サマリ
フィーチャクラス内のフィーチャを反復処理します。
ModelBuilder での [フィーチャ選択の反復 (Iterate Feature Selection)] の動作
使用法
このツールは、ModelBuilder で使用するためのツールで、Python スクリプトでは使用できません。
[フィーチャ選択の反復 (Iterate Feature Selection)] は、[フィーチャ レイヤーの作成 (Make Feature Layer)] を呼び出して新しい選択を作成し、「選択フィーチャ」と「値」の 2 つの出力を作成します。出力の「選択フィーチャ」はフィーチャ レイヤーであり、ModelBuilder でフィーチャ レイヤーを処理できる他のジオプロセシング ツールの入力として使用できます。
アノテーションやディメンションなどの複雑なフィーチャクラスは、このツールではサポートされていません。
選択には、複数のグループ化フィールドを使用できます。複数のグループ化フィールドを選択した場合、反復処理の回数は、グループ化フィールドの一意の組み合わせの数によって決まります。各反復処理では、指定したグループ化フィールドの組み合わせに一致するレコード数によって、選択される出力フィーチャ レイヤーが決まります。複数のグループ化フィールドを選択した場合は、値が出力インライン変数名で <フィールド値 1>_<フィールド値 2> のように連結されます。次の例では、ハリケーンの「名前」と「カテゴリ」の 2 つのグループ フィールドが使用されています。出力の「値」は、「Katrina_H5」のようになります。
グループ化フィールドを選択しない場合、出力値は ObjectID フィールドでグループ化され、1 つの選択ごとに 1 つのレコードが使用されます。Excel のテーブルなど、テーブルに ObjectID (OID) フィールドがない場合は、値が空になります。
ツールの出力は、「出力選択フィーチャ」と、選択されたフィーチャのフィールドに含まれる「グループ値」の 2 つです。「グループ値」は、他のツールでインライン変数(%値%) として使用できます。
テンポラリ フィーチャ レイヤーは、[レイヤー ファイルの保存 (Save To Layer File)] ツールを使用してレイヤー ファイルとして保存することも、あるいは [フィーチャのコピー (Copy Features)] ツールを使用して新しいフィーチャクラスとして保存することもできます。
反復子をモデルに追加すると、モデル内のすべてのツールが反復子の各値に対して反復処理されます。各反復値に対してモデル内の各ツールを実行したくない場合は、反復子だけを含むサブモデル (モデル内のモデル、またはネストされたモデル)を作成し、メイン モデルにモデル ツールとして追加します。
構文
IterateFeatureSelection_mb (in_features, {fields}, {skip_nulls})
パラメータ | 説明 | データ タイプ |
in_features | 反復処理するフィーチャを含む入力フィーチャクラスまたはレイヤー。 | Feature Layer |
fields [[Field, Null Value],...] (オプション) | 選択するフィーチャをグループ化するための入力フィールド。任意の数の入力フィールドを定義できます。フィールドの一意の組み合わせに基づいて、選択が行われます。フィールドを指定しない場合は、OID を使用してフィーチャが反復処理されます。 フィールドの Null 値を定義します。指定されていない場合、または Null 値をすべてスキップするオプションがオンになっていない場合、Null 値はデフォルトで選択に含まれます。デフォルト値は、文字列の場合は「""」、数値の場合は「0」です。 | Value Table |
skip_nulls (オプション) | グループ フィールドの Null 値を選択中にスキップするかどうかを決定します。
| Boolean |
環境
このツールはジオプロセシング環境を使用していません
ライセンス情報
- ArcGIS for Desktop Basic: ○
- ArcGIS for Desktop Standard: ○
- ArcGIS for Desktop Advanced: ○