出力の作成

Spatial Analyst のライセンスで利用可能。

マップ代数演算のすべてのツールと演算子は、出力を生成します。マップ代数演算のほとんどのツールと演算子の場合、等号の左側は、出力の Raster オブジェクトです。

出力の規則

• 結果がラスターになる演算子やツールは、等号の左側に Raster オブジェクトを生成します。この場合、Raster オブジェクトは、テンポラリ ラスター データセットを指します。

  outSlope = Slope("indem")
  

• あるステートメントで作成された出力 Raster オブジェクトは、次のステートメントで直接使用できます。

  outDirection = FlowDirection("inelevation")
  outAccumulation = FlowAccumulation(outDirection)
  

• 結果である Raster オブジェクトの参照されるラスター データセットは一時的で、ArcGIS セッションが終了すると、ディスクから削除されます。Raster オブジェクトの save メソッドを呼び出すことで、参照されるラスター データセットを保存できます。

  outSlope = Slope("indem")
  outSlope.save("sloperaster")
  

  Raster オブジェクトの参照されるラスター データセットを永続的にするその他の方法については、以下をご参照ください。
  • ArcGIS での Raster オブジェクトの相互作用

  Raster オブジェクトとそのプロパティおよびメソッドの詳細については、「Raster オブジェクトの作成」をご参照ください。

• ツールが複数の出力を作成する場合、オプションの出力は、等号の右側にある括弧内のツール パラメーターとして表現されます。オプションの Raster オブジェクトは、ディスク上の永続的なデータセットです。これは、Raster オブジェクトではありません。

  # Empty "" indicate use the default values for the parameter. 
  #   In the following statement the defaults are taken for 
  #   maximum_distance and cell_size parameters. outdirection will be a 
  #   a permanent raster stored in the current workspace  
  outDistance = EucDistance("input", "", "", "outdirection")
  

• ArcGIS Spatial Analystには、[コンター (Contour)] など、ラスターを出力しないツールもいくつかあります。これらのツールは、ツール定義の括弧内のパラメーターとして出力を表現します。

  Contour("elevation", "C:/sapyexamples/output/outcontours.shp", 200, 0)