通常、ジオプロセシングの REST サービスは、JSON 表現で出力されます。クライアントは JSON を解釈し、適宜シンボルを定義します。ただし、[結果を表示するマップ サービス] オプションを使用してサービスを公開している場合、ジオプロセシング サーバーは出力の視覚的表現に付随するマップ サービスを作成します。この結果マップ サービスを、Web マップと Web アプリケーションに追加することができます。
結果マップ サービスによるジオプロセシング サービスの公開方法
ジオプロセシング サービスを公開すると、[マップ サービスに結果を表示] オプションが有効になります。公開済みのサービスの場合は、ArcGIS Server Manager または ArcGIS for Desktop を使用してジオプロセシング サービスのプロパティを編集することにより、このオプションを有効にすることもできます。
結果マップ サービスのレイヤーについて
結果マップ サービスは、出力パラメーターごとにレイヤーを作成します。レイヤーの順序は、ジオプロセシング タスクの説明に定義された出力パラメーターの順序に対応しています。
結果マップ サービスにはすべての出力パラメーターのレイヤーが含まれるか
結果マップ サービスには、すべてのジオデータセット出力パラメーターのレイヤー (GPFeatureRecordsetLayer、GPRasterDataLayer、GPRecordSet など) が含まれます。GPDate、GPDouble、GPLong、GPBoolean、GPDataFile、GPLinearUnit などのスカラー出力をマップに表示することはできません。これらのパラメーターのレイヤーは返されません。
GPString データ タイプの出力パラメーターは特殊です。GPString のジオプロセシング出力は、スカラーにすることや、TIN レイヤー、CAD レイヤー、geostatistical レイヤーなどのジオデータセットへの参照にすることができます。出力がジオデータセットへの参照である場合、結果マップ サービスにはレイヤーが含まれます。
マップ サービス レイヤーのシンボルの由来
レイヤーのシンボルは、サービスの作成者によって定義されたシンボルに基づきます。
結果マップ サービスとレイヤーへのアクセス方法
結果マップ サービスは、すべての正常な非同期ジョブのために作成されます。非同期のジオプロセシング ジョブは、一意の jobId によって識別されます。結果マップ サービスには、以下に示すように、jobID を使用してアクセスします。
http://<ArcGIS REST サービス>/<GP サービス名>/MapServer/jobs/<jobID>
結果マップ サービスのレイヤーには、レイヤーの順序に基づいて、マップ サービス レイヤーへのアクセスと同様にアクセスします。
http://<ArcGIS REST サービス>/<GP サービス名>/MapServer/jobs/<jobID>/0http://<ArcGIS REST サービス>/<GP サービス名>/MapServer/jobs/<jobID>/1
サポートされる操作と機能
結果マップ サービスは、ダイナミック マップ サービスであり、以下に示す通常のダイナミック マップ サービスの操作と子リソースをすべてサポートします。:
マップ サービスの操作:
子リソース:
結果マップ サービスは時間に対応しており、時間に基づくマップの検索とエクスポートをサポートします。
Web アプリケーションへの結果マップ サービスの追加方法
jobId を使用して、結果マップ サービスをダイナミック マップ サービス レイヤーとして Web アプリケーションに追加できます。また、結果マップ サービスの任意のフィーチャ レイヤーに単独でアクセスし、それらをフィーチャ レイヤーとして Web マップに追加できます。
結果マップ サービスの寿命について
結果マップ サービスの寿命は、arcgisjobs ディレクトリの [ファイルの最大保存期間] プロパティによって決まります。このデフォルト値は 360 分ですが、サーバー管理者は、ArcGIS Server Manager または ArcGIS for Desktop を使用してこれを変更できます。以下の図に、ArcGIS Server Manager の [ディレクトリの編集] ダイアログ ボックスと、[ファイルの最大保存期間] などの arcgisjobs ディレクトリの設定を示します。
