非推奨のツールとは、他のツールに置き換えられた機能です。システムには残っていますが、これ以上、手を加えられることはありません。さらに、非推奨のツールに関するドキュメントは、以降のリリースでは省略されます。そのため、完全なツール マニュアルが必要な場合は、以前のリリースを参照する必要があります。
非推奨のツールを使用する既存のモデルとスクリプトはそのまま実行できます。しかし、非推奨のツールについては、ヘルプに記述された代替の方法に移行することをお勧めします。
ツールが非推奨になる理由
Esri では、必要な機能を実現するより優れた方法が見つかった場合に、ツールを非推奨とします。ほとんどすべての場合、このような方法が見つかるきっかけは、ユーザーからのフィードバックです。ツールを非推奨にするという判断は簡単に行われるものではありません。代わりとなるツールは非推奨のツールよりも明白に優れている必要があります。代わりとなるツールを使用することがユーザーにとって最大の利益になります。マニュアルには、非推奨のツールに関して、代わりとなるツールの情報が記載されます。
非推奨のツールを使い続けることができますか?
はい。非推奨のツールになっても、ArcGIS と共にインストールされるため、既存のモデルとスクリプトは引き続き動作します。
スクリプトで非推奨のツールを使用できますか?
はい。必要なのは、非推奨のツールを含むツールボックスのエイリアスを知っていることだけです。非推奨ではないツールを使用するときとまったく同様です。
非推奨のツールをモデルに追加するにどうすればよいですか?
既存のモデルからツールをコピーすることで、非推奨のツールを ModelBuilder に追加できます。既存のモデルは、ArcGIS の以前のバージョン、すなわちツールがまだ非推奨でなかったバージョンで作成したモデルです。
非推奨のツールを呼び出すスクリプト ツールを作成して、そのスクリプト ツールをモデルで使用することもできます。
Esri は、非推奨のツールをいつか削除しますか?
あらゆるバージョンの ArcGIS で非推奨のツールもインストールするというのが、Esri の方針です。これは既存のすべてのモデルまたはスクリプトが引き続き動作するようにするためです。ただし、ある非推奨のツールをインストールすることが技術的に不可能になり、そのツールを削除する以外に選択肢がなくなるという状況も考えられます。このような状況になることはまれであり、一般に、ツールが非推奨になってから何回かバージョンが変わってから起こることです。