サマリ
[バージョン テーブルの診断 (Diagnose Version Tables)] ツールは、バージョン対応ジオデータベースの差分 (A および D) テーブルの不整合を識別します。
使用法
このツールは、エンタープライズ、ワークグループ、またはデスクトップの各ジオデータベースに対して実行できます。
ジオデータベース管理者のみが、[バージョン テーブルの診断 (Diagnose Version Tables)] ツールを実行できます。
構文
DiagnoseVersionTables_management (input_database, out_log, {target_version}, {input_tables})
パラメータ | 説明 | データ タイプ |
input_database | 差分テーブルの不整合が疑われるエンタープライズ、ワークグループ、またはデスクトップ ジオデータベースへのデータベース接続 (*.sde ファイル) を指定します。接続は、ジオデータベース管理者として作成する必要があります。 | Workspace |
out_log | ログ ファイルを作成する場所を指定し、ログ ファイルの名前を含めます。ログ ファイルは、孤立したレコードを含む指定したバージョンのテーブルのリストと、接続ファイル、ジオデータベース バージョンおよびツールを実行したテーブルに関する情報を含む ASCII ファイルです。 | File |
target_version [target_version,...] (オプション) | 差分テーブルの不整合をチェックするジオデータベースのバージョンを指定します。バージョンが指定されていない場合、すべてのバージョンが処理されます。 | String |
input_tables (オプション) | 1 つのテーブルまたはバージョン対応テーブルのリストが格納されたテキスト ファイルを指定します。それらのテーブルに関連付けられた差分テーブルに対して不整合がチェックされます。テキスト ファイルでは、完全修飾テーブル名を使用し、1 行につき 1 つのテーブルを記述します。ファイルを指定しない場合、ジオデータベース内のすべてのテーブルが処理されます。 | String |
コードのサンプル
DiagnoseVersionTables (バージョン テーブルの診断) の例 1 (Python ウィンドウ)
Python ウィンドウで次のスクリプトを変更および実行して、Parcels フィーチャクラスの差分テーブルの不整合を検出およびエクスポートできます。この例では、データベース接続ファイル productiongdb.sde を通じて接続し、gdb_diagnose.log というファイルを temp ディレクトリにエクスポートしています。
import arcpy
input_database = "c:\\temp\\productiongdb.sde"
out_log = "c:\\temp\\gdb_diagnose.log"
target_version = "SDE.Default"
input_tables = "GIS.Parcels"
arcpy.DiagnoseVersionTables_management(input_database, out_log, target_version, input_tables)
DiagnoseVersionTables (バージョン テーブルの診断) の例 2 (スタンドアロン スクリプト)
次のスタンドアロン スクリプトを変更および実行して、差分テーブルの不整合をログ ファイルにエクスポートできます。
# Description: diagnose version metadata
# Set the necessary product code
import arceditor
# Import arcpy module
import arcpy
# Local variables:
input_database = "c:\\temp\\productiongdb.sde"
out_log = "c:\\temp\\gdb_diagnose.log"
target_version = "SDE.Default"
input_tables = "GIS.Parcels"
# Process: Diagnose Version Metadata
arcpy.DiagnoseVersionTables_management(input_database, out_log, target_version, input_tables)
環境
ライセンス情報
- ArcGIS for Desktop Basic: ×
- ArcGIS for Desktop Standard: ○
- ArcGIS for Desktop Advanced: ○