LIDAR には、地上測量と航空測量という 2 つの基本タイプがあります。
航空測量
航空機 LIDAR では、固定翼の航空機かヘリコプターにシステムが設置されます。赤外レーザー光線が地表に照射され、反射が移動中の航空機 LIDAR センサーに返ります。航空センサーには、地形と測深の 2 種類があります。
地形 LIDAR
地形用 LIDAR を使用して、サーフェス モデルを作成することができます。このサーフェス モデルは、林業、水文学、地形学、都市計画、景観生態学、海岸工学、調査アセスメント、体積計算など、多くの応用分野で使用されています。
測深 LIDAR
測深 LIDAR は、水中に適用できるタイプの航空機レーザー測量です。ほとんどの測深 LIDAR システムは、標高と水深を同時に収集し、航空機 LIDAR による水陸一体の調査を可能にしています。測深 LIDAR 調査では、赤外線 (従来のレーザー システム) は陸地および水域のサーフェスに反射して航空機に戻りますが、追加の緑色レーザーは水中に浸透します。2 つの異なるパルスを解析して、水深と汀線の高さを求めます。海岸線、港内、沿岸、川岸では、測深の情報が非常に重要です。測深の情報は、海底の物体を特定するためにも使用されます。
地上 LIDAR
地上 LIDAR には、移動体測量と静的測量という 2 つの主要タイプがあります。移動体測量の場合には、LIDAR システムが移動する車両に設置されます。静的測量の場合には、LIDAR システムは通常、三脚か固定デバイスに設置されます。どちらの LIDAR センサーも目に安全なレーザーで構成されています。
地上 LIDAR は極めて高密度かつ高精度のポイントを収集するため、物体を正確に識別できます。たとえば、これらの高密度の点群を使用して、施設の管理、高速道路と鉄道の調査、外部および内部空間の 3D 都市モデルの作成などを行うことができます。
車載型
車載型 LIDAR では、移動するプラットフォームから LIDAR 点群を取得します。車載型 LIDAR システムでは、任意の数の LIDAR センサーを移動する車両に搭載し、含めることができます。このシステムは、車両や列車だけでなく、ボートにも搭載できます。車載型システムは通常、航空機 LIDAR システムと同様に、LIDAR センサー、カメラ、GPS (Global Positioning System)、および INS (Inertial Navigation System) で構成されます。
車載型 LIDAR データを使用して、道路施設を解析して、道路や線路に侵入している架線、街路灯、道路標識を特定することができます。
固定型
固定型 LIDAR は、移動しない場所からの LIDAR 点群の計測です。通常、LIDAR センサーは三脚架に設置された、可搬型レーザー測距および画像化システムです。このシステムは、建物の内部や外部で LIDAR 点群を収集できます。このタイプの LIDAR に共通する応用分野は、工学、鉱業、測量、および考古学です。