サマリー
[空間タイプの作成 (Create Spatial Type)] ツールは、Oracle または PostgreSQL データベースに ST_Geometry SQL タイプ、サブタイプ、および関数を追加します。これにより、ST_Geometry SQL タイプを使用して、ジオデータベースを含まないデータベースにジオメトリを格納できます。また、このツールを使用して、Oracle または PostgreSQL データベース内の既存の ST_Geometry タイプ、サブタイプ、および関数をアップグレードすることもできます。
使用法
Oracle と PostgreSQL データベースのみでサポートされています。
[空間タイプの作成 (Create Spatial Type)] ツールを実行する前に、完了しておく手順があります。準備の手順を含め、このツールの実行に関する詳細については、使用しているデータベース管理システムに応じて以下のいずれかのトピックをご参照ください。
ST_Geometry タイプのアップグレード手順については、「Oracle データベースでの ST_Geometry タイプのアップグレード」または「PostgreSQL データベースでの ST_Geometry タイプのアップグレード」をご参照ください。
Windows サーバー上で Oracle または PostgreSQL データベースに対して [空間タイプの作成 (Create Spatial Type)] を実行する前に、データベース サーバー上に Microsoft Visual C++ 2013 再頒布可能パッケージ (x64) が存在することを確認します。存在しない場合は、Microsoft のサイトからダウンロードしてインストールしてください。
構文
CreateSpatialType_management (input_database, sde_user_password, {tablespace_name}, {st_shape_library_path})
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
input_database | 入力データベース接続は、Oracle または PostgreSQL データベースに接続するためのデータベース接続ファイル (*.sde) です。データベース管理者ユーザーとして接続する必要があります。Oracle では、sys ユーザーとして接続する必要があります。 | Workspace |
sde_user_password | sde データベース ユーザーのパスワード。sde ユーザーがデータベースに存在しない場合は、ここで指定するパスワードを使用して sde ユーザーが作成されます。データベースのパスワード ポリシーが適用されます。sde ユーザーがすでにデータベースまたはデータベース クラスターに存在する場合、このパスワードは既存のパスワードと一致する必要があります。 | Encrypted String |
tablespace_name (オプション) | Oracle では、表領域の名前を指定し、sde ユーザーのデフォルトの表領域として設定することができます。この表領域が存在しない場合は、Oracle のデフォルトの格納場所に作成されます。指定した名前の表領域がすでに存在する場合は、それが sde ユーザーのデフォルトとして設定されます。 | String |
st_shape_library_path (オプション) | Oracle では、st_shape ライブラリを配置した Oracle サーバー上の場所を指定します。 | File |
コードのサンプル
CreateSpatialType (空間タイプの作成) の例 1
ツールを Windows コンピューターで実行し、db_ora という名前の Oracle データベースで、既存の接続ファイルを使用して ST_Geometry タイプを作成またはアップグレードします。sde ユーザーのパスワードを指定し、sdetbsp という名前の表領域を作成し、Oracle サーバー上の st_shape ファイルの場所を指定します。
##Import Arcpy module
import arcpy
arcpy.CreateSpatialType_management("C:/Documents and Settings/administrator/Application Data/ESRI/ArcCatalog/connection_to_db_ora.sde", "ed$pwd", "sdetbsp", "//ora/userfiles")
CreateSpatialType (空間タイプの作成) の例 2
ツールを Linux コンピューターで実行し、sp_pg という名前の PostgreSQL データベースで、既存の接続ファイルを使用して ST_Geometry タイプを作成またはアップグレードし、sde ユーザーのパスワードを設定します。
##Import Arcpy module
import arcpy
arcpy.CreateSpatialType_management("/ragsrh/users/ags/arcgis/server10.1/connections/connection_to_sp_pg.sde", "$Upass", "", "")
環境
このツールは、ジオプロセシング環境を使用しません。
ライセンス情報
- ArcGIS Desktop Basic: いいえ
- ArcGIS Desktop Standard: はい
- ArcGIS Desktop Advanced: はい