ALTIBASE ジオメトリ タイプの構成

ArcGIS から ALTIBASE の空間データを使用するには、データベースに 2 つのシステム テーブルを構成します。

ArcGIS では、ジオメトリ列および空間参照情報を格納するための 2 つのシステム テーブルが必要です。geometry_columns.sql スクリプトを実行して、geometry_columns および spatial_ref_sys テーブルを作成します。このスクリプトは ALTIBASE と一緒にインストールされます。

geometry_columns テーブルには、フィーチャクラスの空間列に関する情報が格納されます。spatial_ref_sys テーブルには、データベース内のフィーチャクラスが使用する空間参照が格納されます。

テーブルが存在しているときに、esri_srs.sql スクリプトを実行し、spatial_ref_sys テーブルに空間参照を入力します。esri_srs.sql スクリプトは ArcGIS と一緒にインストールされます。

ヒント:

ALTIBASE ジオメトリ タイプは、X 座標と Y 座標をサポートします。ALTIBASE ジオメトリ タイプの詳細については、ALTIBASE のマニュアルの「The GEOMETRY Data Type」をご参照ください。

%ALTIBASE_HOME%\thirdparty\ArcGIS ディレクトリには、geometry_columns.sql スクリプトが格納されています。このスクリプトは、sto という名前のユーザーおよび geometry_columns と spatial_ref_sys テーブルを作成します。これらは、ユーザー sto が所有します。

1. geometry_columns.sql スクリプトを実行する前に、テキスト エディターでスクリプトを開いて sto ユーザーのパスワードを変更し、変更を保存します。
2. geometry_columns.sql スクリプトを ALTIBASE システム ユーザーとして実行します。

   次の例では、スクリプトは、%ALTIBASE_HOME%\thirdparty\ArcGIS ディレクトリ内から実行されます。

   isql -u sys -p M@nag3r -f geometry_columns.sql
   

3. 上述したように、esri_srs.sql スクリプトは ArcGIS と一緒にインストールされます。ArcGIS クライアント インストールの DatabaseSupport ディレクトリから esri_srs.sql をコピーし、ALTIBASE サーバーの %ALTIBASE_HOME%\thirdparty\ArcGIS に配置します。
4. esri_srs.sql を sto ユーザーとして実行すると、spatial_ref_sys テーブルに空間参照が入力されます。

   isql -u sto -p Pw4$to -f esri_srs.sql
   

geometry_columns および spatial_reference テーブルを作成すると、作成するフィーチャクラスの空間列に関する情報が geometry_columns テーブルに格納されます。新しいフィーチャクラスは、spatial_references テーブルに格納された空間参照を使用します。

次は、ArcGIS から接続するように ALTIBASE HDB クライアントを構成します。