エンタープライズ ジオデータベースのデータベース オブジェクトのサイズに関する制限は、主にハードウェアの制約に左右されます。データベース オブジェクトの名前サイズの制限には、データベース管理システム (DBMS) による制限とジオデータベースによる制限のうち小さい方が適用されます。制限は DBMS ごとに異なります。オブジェクト名に使用できる文字の種類も DBMS によって異なりますが、ArcGIS によるオブジェクト情報の格納およびクエリ方法にも影響を受けます。
サイズの制限
データベースの大半のサイズ制限は、DBMS のエディションとハードウェアの制約によって決まります。テーブルまたはフィーチャクラスでサポートされるフィールド (列) の数は例外で、この最大数は 500 です。ただし、データ タイプによっては、テーブル内の列の最大数が 500 未満になることがあります。ほとんどのデータベース ベンダーは、データ タイプにかかわらず 200 列を超えるテーブルを作成することを推奨していません。
オブジェクト名の文字数
リスト表示されている文字数は、ANSI テキストの使用を想定しています。UTF-8 文字では ANSI 文字の 2 倍以上のバイト数を使用するため、使用できる文字数は減少します。
DB2 | Informix | Oracle | PostgreSQL | SQL Server | |
---|---|---|---|---|---|
データベース名 | 8 | 31 | 30 | 31 | 31 |
フィールド (列) 名 | 31 | 31 | 30 | 31 | 31 |
インデックス名 | 128 | 128 | 30 | 63 | 128 |
パスワード | 31 | 31 | 31 | 31 | 31 |
テーブルまたはフィーチャクラスのエイリアス | 31 | 31 | 30 | 31 | 31 |
テーブル名またはフィーチャクラス名 | 128 | 128 | 30 | 63 | 128 |
ユーザー名またはロール名 | 30 | 31 | 30 | 31 | 31 |
バージョン名 | 62 | 62 | 62 | 62 | 62 |
バージョン対応ビュー名 | 128 | 128 | 30 | 63 | 128 |
ビュー名 | 128 | 128 | 30 | 63 | 128 |
オブジェクト名の文字種類の制限
データベース管理システムにおいて、オブジェクト名に使用できる文字の定義はさまざまです。ほとんどの場合、文字から始まる必要があり、スペース、バックスラッシュ文字、予約済み DBMS キーワードは使用できません。一部の DBMS は、スラッシュ (/)、アンダースコア (_)、ドル記号 ($)、ダッシュ (-)、ドット (.)、あるいは大文字/小文字の混在などの特殊な文字を使用できます。また、オブジェクト名を二重引用符などの区切り文字で囲むことで、特殊文字、予約済みキーワード、大文字/小文字の混在が使用可能になる場合もあります。
ただし、ArcGIS では、オブジェクト名を区切ることができません。ArcGIS で使用する場合には、区切り文字が必要なテーブル、フィーチャクラス、データベース、ユーザー*、ロール、その他のオブジェクト名を作成しないでください。この場合、オブジェクトはデータベース内に作成されますが、ArcGIS からアクセスできなくなります。
* 特殊文字を含む SQL Server ユーザー名は、Active Directory グループと Windows 認証ログインを完全にサポートするために区切られています。