Standard または Advancedのライセンスで利用可能。
ほとんどのネットワークでは、すべてのエッジ タイプがすべてのジャンクション タイプに論理的に接続できるようにはしません。同様に、すべてのエッジ タイプが、すべてのジャンクション タイプを介して他のすべてのエッジ タイプに論理的に接続できるとは限りません。たとえば、水道ネットワークの場合、給水栓は給水栓給水管に接続できますが、一般給水管には接続できません。同様に、同じ水道ネットワークにおいて、10 インチの送水管は漸縮管を介した場合にのみ 8 インチの送水管に接続できます。
ネットワークの接続性ルールは、相互に接続できるネットワーク フィーチャのタイプと、別のタイプのフィーチャに接続できるタイプのフィーチャの数を制限します。これらのルールに加えて、属性ドメインなどの他のルールを確立することにより、データベース内のネットワーク データの整合性を維持することができます。ジオデータベース内のフィーチャをいつでも選択的に整合チェックして、ネットワーク内の無効なフィーチャ(接続性などのルールに違反するフィーチャ)に関するレポートを生成できます。
接続性ルールのタイプ
接続性ルールには、エッジ-ジャンクション ルールとエッジ-エッジ ルールの 2 種類があります。エッジ-ジャンクション ルールは、エッジ タイプ A がジャンクション タイプ B に接続できることを規定する接続性ルールです。エッジ-エッジ ルールは、エッジ タイプ A が一連のジャンクションを介してエッジ タイプ B に接続できることを規定する接続性ルールです。エッジ-エッジ ルールには、常に一連のジャンクションが含まれます。
ArcCatalog または ArcMap 内から、ジオメトリック ネットワークのプロパティを変更することによって、ネットワークの接続性ルールを確立および変更できます。2 つのフィーチャクラスの間、フィーチャクラスと別のフィーチャクラスのサブタイプの間、またはあるフィーチャクラスのサブタイプと別のサブタイプの間に、接続性ルールを確立できます。上で説明した水道ネットワークの例の場合、接続性ルールは、同じエッジ フィーチャクラスの 2 つのサブタイプと 3 つめのジャンクション フィーチャクラスのサブタイプ(10 インチと 8 インチの送水管および漸縮管バルブ)の間で確立されます。
ネットワークの接続性ルールには、エッジ-ジャンクション ルールとエッジ-エッジ ルールの確立方法を記述します。説明を簡略にするために、これらは別々に実行されますが、ネットワークに対して任意の数のルールを一度に確立したり、変更したりできます。
デフォルト ジャンクション
エッジ-エッジ接続性ルールとエッジ-ジャンクション接続性ルールの両方に、デフォルト ジャンクションを関連付けることができます。デフォルト ジャンクションは、エッジ-ジャンクション接続性ルールではオプションですが、エッジ-エッジ接続性ルールでは必須です。接続性および新しいフィーチャをネットワークに作成するときに、ArcMap によって自動的にデフォルト ジャンクションが挿入されます。接続性ルールを作成する元になるビジネス ルールに、明確なデフォルト ジャンクション クラスまたはデフォルト ジャンクション タイプがない場合は、デフォルト ジャンクション クラスを孤立ジャンクション フィーチャクラスに設定することが、有効な解決策です。
データベース内で、エッジのペアにエッジ-エッジ接続性ルールが定義されている場合、既存のエッジに接続する新しいエッジを作成すると、デフォルト ジャンクションが自動的に挿入されます。エッジ-ジャンクション接続性ルールが定義されている場合、ネットワークに作成された新しいエッジの空き端点に、ArcMap によって自動的にデフォルト ジャンクションが挿入されます。
接続性ルールの確立について
接続性ルールは、ジオメトリック ネットワークの [プロパティ] ダイアログ ボックスを使用して確立および変更されます。
ジオメトリ ネットワークのヘルプに含まれる 2 つ例で、エッジ-ジャンクション ルールおよびエッジ-エッジ ルールの確立方法について説明します。説明を簡略にするために、これらは別々に実行されますが、ネットワークに対して任意の数のルールを一度に確立したり、変更したりできます。