サマリー
オミッション エラーおよびコミッション エラーに基づいて混同行列を計算し、カッパ値を出力します。
このツールは、[精度評価ポイントの作成 (Create Accuracy Assessment Points)] ツールまたは [精度評価ポイントの更新 (Update Accuracy Assessment Points)] ツールの出力を使用します。
使用法
このツールは、[精度評価ポイントの作成 (Create Accuracy Assessment Points)] ツールによって生成されたランダムな精度評価ポイントを使用して、混同行列を計算します。これは、各クラスのユーザーの精度とプロデューサーの精度、および全体のカッパ値を計算します。精度率の範囲は 0 ~ 1 で、1 は 100 パーセントの精度を表します。従来、これは精度を表すにもかかわらず、エラー率と呼ばれています。慣習に従い、このドキュメントでもエラー率と呼びます。
ユーザーの精度は、偽陽性を示します。この場合、ピクセルは別のクラスに分類する必要がある場合でも、既知のクラスとして誤って分類されます。たとえば、分類された画像でピクセルが不透水性を示しても、グランドトゥルースは森林を示す場合があります。不透水性クラスには、グランド トゥルース データに従うと存在しない余分なピクセルがあります。
ユーザーの精度も、コミッション エラーまたはタイプ 1 のエラーと呼ばれます。このエラー率を計算するデータは、テーブルの行から読み取られます。
行の総数は、グランドトゥルース データに従い、指定のクラスとして識別されるべきポイント数を示します。
プロデューサーの精度は、偽陰性です。既知のクラスのピクセルは、そのクラス以外のクラスに分類されます。たとえば、分類された画像でピクセルが森林を示しても、実際は不透過性である場合があります。この場合、グランド トゥルース データに従うと、不透水性クラスにピクセルが存在しません。
プロデューサーの精度も、コミッション エラーまたはタイプ 2 のエラーと呼ばれます。このエラー率を計算するデータは、テーブルの列で読み取られます。
[合計] 列は、分類済みマップに従い、指定のクラスとして識別されたポイント数を示します。
カッパ値は、分類の精度の全体的な評価を提供します。
構文
ComputeConfusionMatrix (in_accuracy_assessment_points, out_confusion_matrix)
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
in_accuracy_assessment_points | [精度評価ポイントの作成 (Create Accuracy Assessment Points)] ツールから作成された、CLASSIFIED および GROUND_TRUTH フィールドを含む精度評価ポイント フィーチャクラス。 | Feature Layer |
out_confusion_matrix | 表形式の混同行列の出力ファイル名。 テーブルの形式は、出力先とパスによって決定されます。デフォルトでは、出力はジオデータベース テーブルです。パスがジオデータベースにない場合、.dbf 拡張子を使用して dBASE 形式で保存します。 | Table |
コードのサンプル
ComputeConfusionMatrix (混同行列の計算) の例 1 (スタンドアロン スクリプト)
この例では、精度評価ポイントに基づいて混同行列を計算しています。
import arcpy
from arcpy.sa import *
arcpy.gp.ComputeConfusionMatrix("aapnt2.shp", "confm.dbf")
環境
ライセンス情報
- ArcGIS Desktop Basic: 次のものが必要 Spatial Analyst
- ArcGIS Desktop Standard: 次のものが必要 Spatial Analyst
- ArcGIS Desktop Advanced: 次のものが必要 Spatial Analyst