サマリ
[空間タイプの作成 (Create Spatial Type)] ツールは、Oracle または PostgreSQL データベースに ST_Geometry SQL タイプ、サブタイプ、および関数を追加またはアップグレードします。これにより、ST_Geometry SQL タイプを使用して、ジオデータベースを含まないデータベースにジオメトリを格納できます。また、このツールを使用して、Oracle または PostgreSQL データベース内の 既存の ST_Geometry インストールをアップグレードすることもできます。
使用法
Oracle と PostgreSQL データベースのみでサポートされています。
構文
CreateSpatialType_management (input_database, sde_user_password, {tablespace_name}, {st_shape_library_path})
パラメータ | 説明 | データ タイプ |
input_database | input_database は、Oracle または PostgreSQL データベースに接続するためのデータベース接続ファイル (*.sde) です。データベース管理者ユーザーとして接続する必要があります。Oracle では、sys ユーザーとして接続する必要があります。 | Workspace |
sde_user_password | sde データベース ユーザーのパスワード。データベースに存在しない場合、sde ユーザーが指定したパスワードを使用して作成されます。基礎データベースのパスワード ポリシーが適用されます。sde ユーザーがすでにデータベースまたはデータベース クラスターに存在する場合、このパスワードは既存のパスワードと一致する必要があります。 | Encrypted String |
tablespace_name (オプション) | Oracle では、表領域の名前を指定し、sde ユーザーのデフォルトの表領域として設定することができます。この表領域が存在しない場合は、Oracle のデフォルトの格納場所に作成されます。指定した名前の表領域がすでに存在する場合は、それが sde ユーザーのデフォルトとして設定されます。 | String |
st_shape_library_path (オプション) | Oracle では、st_shape ライブラリを配置した Oracle サーバー上の場所を指定します。 | File |
コードのサンプル
CreateSpatialType (空間タイプの作成) の例 1
ツールを Windows コンピューターで実行し、db_ora という名前の Oracle データベースで、既存の接続ファイルを使用して ST_Geometry タイプを作成またはアップグレードします。sde ユーザーのパスワードを指定し、sdetbsp という名前の表領域を作成し、Oracle サーバー上の st_shape ファイルの場所を指定します。
##Import Arcpy module import arcpy
arcpy.CreateSpatialType_management("C:\Documents and Settings\administrator\Application Data\ESRI\ArcCatalog\connection_to_db_ora.sde", "ed$pwd", "sdetbsp", "//ora/userfiles")
CreateSpatialType (空間タイプの作成) の例 2
ツールを Linux コンピューターで実行し、sp_pg という名前の PostgreSQL データベースで、既存の接続ファイルを使用して ST_Geometry タイプを作成またはアップグレードし、sde ユーザーのパスワードを設定します。
##Import Arcpy module import arcpy
arcpy.CreateSpatialType_management("/ragsrh/users/ags/arcgis/server10.1/connections/connection_to_sp_pg.sde", "$Upass", "", "")
環境
このツールはジオプロセシング環境を使用していません
ライセンス情報
- ArcGIS for Desktop Basic: ×
- ArcGIS for Desktop Standard: ○
- ArcGIS for Desktop Advanced: ○