Microsoft Azure SQL データベースは、クラウドベースのデータベース サービスです。
SQL データベースで ArcGIS を使用するには、ArcGIS クライアント コンピューターに、サポートされている SQL Server 用 Microsoft ODBC ドライバーをインストールして、ArcGIS クライアントからデータベース接続を行う必要があります。
SQL Server で ArcGIS を使用することに慣れている場合、ArcGIS から SQL データベースを操作することは、オンプレミスの SQL Server データベースを操作する場合とほとんど同じであるとわかるでしょう。次のような例外があります。
- SQL データベースでジオデータベースを作成または有効化することはできません。
- [データベース コネクション] ダイアログ ボックスにデータベースの名前を入力する必要があります。データベースをドロップダウン リストから選択することはできません。また、[データベース] テキスト ボックスを空のままにすることもできません。
- フィーチャクラスに大量のデータ (数百万以上のレコード) を読み込む場合、データを読み込む前に、データの空間 (X、Y) 範囲を見積もり、フィーチャクラスに適切な空間インデックスを作成する必要があります。SQL データベースがサーバーのリソースの消費が多すぎると判断した場合、数百万のレコードが格納されたフィーチャクラスに空間インデックスを作成する操作が終了する場合があります。この場合、フィーチャクラスに空間インデックスは作成されません。したがって、まず適切な空間インデックスを作成してから、データを読み込むことを推奨します。ArcGIS 以外での SQL データベースの動作については、以下のセクションをご参照ください。
ArcGIS 以外での SQL Azure
ArcGIS とは独立して、データベース管理システムで直接実行するタスクがいくつかあります。SQL Server の使用に精通しているユーザーが SQL データベースを使用する場合は、違う点がいくつかあることに注意しておく必要があります。これらの違いについては、Microsoft のドキュメントをご参照ください。また、SQL データベースはマルチテナント データベース サービスであるため、リソースを解放して他のユーザーが利用できるようにするために、特定の状況で接続が閉じられる場合があります。接続が閉じられる可能性がある状況については、Microsoft Azure のドキュメントの「Azure SQL Database Resource Management」をご参照ください。