代替名テーブルの内容
道路などのフィーチャの名前は時間の経過とともに変化します。たとえば、「Jefferson Rd」は、これまで「Old Country Rd」と呼ばれていた道路の新しい正式名称です。考えられるすべての名前でフィーチャの検索が実行されるので、一致の成功率を高めることができます。代替名テーブルには、追加の名前のフィールドがあります。各レコードは、フィーチャの 1 つの名前を表します。追加の名前をテーブルに追加することができます。
結合 ID
代替名テーブルには、各レコードをプライマリ フィーチャクラスに結合するために使用できる ID フィールドが必要です。1 つのフィーチャに複数の名前がある場合は、そのフィーチャの代替名の結合 ID フィールドに同じ値が入ります。
プライマリ フィーチャクラスには、各レコードについて一意の ID 値が入るフィールドが必要です。代替名テーブルの結合 ID の結合には、ObjectID フィールドとユーザー ID フィールドのどちらでも使用できます。
テーブル属性
選択した住所ロケーターのスタイルと、検索するフィーチャのタイプに応じて、代替名テーブルの属性はプライマリ フィーチャクラスのテーブルによく似たものになります。ストリート住所の場合、方向の接頭辞、種類の接頭辞、道路名、道路の種類、方向の接尾辞などの属性が、代替名の表現に使用されます。
代替名の住所ロケーターの作成
代替名テーブルを使用する住所ロケーターの作成は、代替名テーブルを使用しない住所ロケーターの作成とほとんど変わりません。ただし、必ず含めなければならない追加エレメントがいくつかあります。そのためのタスクを通常のタスクに組み合わせることにより、代替名が含まれる住所ロケーターを作成することができます。
住所ロケーターの作成方法については、「住所ロケーターの作成」をご参照ください。[住所ロケーターの作成 (Create Address Locator)] ダイアログ ボックスで代替テーブルを追加し、フィールドを指定する手順を次に示します。
- [住所ロケーターの作成 (Create Address Locator)] ダイアログ ボックスで、[参照データ] テキスト ボックスの横にある [参照] ボタン
をクリックします。
- プライマリ フィーチャクラスを参照します。
- [役割] 列にあるドロップダウン矢印をクリックして、[プライマリ テーブル] を選択します。
- 手順 1 を繰り返して、代替名テーブルを参照します。
- [役割] 列にあるドロップダウン矢印をクリックして、[Alternate Name Table] を選択します。
[フィールド マップ] セクション内の各フィールドが自動的に割り当てられます。
- フィールド マップが完成していない場合は、テーブル内のフィールドごとに適切なフィールドを選択してください。
プライマリ テーブルと代替名テーブルの両方で結合 ID ([JoinID]) フィールドが選択されていることを確認することが重要です。[エイリアス名] 列で、[Primary Table:Altname JoinID] フィールドのドロップダウン矢印をクリックし、プライマリ フィーチャクラスの結合 ID フィールド ([streets:JoinID] など) を選択します。次に、[Alternate Name Table:JoinID] フィールドのドロップダウン矢印をクリックして、代替名テーブルの結合 ID フィールド ([altname:JoinID] など) を選択します。このフィールドが、結合 ID の値が含まれ、プライマリ テーブルの参照に使用されるフィールドになります。
- 住所ロケーターの作成の手順を続行します。
このロケーターを使用すると、プライマリ テーブルと代替名テーブルのどちらの住所も検索することができます。たとえば、「100 Jefferson Rd」と「100 Old Country Rd」の検索では、同じ場所が返されます。