サマリ
メタデータを処理し、最終的に標準メタデータ形式に適合した XML ファイルにエクスポートする前に、メタデータを更新して ArcGIS アイテムの最新のプロパティを含めます。
情報を標準メタデータ形式にエクスポートするときに最適な結果が得られるようにするため、初期処理が実行されます。その後に、メタデータは [Esri メタデータ トランスレーター (Esri Metadata Translator)] を使用してエクスポートされます。
使用法
現在のリリースの ArcGIS for Desktop では、新しいメタデータ トランスレーター (ArcGIS から ISO 19139 へのトランスレーター「ARCGIS2ISO19139.xml」) が提供されています。ISO 準拠のメタデータ スタイルはすべて、このトランスレーターを使用できるように更新されています。メタデータを ISO 19139 形式にエクスポートするジオプロセシング モデルまたは Python スクリプトもこのトランスレーターを使用できるように更新する必要があります。
以前の ArcGIS または ESRI-ISO から ISO 19139 へのトランスレーター、ESRI_ISO2ISO19139.xml は引き続き提供されていますが、このトランスレーターには解決できないいくつかの既知の問題があります。ArcGIS から ISO 19139 へのトランスレーター、ARCGIS2ISO19139.xml でアイテムのメタデータ コンテンツを ISO 19139 形式に正しくエクスポートするには、ESRI-ISO 形式の既存の 9.3.1 メタデータを ArcGIS メタデータ形式にアップグレードする必要があります。
このツールによって生成された出力ファイルはジオデータベースに格納できません。[現在のワークスペース] 環境がジオデータベースに設定されている場合は、後述のように、出力ファイルは別の場所に格納されます。
- Current_workspace がファイル ジオデータベースまたはパーソナル ジオデータベースに設定されている場合、出力ファイルは、ジオデータベースが格納されているフォルダーに格納されます。
- Current_workspace がエンタープライズ ジオデータベースまたはワークグループ ジオデータベースに設定されている場合、出力ファイルはシステムの TEMP 環境変数によって指定されている場所に格納されます。
[ソース メタデータ] パラメーターにはコンプレックス データ タイプが含まれます。このツールをモデル内で使用する場合は、ツールを右クリックし、[変数の作成] > [パラメーターから] > [ソース メタデータ] の順に選択して ModelBuilder で [ソース メタデータ] パラメーターの変数を作成します。
構文
ExportMetadata_conversion (Source_Metadata, Translator, {Output_File})
パラメータ | 説明 | データ タイプ |
Source_Metadata | メタデータが変換されるアイテム、または変換されるスタンドアロン XML ファイル。 | Data Element; Layer |
Translator | 実行される変換を定義している XML ファイル。 ArcGIS for Desktop に付属するトランスレーター ファイルは <ArcGIS インストール ディレクトリ>\Metadata\Translator フォルダーにあります。以下のトランスレーターが用意されています。
| File |
Output_File (オプション) | 作成される変換済みのメタデータを含んでいるスタンドアロン XML ファイル。 | File |
コードのサンプル
ExportMetadata (メタデータのエクスポート) の例 (Python ウィンドウ)
ArcGIS のメタデータを更新し、ISO 19139 メタデータ標準に準拠するようにフォーマットされている XML ファイルにエクスポートします。
import arcpy
from arcpy import env
env.workspace = "C:/data"
#set local variables
dir = arcpy.GetInstallInfo("desktop")["InstallDir"]
translator = dir + "Metadata/Translator/ESRI_ISO2ISO19139.xml"
arcpy.ExportMetadata_conversion ("data.gdb/roads", translator,
"roads_19139.xml")
環境
ライセンス情報
- ArcGIS for Desktop Basic: ○
- ArcGIS for Desktop Standard: ○
- ArcGIS for Desktop Advanced: ○