データに振舞いの追加を行う前に、データをジオデータベースに移動する必要があります。ここでは、Montgomery ジオデータベースに laterals および owners.dat の 2 つのデータセットをインポートします。
laterals カバレッジには Montgomery 水道データセット用の給水管が含まれており、owner テーブルにはジオデータベース内にすでに存在する土地区画フィーチャの所有者情報が含まれています。
カバレッジのインポート
- [カタログ] ウィンドウで、Montgomery ジオデータベース内の Water フィーチャ データセットを右クリックし、[インポート] をポイントして、[フィーチャクラス (マルチプル)] をクリックします。
このツールでは、入力カバレッジ、出力ジオデータベース、および出力フィーチャクラスを指定します。ここでは、フィーチャ データセットを右クリックしてこのツールを開いたため、出力ジオデータベース (Montgomery) とフィーチャ データセット (Water) はすでに入力されています。
- [開く] ボタン
をクリックし、laterals カバレッジの arc フィーチャクラスを選択して [追加] をクリックします。
- [OK] をクリックして [フィーチャクラス → ジオデータベース (マルチプル) (Feature Class to Geodatabase (multiple))] ジオプロセシング ツールを実行します。
このツールの実行中は、ArcMap の右下隅にプログレス バーが表示されます。ツールが完了すると、ポップアップ メッセージが表示されます。このポップアップ メッセージをクリックすると、[結果] ウィンドウが開き、ツールの実行中に生成されたメッセージを表示できます。ツールが正常に完了すると、フィーチャクラスがマップに追加されます。
laterals_arc フィーチャクラスが Water フィーチャ データセット内にあり、マップに追加されています。
- [コンテンツ] ウィンドウで laterals フィーチャクラスを右クリックし、[削除] をクリックしてマップから削除します。
- [カタログ] ウィンドウで Montgomery ジオデータベース内の laterals_arc フィーチャクラスをクリックします。
- F2 キーを押して「Laterals」と入力し、フィーチャクラスの名前を変更します。
エイリアスの作成とフィールド名の変更
ジオデータベースでは、フィールド、テーブル、およびフィーチャクラスにエイリアスを作成できます。エイリアスとは、これらの項目を参照する際の代替名です。正式名と異なり、エイリアスはデータベースのオブジェクト名の制約に左右されないため、スペースなどの特殊文字を含めることができます。
ArcMap でエイリアスを持つデータを使用した場合、フィーチャクラス、テーブル、およびフィールドにはエイリアス名が自動的に使用されますが、 [カタログ] では、これらのアイテムは常に正式名で表示されます。
また、新しい名前を入力して、フィールド名を変更することもできます。
これから、新しいフィーチャクラスおよびそのフィールドの一部に対するエイリアスを作成しましょう。フィーチャクラス内のその他のフィールドは、名前を変更します。
- Water フィーチャ データセット内の Laterals フィーチャクラスを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- [一般] タブをクリックします。
- [エイリアス] テキスト ボックスに、「給水管」と入力します。
- [フィールド] タブをクリックします。
- OBJECTID フィールドをクリックし、[フィールド プロパティ] の下で、そのエイリアスとして「フィーチャ識別子」と入力します。
- 上記の手順を繰り返し実行して、次のフィールドにエイリアスを割り当てます。
フィールド エイリアス 形状
ジオメトリ フィールド
TYPECODE
サブタイプ コード
- フィールドの一部は、ソース データ内で切詰められています。フィールド名を変更して、これを修正できます。次の各フィールドの名前をダブルクリックして、[フィールド名] フィールドに完全な名前を入力します。フィールド名にスペースが使用されていないことに注意してください。
フィールド 名前の変更 DEPTH_BURI
DepthBuried
RECORDED_L
RecordedLength
FACILITY_I
FacilityID
DATE_INSTA
InstallationDate
- すべてのエイリアスの追加とフィールド名の変更が完了したら、[OK] をクリックして、[フィーチャクラス プロパティ] ダイアログ ボックスを閉じて、変更内容を適用します。
以上の操作で、ジオデータベースに Laterals フィーチャクラスをインポートして、いくつかのエイリアスを追加し、フィールド名を変更し終えたので、所有者テーブルをインポートする準備は完了です。
テーブルのインポート
owners.dat INFO テーブルには、Montgomery ジオデータベースの Parcels フィーチャクラスの土地区画に関する所有者情報が格納されています。土地区画とその所有者のリレーションシップを作成するには、所有者情報を Montgomery ジオデータベースにインポートする必要があります。owners.dat INFO テーブルを Montgomery ジオデータベースにインポートするには、[テーブル → テーブル (Table To Table)] ツールを使用します。次に、テーブルのエイリアスを作成します。
- Montgomery ジオデータベースを右クリックし、[インポート] をポイントして、[テーブル (シングル)] をクリックします。
- [カタログ] ウィンドウをアクティブにして、owners.dat テーブルをカタログ ツリーから [入力行] テキスト ボックスにドラッグ アンド ドロップします。
- [出力テーブル] テキスト ボックスに、「Owners」と入力します。
- [OK] をクリックします。
- ツールが完了したら、[コンテンツ] ウィンドウで右クリックして、マップから削除します。
- [カタログ] ウィンドウの Montgomery ジオデータベースで Owners テーブルを右クリックし、[プロパティ] をクリックして、テーブルのプロパティを表示します。
- [一般] タブがまだ表示されていない場合は、クリックして表示します。
- このテーブルのエイリアスとして「Parcel owners」と入力します。
- [フィールド] タブをクリックし、次のフィールド エイリアスを入力します。
フィールド エイリアス OBJECTID
オブジェクト ID
OWNER_NAME
所有者名
OWNER_PERCENT
所有権のパーセンテージ
DEED_DATE
実施日付
- [OK] をクリックします。
Montgomery ジオデータベース内に、laterals カバレッジおよび owners.dat テーブル内のデータが追加されました。
データに振舞いを適用して、ジオデータベースの機能を利用することができるようになりました。このタスクを、まずサブタイプおよび属性ドメインを作成して開始しましょう。