ArcGIS クライアントとエンタープライズ ジオデータベース間の互換性は、使用する ArcGIS とデータベースのバージョンによって異なります。異なる ArcGIS クライアントおよびジオデータベースのバージョンを使用する場合、ArcGIS とジオデータベースの両方のバージョンが、データベースのバージョンをサポートしている必要があります。
以下の表は、相互運用可能なクライアントとジオデータベースをまとめたものです。
10.1 のジオデータベース | 10.2.x のジオデータベース | 10.3.x のジオデータベース | 10.4.x のジオデータベース | |
10.1 のクライアント | DBMS は PostgreSQL 9.1.3 でなければなりません。 | DBMS は PostgreSQL 9.1.3 でなければなりません。 | ||
10.2.x のクライアント | ||||
10.3.x のクライアント | DBMS は PostgreSQL 9.3.5 または 9.2.9 でなければなりません。 | |||
10.4.x のクライアント |
クライアントを ArcGIS for iOS や ArcPad などの ArcGIS for Server サービスに接続して使用する場合、実際には ArcGIS for Server がジオデータベースのクライアントになる点に注意してください。この場合は、ArcGIS for Server とジオデータベースのバージョンに互換性があることを確認してください。
新しいクライアントから古いリリースのジオデータベースへ接続することにより、クライアントのアップグレードと同時にジオデータベースをアップグレードすることなく、ジオデータベースを使用することができます。お使いの環境で、クライアント インストールのリリースを混在させることもできます。たとえば、ある部門が ArcGIS 10.4.x で使用できるように更新されていない カスタム アプリケーションを使用する場合、ジオデータベースを 10.2 リリースで維持し、この部門のユーザーを 10.2 リリース のクライアントで維持したまま、組織の他のクライアントを 10.4.x にアップグレードすることができます。ただし、ジオデータベースがアップグレードされるまで、10.4.x のクライアントは 10.4.x ジオデータベースの新機能を使用できないことに注意してください。
混在したバージョンの接続に関するルール
混在したバージョンの接続を使用するかどうかを判断する際は、次の点に留意してください。
- 新しいバージョンのクライアントから以前のバージョンのエンタープライズ ジオデータベースに接続する場合は、使用するバージョンのジオデータベースが提供している機能しか利用できません。これは API の機能にも当てはまります。接続するジオデータベースのバージョンにその機能が存在しない場合、新しい API 関数を使用できません。
- ArcGIS クライアントから以前のリリースのエンタープライズ ジオデータベースに接続するには、ジオデータベースを最新のサービス パックまたはそのリリースのパッチにアップグレードする必要があります。たとえば、ArcMap 10.4 から 10.2.2 エンタープライズ ジオデータベースに接続する場合は、最新の 10.2.2 パッチをジオデータベースに適用する必要があります。