サマリー
シンボル表示された入力ライン レイヤーから、ポリゴン マスクのフィーチャクラスを作成します。
使用法
[クルドサック マスク (Cul-De-Sac Masks)] ツールでは、非接続ライン端部 (別称: クルドサック) にマスクを作成します。ライン端部は、端点を別のラインの端点と共有している場合、接続されているものと見なされます。このツールは、ライン レイヤーを入力としてのみ受け入れます。
このツールは、角丸の端点キャップによってラインがシンボル表示されている場合に、ライン端部にマスクを作成する特別な設計となっているので、ライン接続の移行をスムーズにできます。ラインを角丸の端点キャップで終了するかわりに、このツールで作成しておいたポリゴン フィーチャクラスを使用してライン端部をマスクすることができます。
マスクが作成されるのは、余白の距離が 0 または負値の場合です。余白サイズが 0 の場合、シンボル表示されたフィーチャの正確な形状を表すポリゴンが作成されます。余白が負値の場合、ポリゴンはシンボル表示されたフィーチャよりも小さくなります。望みのマスク効果が得られるようにするには通常、余白の値に 0 よりも大きい値を指定してください。
入力ライン レイヤーにマルチパート ライン ジオメトリが含まれている場合、すべての非接続ライン端部 (たとえば、マルチパート ライン内のパーツの端部、その他) にクルドサック マスクが作成されます。
マップにマスクを追加するとマップが複雑になり、マップの描画が遅くなるため、マップの印刷やエクスポートに影響がおよびます。マスクを作成する際には、この点に注意してください。一般的に、マップのマスクを作成するときには、次の 3 つの点について考慮する必要があります。1) マスクの数、2) マスクの複雑度、3) マーカーまたはライン シンボルで塗りつぶされているポリゴン フィーチャをマスクするために使用するかどうかの 3 つです。マスクの数が増えるにつれ、マスクは複雑になります。また、マーカーまたはポリゴンの塗りつぶしシンボルをマスクすると、画面上の描画速度が遅くなります。さらに、印刷やエクスポートのパフォーマンスが低下し、有効な出力が生成できなくなるおそれもあります。その原因の 1 つは、マスク付きマップの印刷とエクスポートに膨大な処理が必要になることです。もう 1 つの原因は、グラフィックスのファイル形式に複雑なマスクが多用されたマップをエクスポートする方法には、既知の制限があることです。
余白の値をページ単位またはマップ単位のどちらかで指定します。ほとんどの場合、余白の距離値はページ単位で指定する必要があります。
余白値の単位の解釈は、選択した単位に応じて異なります。ポイント、インチ、ミリメートル、またはセンチメートルを選択した場合、ページ スペースで計算された余白の距離を使用して、マスクが作成されます (マージンとは紙面上で測定された距離であると考えればよいでしょう)。この計算では、基準縮尺のパラメーター値が考慮されます。
余白に対して他の単位を選択した場合、マップ スペースで計算された余白の距離を使用して、マスクが作成されます (余白とは地球上での実際の距離測定値であると考えればよいでしょう)。また、この場合、基準縮尺のパラメーター値は、計算の一部としては使用されません。
構文
CulDeSacMasks_cartography (input_layer, output_fc, reference_scale, spatial_reference, margin, {attributes})
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
input_layer | 入力ライン レイヤー。このレイヤーからマスクを作成します。 | Layer |
output_fc | マスク フィーチャの格納先となるフィーチャクラス | Feature Class |
reference_scale | マスクをページ単位で指定する場合に、マスキング ジオメトリの計算に使用される基準縮尺。これは通常、マップの基準縮尺です。 | Double |
spatial_reference | マスキング ポリゴンを作成する対象の空間参照。これは、出力フィーチャクラスに割り当てられる空間参照とは異なります。フィーチャを投影したときにシンボルの位置が変わる場合があるので、マスキング ポリゴンが使用されるマップの空間参照を指定します。 | Spatial Reference |
margin | シンボル表示された入力フィーチャを囲むページ単位のスペース。マスク ポリゴンの作成に使用されます。マスキング ポリゴンを作成する際は通常、見栄えを良くするためにシンボルの周囲に小幅の余白を確保します。余白の値をページ単位またはマップ単位のどちらかで指定します。ほとんどの場合、余白の距離値はページ単位で指定する必要があります。 余白値の単位の解釈は、選択した単位に応じて異なります。ポイント、インチ、ミリメートル、またはセンチメートルを選択した場合、ページ スペースで計算された余白の距離を使用して、マスクが作成されます (マージンとは紙面上で測定された距離であると考えればよいでしょう)。この計算では、基準縮尺のパラメーター値が考慮されます。 余白に対して他の単位を選択した場合、マップ スペースで計算された余白の距離を使用して、マスクが作成されます (余白とは地球上での実際の距離測定値であると考えればよいでしょう)。また、この場合、基準縮尺のパラメーター値は、計算の一部としては使用されません。 | Linear unit |
attributes (オプション) | 入力フィーチャから出力フィーチャに渡す属性を指定します。
| String |
コードのサンプル
CulDeSacMasks (クルドサック マスク) ツールの例 (Python ウィンドウ)
次の Python ウィンドウ スクリプトは、CulDeSacMasks (クルドサック マスク) ツールをイミディエイト モードで使用する方法を、例を挙げて示したものです。
import arcpy
from arcpy import env
env.workspace = "C:/data"
arcpy.CulDeSacMasks_cartography("C:/data/cartography.gdb/transportation/roads",
"C:/data/cartography.gdb/transportation/cds_polys",
"25000", "", "5 meters", "ALL")
CulDeSacMasks (クルドサック マスク) ツールの例 (スタンドアロン Python スクリプト)
このスタンドアロン スクリプトは、CulDeSacMasks (クルドサック マスク) ツールの使用例を示しています。
# Name: CulDeSacMasks_standalone_script.py
# Description: Creates masks at the unconnected ends of lines in the input layer.
# Author: ESRI
# Import system modules
import arcpy
from arcpy import env
# Set environment settings
env.workspace = "C:/data"
# Set local variables
input_layer = "C:/data/cartography.gdb/transportation/roads"
outpuf_fc = "C:/data/cartography.gdb/transportation/cds_polys"
reference_scale = "25000"
spatial_reference = x
margin = "5 meters"
attributes = "ALL"
# Execute Cul De Sac Masks
arcpy.CulDeSacMasks_cartography(input_layer, output_fc, reference_scale, spatial_reference, margin, attributes)
環境
ライセンス情報
- ArcGIS Desktop Basic: いいえ
- ArcGIS Desktop Standard: いいえ
- ArcGIS Desktop Advanced: はい