ジオプロセシング システム ツール(ArcGIS とともにインストールされるツール)は、小さいながらも多くの処理において欠かせない個別の基本処理を行います。ModelBuilder または Python を使用して、これらのジオプロセシング ツールを指定した順序で実行し、ツールの出力を別のツールの入力として渡します。自分で作成したスクリプトは、自身のワークフローに欠かせない部分、つまり、何度も繰り返し実行する必要があるタスクとなることがあります。
作成したスクリプトを実行するには、大きく分けて 2 通りの方法があります。ArcGIS の外部で実行する方法と、ArcGIS の内部で実行する方法です。
- ArcGIS の外部とは、下の図のようなオペレーティング システムのコマンド プロンプトからのスクリプト実行、あるいは PythonWin などの開発アプリケーション内でのスクリプト実行を意味します。この方法で実行されるスクリプトは、スタンドアロン スクリプトと呼ばれています。
コマンド ウィンドウからのスクリプト実行
E:\ScriptLib>transform_data.py "e:\data\d052573
- ArcGIS の内部とは、ツールボックス内部でのスクリプト ツールの作成を意味します。スクリプト ツールは他のあらゆるツールと同様、ツールのダイアログ ボックスから開いて実行したり、モデル内および Python ウィンドウで使用したり、他のスクリプトやスクリプト ツールから呼び出したりすることができます。
ジオプロセシング ツールは、Python から 2 つの方法で作成できます。1 つは、標準ツールボックス()を使用する方法で、ウィザードを使用して Python スクリプト ツールをツールボックスに接続します。もう 1 つは、Python ツールボックス()を使用する方法です。Python ツールボックスは、すべて Python コードで記述された ASCII ファイルです。カスタム ツールボックスと Python ツールボックスの違いについては、「カスタム ツールボックスと Python ツールボックスの比較」をご参照ください。