クエリ レイヤーは、SQL クエリによって定義されるレイヤーまたはスタンドアロン テーブルです。クエリ レイヤーによって、DBMS に格納されている空間情報と非空間情報の両方を、ArcMap 内の GIS プロジェクトに簡単に統合できます。クエリ レイヤーでは SQL を使用してデータベース テーブルとビューを直接検索するので、クエリ レイヤーで使用する空間情報はジオデータベース内に存在する必要はありません。
ArcMap で作業を実行中に、SQL クエリを定義することでクエリ レイヤーを作成します。このクエリが、データベース内のテーブルとビューに対して実行され、結果セットが (クエリによる定義に基づいて) レイヤーまたはスタンドアロンテーブルとして ArcMap に追加されます。
ArcMap でレイヤーが表示されたり使用されるたびに、クエリが実行されます。これにより、データのコピーやスナップショットを作成しなくても最新情報を表示でき、頻繁に変更される動的な情報を操作する場合に特に役立ちます。クエリ レイヤー機能は、ArcGIS によってサポートされるどの DBMS に対しても有効です。
クエリ レイヤーを使用すると、ArcMap でジオデータベースのデータや DBMS のデータを統合できます。したがって、クエリ レイヤーでは、情報の格納場所に関係なく、空間情報と非空間情報を GIS プロジェクトにすばやく統合することができます。
クエリ レイヤーの操作の概要
- ArcMap のユーザーは、DBMS 内のテーブルやビューに対してクエリを定義することで、クエリ レイヤーをマップに追加できます。
- クエリ レイヤーは他のフィーチャ レイヤーやスタンドアロン テーブルと同じような振舞いなので、データの表示に使用したり、ジオプロセシング ツールへの入力として使用したり、開発者 API を使用するプログラミングによってアクセスすることができます。
- クエリ レイヤーを作成したら、レイヤー ファイル (*.lyr) として保存したり、レイヤー パッケージ (*.lpk) を作成するために使用することができます。これによって、他のアプリケーション、マップ ドキュメント、他のユーザーと、クエリ レイヤーを簡単に共有できるようになります。