コンフィグレーション パラメーターは、構成対象のデータベース オブジェクトを識別します。それらに対応する値は、データベースでのオブジェクトの格納方法を識別します。各パラメーターとそれらのコンフィグレーション文字列は、コンフィグレーション キーワードによってグループ化されます。
PostgreSQL に格納されたジオデータベースでは、パラメーター名とコンフィグレーション文字列のペアが ArcGIS によって次の目的で使用されます。
- テーブルとインデックスの格納特性を設定する。
- インデックスの FILLFACTOR を定義
- 空間列とラスター列の格納タイプを定義
- XML ドキュメントの格納方法を定義する。
- ユーザーが ArcGIS インターフェースでキーワードを使用できるようにする。
- コンフィグレーション キーワードを説明するコメントを追加する。
次の表は、PostgreSQL のジオデータベースで使用可能なすべてのコンフィグレーション パラメーターのリストです。表の後には、各パラメーターを機能別にグループ化した詳細な説明があります。
パラメーター名 | 説明 | 値 |
---|---|---|
A_INDEX_ROWID | ADD テーブルの ObjectID 列のインデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
A_INDEX_STATEID | ADD テーブルの sde_state_id 列のインデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
A_INDEX_USER | ADD テーブルのユーザー インデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
A_INDEX_XML | ADD テーブルの XML 列のインデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
A_STORAGE | ADD テーブルの格納の定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
AUX_INDEX_COMPOSITE | ラスター AUX テーブルの複合列のインデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
AUX_STORAGE | ラスター AUX テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
B_INDEX_RASTER | ビジネス テーブルのラスター列のインデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
B_INDEX_ROWID | ビジネス テーブルの ObjectID 列とラスター行 ID R<N>_SDE_ROWID_UK のインデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
B_INDEX_TO_DATE | r<registration_id>_sde_todate インデックスを作成するための格納パラメーター情報 (履歴管理の際に履歴テーブルを更新するために使用) | CREATE INDEX パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
B_INDEX_USER | ビジネス テーブルのユーザー インデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
B_INDEX_XML | ビジネス テーブルの XML 列のインデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
B_STORAGE | ビジネス テーブルとラスター属性テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
BLK_INDEX_COMPOSITE | ラスター BLK テーブルの複合列のインデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
BLK_STORAGE | ラスター BLK テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
BND_INDEX_COMPOSITE | ラスター BND テーブルの複合列のインデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
BND_INDEX_ID | ラスター BND テーブルの RID 列のインデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
BND_STORAGE | ラスター BND テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
COMMENT | コメントに使用する行 | 2,048 文字以下の任意のコメントを配置可能 |
D_INDEX_ALL | sde_states_id、sde_deletes_row_id、deleted_at の各列におけるインデックスの FILLFACTOR の定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
D_INDEX_DELETED_AT | DELETE テーブルの sde_deleted_at 列のインデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
D_STORAGE | DELETE テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
GEOMETRY_STORAGE | フィーチャクラスの空間列に使用するデータ タイプの指定 | ST_GEOMETRY または PG_GEOMETRY |
LD_INDEX_ALL | sde_logfile_data 一時テーブルの主キーの定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
LD_STORAGE | sde_logfile_data 一時テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
LF_INDEX_ID | sde_logfiles 一時テーブルの主キーのインデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
LF_INDEX_NAME | sde_logfiles 一時テーブルに作成される一意インデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
LF_STORAGE | sde_logfiles 一時テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
MVTABLES_MODIFIED_INDEX | mvtables_modified のインデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
MVTABLES_MODIFIED_TABLE | mvtables_modified テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
RAS_INDEX_ID | ラスター RAS テーブルの RID インデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
RAS_STORAGE | ラスター RAS テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
RASTER_STORAGE | テーブルで使用するラスター データ格納タイプの指定 | rasterblob、binary、または ST_RASTER |
SESSION_INDEX | セッションベース ログ ファイル テーブルのインデックスの格納定義 | このパラメーターは存在しますが、PostgreSQL では使用されていません。 |
SESSION_STORAGE | セッションベース ログ ファイル テーブルの格納定義 | このパラメーターは存在しますが、PostgreSQL では使用されていません。 |
SESSION_TEMP_TABLE | ログ ファイルを tempdb に作成するかどうかの制御 | 1 または 0 このパラメーターは存在しますが、PostgreSQL では使用されていません。 |
STATES_INDEX | States テーブルのインデックス格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
STATES_LINEAGES_INDEX | sde_state_lineages テーブルの主キーのインデックスの格納を制御 | CREATE INDEX パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
STATES_LINEAGES_TABLE | sde_state_lineages テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
STATES_TABLE | sde_states テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
UI_NETWORK_TEXT | ArcGIS ユーザー インターフェイスに表示される、関連するコンフィグレーション キーワードに必要 (ネットワーク設定の説明が含まれます) | 最大 2,048 文字の説明 |
UI_TERRAIN_TEXT | ArcGIS ユーザー インターフェイスに表示される、関連するコンフィグレーション キーワードに必要 (テレイン設定の説明が含まれます) | 最大 2,048 文字の説明 |
UI_TEXT | ArcGIS ユーザー インターフェイスに表示される、関連するコンフィグレーション キーワードに必要 (関連する非コンポジット コンフィグレーション キーワードの説明が含まれます) | 最大 2,048 文字の説明 |
UI_TOPOLOGY_TEXT | ArcGIS ユーザー インターフェイスに表示される、関連するコンフィグレーション キーワードに必要 (トポロジ設定の説明が含まれます) | 最大 2,048 文字の説明 |
VERSIONS_INDEX | sde_versions テーブルのインデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
VERSIONS_TABLE | sde_versions テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
XML_COLUMN_STORAGE | 作成する XML 列のタイプの指定 (ネイティブ DBMS XML または ArcSDE XML のいずれか) | DB_XML または SDE_XML |
XML_DOC_INDEX | sde_xml_doc<n> テーブルの xmldoc<n>_pk インデックスと xml_doc<n>_ix インデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
XML_DOC_STORAGE | sde_xml_doc<n> テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
XML_DOC_UNCOMPRESSED_TYPE | XML ドキュメントの格納形式の指定 | BINARY または TEXT |
XML_IDX_FULLTEXT_UPDATE_METHOD | sde_xml_doc<n> テーブル (XML ドキュメント テーブル) の xml_doc_val 列と sde_xml_idx<n> テーブル (XML 列のインデックス テーブル) の text_tag 列に対する変更をフルテキスト インデックスに伝達する方法 | MANUAL または AUTOMATIC |
XML_IDX_INDEX_DOUBLE | sde_xml_idx<n> テーブルの double_tag 列の xmlix<n>_db インデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
XML_IDX_INDEX_ID | xml_idx<n> テーブルの ID 列の xmlix<n>_id インデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
XML_IDX_INDEX_PK | sde_xml_idx<n> テーブルの xml_key_column id 列の xmlix<n>_pk インデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
XML_IDX_INDEX_STRING | sde_xml_idx<n> テーブルの string_tag 列の xmlix<n>_st インデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
XML_IDX_INDEX_TAG | sde_xml_idx<n> テーブルの tag_id 列の xmlix<n>_tg インデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
XML_IDX_STORAGE | sde_xml_idx<n> テーブル (XML 列のインデックス テーブル) の格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、PostgreSQL のドキュメントをご参照ください。 |
XML パラメーターの <n> は、特定の XML 列に関連付けられた xml_column_id を表します。
パラメーターの機能説明
デフォルトでは、PostgreSQL はテーブルとインデックスをデータベースのデフォルト表領域に格納します。テーブルとインデックスを他の表領域に格納するには、postgres スーパーユーザーが追加の表領域を作成し、オブジェクトを作成するユーザーにその表領域に対する CREATE 権限を付与する必要があります。既存の表領域とその権限は、psql メタコマンド \db+ を使用すれば一覧表示できます。
この設定が完了すると、格納パラメーターを使用して各種のテーブルを格納する別の表領域を指定できるようになります。表領域の格納を指定する構文は、パラメーターによって異なります。
ビジネス テーブルとインデックスの格納パラメーター
ビジネス テーブルは、ArcGIS クライアントによって作成される PostgreSQL テーブルです。ビジネス テーブルの格納設定を定義するには、B_STORAGE パラメーターを使用します。
ビジネス テーブルのインデックスの作成をサポートするインデックス格納パラメーターは、次の 5 つです。
- B_INDEX_USER パラメーターは、ユーザー定義インデックスの格納設定を保持します。
- B_INDEX_ROWID パラメーターは、登録したテーブルの ObjectID 列 (ROWID または OBJECTID とも呼ばれる) に ArcGIS が作成するインデックスの格納設定を保持します。
- B_INDEX_RASTER パラメーターは、ラスター列がビジネス テーブルに追加されたときに ArcGIS が作成するラスター列インデックスの FILLFACTOR を保持します。ArcGIS は、このインデックスを、ラスター列を含むフィーチャクラスに作成します。
- B_INDEX_TO_DATE パラメーターは、インデックス R<registration_id>_sde_todate の FILLFACTOR を指定します。このインデックスは、ビジネス テーブルで履歴管理が有効になったときに作成され、履歴管理操作中に履歴テーブルを更新するときに使用されます。
- B_INDEX_XML パラメーターは、ビジネス テーブルの XML 列におけるインデックスの FILLFACTOR を指定します (後述の XML タイプ パラメーターに関するセクションでも説明しています)。
ADD テーブルと DELETE テーブルの格納パラメーター
ビジネス テーブルまたはフィーチャクラスをバージョン対応登録すると、複数のユーザーがオブジェクトを管理したり編集したりできるようになります。バージョン対応登録されたビジネス テーブルには、ADD テーブルと DELETE テーブルの 2 つのテーブルが作成されます。
ユーザーは適切な間隔で各自の変更内容を他のユーザーの変更内容とマージし、同じフィーチャを変更したことによって発生する競合を解決します。
ADD テーブルのパラメーター
A_STORAGE パラメーターは、ADD テーブルの格納設定を保持します。ADD テーブルの名前は、A<n> です。ここで、<n> は sde_table_registry システム テーブルに記載された登録 ID です。たとえば、ビジネス テーブル ROADS の登録 ID が 10 の場合、A10 という名前の ADD テーブルが作成されます。
その他 5 つの格納パラメーターが、ADD テーブルのインデックスの格納設定を保持します。A_INDEX_ROWID パラメーターは、ArcGIS がバージョン対応の ObjectID 列 (ROWID とも呼ばれる) に作成するインデックスの FILLFACTOR を指定します。ADD テーブルの ROWID 列のインデックス名は A<n>_ROWID_IX1 になります。<n> の部分は、ADD テーブルが関連付けられているビジネス テーブルの登録 ID です。
A_INDEX_STATEID パラメーターは、ArcGIS が ADD テーブルの SDE_STATE_ID 列に作成するインデックスの FILLFACTOR を保持します。SDE_STATE_ID 列のインデックス名は A<n>_STATE_IX2 になります。<n> の部分は、ADD テーブルが関連付けられているビジネス テーブルの登録 ID です。
A_INDEX_USER パラメーターは、ArcGIS が ADD テーブルで作成するカスタム インデックスの FILLFACTOR を保持します。ビジネス テーブルのカスタム インデックスは、ADD テーブルに複製されます。A_INDEX_RASTER パラメーターは、ADD テーブルのラスター列におけるインデックスの FILLFACTOR を指定します。
A_INDEX_XML パラメーターは、ADD テーブルの XML 列におけるインデックスの FILLFACTOR を指定します (後述の「XML タイプ パラメーター」セクションでも説明しています)。
DELETE テーブルのパラメーター
D_STORAGE パラメーターは、DELETE テーブルの格納設定を保持します。DELETE テーブルの名前は、D<n> です。ここで、<n> は sde_table_registry システム テーブルに記載された登録 ID です。たとえば、ビジネス テーブル ROADS の登録 ID が 10 の場合、D10 という名前の DELETE テーブルが作成されます。
その他 2 つの格納パラメーターが、DELETE テーブルに作成されるインデックスの格納設定を保持します。
- D_INDEX_ALL パラメーターは、ArcGIS が DELETE テーブルの SDE_STATE_ID 列と SDE_DELETES_ROW_ID 列に作成する D<n>_IDX1 インデックスの FILLFACTOR を指定します。
- D_INDEX_DELETED_AT パラメーターは、ArcGIS が DELETE テーブルの SDE_DELETED_AT 列に作成する D<n>_IDX2 インデックスの FILLFACTOR を保持します。
ラスター テーブルのパラメーター
ラスター データセットまたはモザイク データセットの作成時に RASTER_STORAGE を BINARY に設定してキーワードを指定する場合、ビジネス テーブルに追加されるラスター列は、サポート テーブルとインデックスで構成されるスキーマに格納されているラスター データへの外部キー参照です。RASTER_STORAGE が RASTERBLOB (デフォルト) に設定されている場合は、ビジネス テーブルに Bytea 列が追加され、サポート ラスター情報が追加テーブルに格納されます。RASTER_STORAGE が ST_RASTER に設定されている場合は、ビジネス テーブルに ST_Raster 列が追加され、サポート ラスター情報が追加テーブルに格納されます。
ArcGIS 10.4.1 以前のクライアントは、RASTERBLOB 格納を使用するラスター データセットおよびモザイク データセットを作成することも、それらにアクセスすることもできないことに注意してください。
サポート ラスター テーブルとインデックスの設定を定義するラスター テーブル パラメーターについて、次に説明します。
RAS_STORAGE パラメーターは、RAS テーブルの CREATE TABLE ステートメントの格納設定を保持します。
RAS_INDEX_ID パラメーターは、RAS テーブル インデックスの FILLFACTOR を指定します。BND_STORAGE パラメーターは、BND テーブルの CREATE TABLE ステートメントの格納設定を保持します。
BND_INDEX_COMPOSITE パラメーターは、BND テーブルの複合インデックスに使用される FILLFACTOR を指定します。
BND_INDEX_ID パラメーターは、BND テーブルの行 ID (RID) 列インデックスに使用される FILLFACTOR を指定します。
AUX_STORAGE パラメーターは、AUX テーブルの CREATE TABLE ステートメントの格納設定を保持します。
AUX_INDEX_COMPOSITE パラメーターは、AUX テーブルのインデックスの FILLFACTOR を指定します。
BLK_STORAGE パラメーターは、BLK テーブルの CREATE TABLE ステートメントの格納設定を保持します。
BLK_INDEX_COMPOSITE パラメーターは、BLK テーブルのインデックスの FILLFACTOR を指定します。
ラスター インデックスのデフォルトの FILLFACTOR は、他のインデックスより高いことがわかります。これは、ラスター データが通常はあまり大きく変更されないためです。
他にも、ラスター属性テーブルというラスター テーブルがあります。このテーブル (複数の場合もあります) には、ラスター内のセル値に基づく属性値が格納されます。B_STORAGE パラメーターがこれらのテーブルの格納設定を定義します。これらのテーブルに、他のフィーチャクラスのビジネス テーブルと異なる格納場所を定義する必要がある場合は、ラスター データセットおよびラスター カタログの作成中に、ラスター属性テーブル用の異なる格納情報を指定するラスター キーワードを作成してください。
ラスター属性テーブルの詳細については、「ラスター データセットの属性テーブル」をご参照ください。
ジオメトリ格納パラメーター
PostgreSQL のジオデータベースで使用できる空間データ格納形式には、Esri の ST_Geometry または PostGIS ジオメトリという 2 つの格納形式があります。GEOMETRY_STORAGE パラメーターは、ジオメトリの格納に使用する形式を指定します。値は、ST_GEOMETRY または PG_GEOMETRY です。
ログ ファイルのパラメーター
ArcGIS は、選択されたレコード セットを保持するために、ログ ファイル テーブルを使用します。ログ ファイルのパラメーターは、ログ ファイルおよびログ ファイルのデータ テーブルとインデックスに適用されます。これらは「L」または「SESSION」で始まります。SESSION ログ ファイル パラメーターは、PostgreSQL のジオデータベースでは使用しません。
- LD_INDEX_ALL は、sde_logfile_data テーブルの主キーの FILLFACTOR を定義します。
- LD_STORAGE は、sde_logfile_data テーブルの構成を定義します。
- LF_INDEX_ID は、sde_log ファイルの主キーの FILLFACTOR 格納を定義します。
- LF_INDEX_NAME は、sde_log ファイルの一意インデックスの FILLFACTOR を定義します。
- LF_STORAGE パラメーターは、sde_logfiles テーブルの格納設定を定義します。
ユーザー インターフェイス パラメーター
ユーザー インターフェイス パラメーターは「UI」で始まり、関連するコンフィグレーション キーワードを ArcGIS ユーザー インターフェイスおよび ArcObjects で利用可能にするかどうかを指定します。UI_TEXT は、非コンポジット コンフィグレーション キーワードで使用されます。UI_TOPOLOGY_TEXT は、トポロジ キーワードで使用されます。UI_TERRAIN_TEXT は、テレイン キーワードで使用されます。UI_NETWORK_TEXT は、ネットワーク キーワードで使用されます。これらは、UI パラメーターを必要とするデフォルトのコンフィグレーション キーワードにすでに含まれています。独自のカスタム キーワードを作成する場合、必ずこれらのパラメーターのうちのいずれかを追加します。
XML タイプのパラメーター
XML コンフィグレーション パラメーターは、XML ドキュメントの追跡と格納に使用されるテーブルとインデックスの格納情報を指定する際に使用します。
XML 列が ArcSDE XML として作成されるか、ネイティブの PostgreSQL XML として作成されるかは、XML_COLUMN_STORAGE パラメーターによって決定されます。デフォルト設定では、ネイティブ PostgreSQL XML (DB_XML) を使用します。
DATA_DICTIONARY コンフィグレーション キーワードの XML_INDEX_TAGS_INDEX パラメーターは、sde_xml_indexes テーブルにおけるインデックスの FILLFACTOR を指定します。
DATA_DICTIONARY コンフィグレーション キーワードの XML_INDEX_TAGS_TABLE パラメーターは、ジオデータベースの sde_xml_index_tags ジオデータベース システム テーブルの格納を指定します。ジオデータベース システム テーブルの格納を制御するパラメーターなので、これら 2 つのパラメーターを使用してカスタム格納を指定する場合、その値はジオデータベースを作成する前に変更する必要があります。
A_INDEX_XML パラメーターは、バージョン対応フィーチャクラスの ADD テーブルの XML 列におけるインデックスの FILLFACTOR を定義します。
B_INDEX_XML パラメーターは、ビジネス テーブルの XML 列におけるインデックスの FILLFACTOR を定義します。
XML_IDX_FULLTEXT_UPDATE_METHOD は、XML ドキュメント テーブル (sde_xml_doc<n>) の xml_doc_val 列と、XML 列のインデックス テーブル (sde_xml_idx<n>) の text_tag 列に対する変更が、フルテキスト インデックスにどのように伝達されるかを定義します。このパラメーターのオプションは、AUTOMATIC と MANUAL です。AUTOMATIC に設定した場合は、XML 側のテーブルで作成されたトリガーによって、行の挿入時にインデックスが更新されます。XML_IDX_FULLTEXT_UPDATE_METHOD を AUTOMATIC に設定しない場合は MANUAL が設定されたと見なされます。
XML_DOC_STORAGE パラメーターは、sde_xml_doc<n> テーブルの格納を設定します。
XML_DOC_INDEX コンフィグレーション パラメーターは、sde_xml_doc<n> テーブルの xmldoc<n>_pk インデックスと xml_doc<n>_ix インデックスの FILLFACTOR を設定します。
XML_DOC_UNCOMPRESSED_TYPE コンフィグレーション パラメーターでは、XML ドキュメントの格納方法を指定します。オプションは BINARY または TEXT です。BINARY を使用した場合、データは bytea データ タイプとして格納されます。TEXT を使用した場合、データベースでの格納形式が Unicode データ (UTF-8) に設定されているかどうかに応じて、データは Unicode または ASCII になります。
XML_IDX_STORAGE コンフィグレーション パラメーターは、XML 列のインデックス テーブルである sde_xml_idx<n> テーブルの格納を設定します。sde_xml_idx<n> テーブル自体の列におけるインデックスの格納は、次のパラメーターによって定義されます。
- XML_IDX_INDEX_DOUBLE: double_tag 列における xmlix<n>_db インデックスの格納を定義します。
- XML_IDX_INDEX_ID: ID 列における xmlix<n>_id インデックスの格納を定義します。
- XML_IDX_INDEX_PK: xml_key_column ID 列における xmlix<n>_pk インデックスの格納を定義します。
- XML_IDX_INDEX_STRING: string_tag 列における xmlix<n>_st インデックスの格納を定義します。
- XML_IDX_INDEX_TAG: tag_id 列における xmlix<n>_tg インデックスの格納を定義します。