レイアウト ビューでは、通常、レイアウトのグラフィックスとテキストを操作します。したがって、レイアウト ビューに切り替えると、ArcMap のグラフィック ツールは、最初にこれらのテキスト エレメントにのみ適用されます。たとえば、レイアウト ビューで[エレメント選択] ツール を使用すると、デフォルトではレイアウトのグラフィックスとテキストだけが選択されます。データ フレームまたはジオデータベース アノテーション フィーチャクラスに保存されたグラフィックスやテキストは選択されません。さらに、レイアウト ビューで新しいテキストの追加やグラフィックスの追加を行った場合、それらはデフォルトでレイアウトに追加されます。
ただし、データ フレームにフォーカスを設定すると、データ フレーム内で作業を行うことができます。フォーカスを移すことにより、レイアウト ビューから切り替えなくても、データ ビューと同じように作業することができます。
データ フレームへのフォーカスの設定
レイアウト ビューでは、アクティブ データ フレームにフォーカスを設定することにより、そのデータ フレーム内のフィーチャやエレメントをデータ ビューと同様に操作することができます。フォーカスが設定されたデータ フレームのフィーチャ、グラフィックス、テキストの作成、削除、編集が可能です。
レイアウト ビューでフォーカスが設定されていないデータ フレームを操作している場合、描画されるテキストとグラフィックスはページ レイアウトに追加され、ページ単位で格納されます。このため、データ ビューに切り替えても、それらは表示されません。
データ フレームにフォーカスが設定されている場合は、マップ レイアウトのコンテキストでマップに追加や変更を行うことができます。たとえば、データ ビューで [テキスト] ツールを使用して海洋を識別していたが、レイアウト ビューでテキストがデータ フレームのエッジに近すぎることがわかったとします。これを修正するには、レイアウト ビューとデータ フレームを交互に切り替えるのではなく、レイアウト ビューのままデータ フレームにフォーカスを設定し、テキストを移動します。
フォーカスが設定されたデータ フレームのまわりには、幅の広い斜線の外枠が表示されます。
フォーカスを設定できるデータ フレームは一度に 1 つだけです。データ フレームにフォーカスを設定すると、そのフレームは常にアクティブ データ フレームになります。アクティブ データ フレームのコンテンツで機能するコマンドはすべて、そのデータ フレームにフォーカスが設定されている場合にも機能します。