説明
斜軸正角円筒図法とも呼ばれるこの投影法は、メルカトル図法を斜めに回転させたものです。南北や東西方向ではなく、斜めに広がる地域の正角図のために開発されました。
投影法
円筒図法。メルカトル図法の斜軸法です。斜軸メルカトル図法は何種類かに分かれています。2 点を指定するか、1 点と北から東に測った角度(Azimuth)を指定することにより、投影の傾きを設定することができます。
デフォルトでは、投影座標系の原点は、投影の中央線が赤道と交わる位置にあります。一例として、ウェスト バージニア州に対して、投影の中心が 38.5 N、80.75 W にある斜軸メルカトル図法(本来の原点)を使用すると、その本来の原点は、およそ 0.0 N, 112.8253 W の位置になります。2 点で中心を指定する方法、または方位角で中心を指定する方法を使用して、投影の原点をデータの中心に移動できます。
接線
1 本の斜めの大円、あるいは中心の大円に平行で等距離にある 2 本の斜めの小円に沿った正割線。
直線となる経緯線
180°離れた 2 本の子午線。
特性
形状
正角です。局所的な形状は正確です。
面積
中心線から離れるにつれて、歪みは大きくなります。
方向
局所的な角度は正確です。
距離
指定した中心線上では正確です。
制限
使用は中心線近くの範囲に制限する必要があります。回転楕円体の使用時には、中心線上の一定の縮尺と完全な正角性とを同時に維持することはできません。
用途と使用例
斜め方向に広がる地域の正角図が理想的です。
アラスカの突出部の大縮尺図に使用されます。スイスでは Rosenmund により作成された別の斜軸メルカトル図法が使用され、マダガスカルでは Laborde バージョンが使用されています。これらの実装は、ArcInfo workstation で使用できる斜軸メルカトル図法とは互換性がありません。
パラメータ
Desktop
Azimuth を指定する場合
- False Easting
- False Northing
- Scale factor
- Azimuth
- Longitude of Center
- Latitude of Center
2 点を指定する場合
- False Easting
- False Northing
- Longitude of 1st point
- Latitude of 2nd point
- Scale factor
- Longitude of 2nd point
- Longitude of 2nd point
- Latitude of Center
Workstation
- 投影タイプとして 1 または 2 を入力します。
タイプ 1 は、2 点で定義される中心線を使用します。
- Scale factor at the projection's center
- Latitude of the projection's center
- Longitude of 1st point on the central line
- Longitude of 2nd point on the central line
- Latitude of 2nd point on the central line
- False Easting(meters)
- False Northing(meters)
タイプ 2 は、1 点と光源方位角で定義される中心線を使用します。
- Scale factor at the projection's center
- Longitude of the projection's center
- Latitude of the projection's center
- Azimuth at the projection's center
- False Easting(meters)
- False Northing(meters)