Gazetteer は、地名に関連付けられた地理的な位置を特定するのに役立つ地理インデックスまたは辞書です。
Gazetteer メタデータ サービスは、メタデータ カタログの検索での使用に適した Gazetteer を提供できるようにする特殊なタイプの ArcIMS メタデータ サービスです。Gazetteer メタデータ サービスを地名で検索すると、関連する名前を持つ Gazetteer 内の場所が表示されます。対象エリアで検索すると、そのエリアの地名が表示されます。
ArcIMS には ArcIMS Gazetteer ディスクが付属しています。これには、世界中の約 350,000 の地名と地理フィーチャを収めた World Gazetteer データセットが入っています。すべての国、大都市と中都市、主な水域、山脈、およびその他の地理フィーチャの完全なリストを含みます。このデータセットには、小都市、ZIP コード、歴史的場所、公園など、米国内のより詳細な場所が入っています。このデータは対象範囲がグローバルであるため、あらゆるメタデータ サービスで使用できます。
ただし、対象範囲がグローバルということは、ユーザーがメタデータ サービスを検索するときに使用する可能性がある詳細な場所とフィーチャが含まれない場合があることを意味します。ArcGIS Desktop を使用して既存の Gazetteer メタデータ サービスに場所を追加することができます。まず、場所を定義したデータを作成して Gazetteer に追加し、次にそれを ArcCatalog で提供されているツールを使用してサービスに読み込みます。
ArcIMS Gazetteer データは、ArcIMS Gazetteer ディスク上で、シェープファイル形式で提供されています。このデータの一部を Gazetteer のベースとして使用したい場合は、ArcGIS の標準ツールを使用して、これらのシェープファイルから使用する場所だけをエクスポートすることができます。次に、エクスポートした場所を Gazetteer メタデータ サービスに読み込みます。
新しい場所を読み込んだら、Gazetteer サービスのテキスト インデックスを更新して、新しい地名を取り込みます。
ArcIMS Gazetteer メタデータ サービスについての詳細
カスタムの地名の定義
ArcIMS Gazettee メタデータ サービスでは、新しい場所を、ArcGIS によってサポートされるあらゆるテーブルまたはフィーチャクラスに定義できます。最も便利な形式を使用してください。複数のテーブルまたはフィーチャクラスを使用して、さまざまなタイプの場所を格納できます。
地名は、次の情報を提供し定義します。各情報を別々のフィールドに保存します。
地名 - 場所を検索するために使用できる 1 つ以上のキーワード。地名は一般に、国、都市、河川、ランドマーク、またはユーザーによる検索が可能なその他の地理フィーチャの名前です。地名ごとにテーブルの行またはフィーチャクラスが 1 つ必要です。たとえば、日本のレコードが 1 つ、サンフランシスコのレコードが 1 つ、オンタリオ湖のレコードが 1 つ必要になります。
地名は、スペースで区切られた複数のキーワードで構成できます。たとえば、「ニューヨーク ビッグアップル」という地名では、ユーザーが「ニューヨーク」または「ビッグアップル」で検索すると、ニューヨーク市が検出されます。キーワードの大文字と小文字は区別されません。
場所の説明 - 場所を明確に識別する説明文。検索結果に表示されます。説明は、ユーザーが場所を選択するのに役立つものでなければなりません。たとえば、ArcIMS Gazetteer データで「パリ」を検索すると、「パリ、イル ド フランス、フランス」や「パリ、オレゴン州、アメリカ合衆国」などの名前で 67 の場所が検出されます。
説明は、次の例のように、空港、湖、氷河、都市の史跡など、フィーチャのタイプを示す必要があります。
- パリ (史跡)、オレゴン州、アメリカ合衆国
- Zephyr、24K Quadrangle、アメリカ合衆国
- アリンガム クリーク、河川、オーストラリア
- トロント アイランド、空港、カナダ
- Koldukvislarjokull、氷河、アイスランド
場所のランク、または並べ替え順 - 1 ~ 25 までの値。1 の値は最も高いランクを示します。Gazetteer 検索で多くの場所が検出された場合、ランクの高い場所ほどリストの上位に表示されます。
場所の地理的位置 - 場所を表すシェープ、または場所の範囲を定義する 4 つの座標値。
場所がテーブルに定義されるときは、境界ボックスを、その範囲の X、Y 座標の最大値と最小値で定義する必要があります。これらの値は個別のフィールドに格納する必要があります。場所がフィーチャクラスに定義されるときは、各シェープの境界ボックスが計算され、データベースに読み込まれます。シェープ自体は使用されません。あるいは、テーブルの場合と同じ方法で、シェープごとに使用される正確な境界座標を定義することができます。このオプションは、Gazetteer 情報を、主に他の目的に使用するフィーチャクラスに追加する場合にも選択できます。
Gazetteer メタデータ サービスは、場所を 10 進経緯度で格納します。フィーチャクラスには空間参照が定義されていなければなりません。たとえば、シェープファイルには *.prj ファイルが関連付けられている必要があります。新しい場所をサービスに読み込んだときに、フィーチャクラスが別の空間参照を使用している場合、それらの場所は 10 進度に変換されます。テーブルを使用する場合、範囲ボックスの座標は 10 進度で指定する必要があります。