ハッチは、ルート メジャー単位で指定した間隔で、フィーチャ上に表示されるラインまたはマーカーです。ハッチを使用すれば、メジャー付きライン フィーチャを使用するあらゆる状況に適したマップを作成できます。
メジャー付きライン フィーチャに基づくレイヤーには、少なくとも 1 つのハッチ クラスが関連付けられます。最初、デフォルトのハッチ クラスにはハッチ定義が 1 つだけ含まれています。必要に応じて、このハッチ クラスにハッチ定義を追加できます。各ハッチ定義には、固有のプロパティ セットを持ちます。たとえばハッチ定義に従って、ハッチを配置する間隔,、ハッチに表示するライン マークやマーカー、ハッチにラベルを付けるかどうかなどを指定できます。複数のハッチ定義を使用することにより、複雑なハッチ スキーマを設計できます。
いくつかのハッチ定義で多数の同じプロパティを使用する場合は、1 つのハッチ定義のプロパティをコピーし、異なるプロパティのみを変更します。
1 つのレイヤーに、ハッチ クラスをいくつでも関連付けることができます。さらに、各ハッチ クラスには、ハッチ定義をいくつでも追加することができます。複数のハッチ クラスを作成する利点の 1 つは、フィーチャによってハッチの設定方法を変えられることです。その場合は、ハッチ クラスに SQL クエリを関連付けます。複数のハッチ クラスを作成するもう 1 つの利点は、スケールごとにハッチの外観を変えられることです。その場合は、ハッチ クラスで縮尺範囲を指定します。
フィーチャの端にハッチを表示する場合は、ハッチ クラスに端点のハッチ定義を追加する必要があります。ハッチをマップ上に表示するには、そのためのチェックボックスをオンにします。マップに表示するかどうかをハッチ クラスごとに選択することもできます。
時間を節約するには、別のレイヤーからハッチをインポートします。その際、マップ内のレイヤー、またはディスク上にレイヤー ファイル (.lyr) として保存されているレイヤーからハッチをインポートできます。ハッチのインポート元のレイヤーで、いずれかのハッチ プロパティがフィールドで指定されている場合 (ハッチ間隔など)、インポート先のレイヤーにもそのフィールドが存在する必要があります。操作時間を短縮するには、ハッチ スタイルを使用する方法もあります。
ハッチには、ArcMap のオーバーポスト環境が適用されません。そのため、ハッチとそのラベルが重なり合って表示される場合があります。多くの場合、ハッチ間隔を変えることによってこの問題を回避できます。ただし、状況によっては、ハッチをグラフィックスに変換してから、マップ上で移動する必要があります。
高度な機能を使用する場合は、スクリプトを生成してハッチのテキストを操作します。