タイム スライダーの全時間範囲
タイム スライダーの全時間範囲は、タイムライン上で、タイム スライダー コントロールを使用して時間対応データを表示できる期間を表します。
全時間範囲内の一部の時間範囲を視覚化するには、タイム スライダーの開始時間と終了時間を変更します。ただし、タイム スライダーの開始時間と終了時間は、全時間範囲内で設定する必要があります。
デフォルトでは、タイム スライダーの全時間範囲は、現在のマップ、グローブ、またはシーンに属するすべての時間対応データセットの累積時間範囲です。ただし、実際に表示されている時間対応データセットの範囲、またはマップ、グローブ、シーンに属する個々の時間対応データセットの範囲に基づいて、全時間範囲を設定することもできます。独自に選択した期間を全時間範囲に設定してもかまいません。
タイム スライダーの全時間範囲を設定するには、[タイム スライダー オプション] ダイアログ ボックスの [時間範囲] タブを使用します。ここで指定した全時間範囲は、[タイム スライダー] ウィンドウで [時間範囲全体] ボタン をクリックしたときに使用されます。
全時間範囲をすべての時間対応データに制限
デフォルトでは、タイム スライダーの全時間範囲は、現在のマップ、グローブ、またはシーンに属するすべての時間対応データの累積時間範囲に設定されます。このオプションを選択すると、([コンテンツ] ウィンドウで表示または非表示になっている) すべての時間対応データセットの最小時刻と最大時刻に基づいて、タイム スライダーの全時間範囲が決定されます。
たとえば、2 つの時間対応データセット (レイヤー 1 とレイヤー 2) があり、レイヤー 1 の時間範囲は 1 月 1 日~ 1 月 10 日、レイヤー 2 の時間範囲は 1 月 8 日~ 1 月 15 日だとします。全時間範囲をすべての時間対応データセットに制限すると、タイム スライダーの全時間範囲は 1 月 1 月~ 1 月 15 日に設定されます。
全時間範囲を、表示されているすべての時間対応データに制限
タイム スライダーの全時間範囲を、現在のマップ、グローブ、またはシーンに表示されているすべての時間対応データセットの時間範囲に設定できます。このオプションを選択すると、([コンテンツ] ウィンドウで表示に設定されている) すべての時間対応データセットの最小時刻と最大時刻に基づいて、タイム スライダーの全時間範囲が決定されます。
たとえば、2 つの時間対応データセット (レイヤー 1 とレイヤー 2) があるとします。レイヤー 1 は [コンテンツ] ウィンドウで表示に設定されており、その時間範囲は 1 月 1 日~ 1 月 15 日です。レイヤー 2 は [コンテンツ] ウィンドウで非表示に設定されており、その時間範囲は 1 月 10 日~ 1 月 25 日です。全時間範囲を、表示されているすべての時間対応データセットに制限すると、タイム スライダーの全時間範囲は 1 月 1 月~ 1 月 15 日になります。
全時間範囲を個々の時間対応レイヤーに制限
時間範囲を現在のセッションの時間対応レイヤーに制限できます。このオプションを選択すると、選択した時間対応データセットの最小時刻と最大時刻に基づいて、タイム スライダーの全時間範囲が決定されます。
たとえば、2 つの時間対応データセット (レイヤー 1 とレイヤー 2) があり、レイヤー 1 の時間範囲は 1 月 10 日~ 1 月 15 日、レイヤー 2 の時間範囲は 1 月 10 日~ 1 月 25 日だとします。全時間範囲をレイヤー 2 に制限すると、タイム スライダーの全時間範囲は 1 月 10 日~ 1 月 25 日に設定されます。
未定義の全時間範囲を設定
タイム スライダーの全時間範囲を、時間対応レイヤーによって定義される特定の期間に制限したくない場合は、全時間範囲を「未定義」に設定できます。このオプションでは、全時間範囲を時系列上の任意の期間に設定できます。このオプションを使用すると、タイム スライダー上の開始時間と終了時間を時系列上の任意の時間に設定できます。
この機能は、時系列上の特定期間の時間対応データを表示する場合に役立ちます。たとえば、2010 年 1 月の犯罪事件を表す時間対応レイヤー (レイヤー 1) があるとします。データの時間値に基づき、1 月 1 日~ 1 月 5 日には事件が何も発生していない場合、デフォルトでは、タイム スライダーの全時間範囲が 1 月 5 日~ 1 月 31 日に設定されます。ただし、未定義の全時間範囲を使用すれば、全時間範囲を 1 月 1 日~ 1 月 31 に設定できます。そのためには、[タイム スライダー オプション] ダイアログ ボックスの [時間範囲] タブで [開始時間] と [終了時間] を指定します。
未定義の全時間範囲オプションを使用する場合、時系列上を制限なくスクロールすることもできます。
タイム スライダーの全時間範囲を設定する手順
- [ツール] ツールバーの [タイム スライダー] ボタン をクリックして、[タイム スライダー] ウィンドウを開きます。
- [オプション] ボタン をクリックして [タイム スライダー オプション] ダイアログ ボックスを開きます。[時間範囲] タブをクリックします。
- [全時間範囲の制限] ドロップダウン リストで、タイム スライダーの全時間範囲を制限する方法を指定します。
選択したオプションに基づいて、タイム スライダーの開始時間値と終了時間値が変更されます。