[ルートの検索 (Find Routes)] ジオプロセシング ツールは、ストップ、ルート、ルート案内、およびルート エッジを表すレイヤーを作成します。このトピックでは、出力フィーチャクラスと、それに対応するフィールド属性について説明します。
ルート フィーチャクラス
Routes ライン フィーチャクラスは、ストップ間の最適パスを表します。
この出力フィーチャクラスのデフォルト名は Routes ですが、解析を実行する前に [出力ルート名] パラメーター (Python では Output_Routes_Name) を変更して、別の名前を指定できます。
フィーチャクラスには、基本となるネットワーク データセットが使用するものと同じ座標系が割り当てられます。これは、[出力データの座標系] ジオプロセシング環境の値を指定することで、制御できます。
Routes フィーチャクラスの各フィールド名とその説明を以下に示します。
フィールド名 | 説明 |
---|---|
OID | システムで管理される ID フィールド。 |
Shape | ラインの形状を示すジオメトリ フィールド。 |
ストップ名 | ルートの名前は、訪問先に割り当てられたストップの [RouteName] フィールドからコピーされます。ストップの入力 [RouteName] フィールドが NULL である場合、名前は最初と最後のストップ名から取得されます。 ツールの実行時に同じルート名を持つ複数の入力ストップはグループ化され、1 つのルートで移動し、ルートにその名前が割り当てられます。入力ストップに複数のルート名が存在する場合、ツールはルート名ごとに 1 つのルートを割り当てて、複数のルートを出力できます。 |
StopCount | ルートに割り当てられるストップの数。 |
Total_[単位] | ルートの合計所要時間または合計距離。 Total_Minutes、Total_Miles、および Total_Kilometers は常に存在しています。[使用する単位] 入力パラメーターを別の単位に設定した場合、別のフィールドが存在しています。 |
Total_[累積コスト属性]_[単位] | [属性の累積] 入力パラメーターで選択されたコスト属性に基づくルートの合計所要時間または合計距離。 指定したコスト属性の単位は、[使用する単位] 入力パラメーターで設定した単位に変換されます。 |
TotalWait_[時間属性] | ストップのタイム ウィンドウが開始するまでルートで待機する時間の合計。たとえば、ストップのタイム ウィンドウが午後 3 時から 4 時で、ルートが午後 2 時 55 分に到着した場合、そのストップでの待機時間は 5 分です。このフィールド値は、すべてのストップの待機時間の合計です。 |
TotalViolation_[時間属性] | ルートのタイム ウィンドウの超過時間の合計。ルートがストップのタイム ウィンドウが終了してから 5 分後にストップに到着した場合、そのストップでの超過時間は 5 分です。このフィールド値は、すべてのストップの超過時間の合計です。 |
StartTime | ルートの開始時間です。 |
EndTime | ルートの終了時間です。 |
FirstStopOID | ルートの最初のストップの OID 識別子。 |
LastStopOID | ルートの最後のストップの OID 識別子。 |
Shape_Length | フィーチャのジオメトリの長さ。 |
ストップ フィーチャクラス
Stops フィーチャクラスは、ルートが到着できた/できなかったストップを表します。到着できなかったストップの場合、属性テーブルは問題の原因に関する情報を提供します。到着できたストップの場合、属性テーブルは、ストップに割り当てられたルート名、ストップの順序、到着時間などの情報をリストします。
この出力フィーチャクラスのデフォルト名は Stops ですが、解析を実行する前に [出力ストップ名] パラメーター (Python では Output_Stops_Name) を変更して、別の名前を指定できます。
フィーチャクラスには、基本となるネットワーク データセットが使用するものと同じ座標系が割り当てられます。これは、[出力データの座標系] ジオプロセシング環境の値を指定することで、制御できます。
ストップ フィーチャクラスの各フィールド名とその説明を以下に示します。
フィールド名 | 説明 |
---|---|
OID | システムで管理される ID フィールド。 |
Shape | 内部で格納されるポイントのジオメトリ。 |
ストップ名 | ストップの名前。入力ストップ フィーチャクラスに同じ名前のフィールドがある場合、この [Name] の値は、そのフィールドから取得されます。それ以外の場合、[Name] の値には、デフォルト値が割り当てられます。 |
RouteName | ストップに割り当てられているルートの名前を示します。 ツールの実行時に同じルート名を持つ複数の入力ストップはグループ化され、1 つのルートで移動し、ルートにその名前が割り当てられます。入力ストップに複数のルート名が存在する場合、ツールはルート名ごとに 1 つのルートを割り当てて、複数のルートを出力できます。 名前が存在しなければ、すべてのストップが同じルートに属します。 |
Sequence | 割り当てられたルートを訪問するストップの順序。[RouteName] フィールドにリストされます。 Sequence の値が 3 のストップは、割り当てられているルートが、そのストップに移動する前に 2 つのストップを訪問することを示しています。 |
TimeWindowStart | このフィールドは、ルートがストップを訪問できる最も早い時刻を指定します。 このフィールドとその値は、入力ストップからコピーされます。 |
TimeWindowEnd | このフィールドは、ルートがストップを訪問できる最も遅い時刻を指定します。 このフィールドとその値は、入力ストップからコピーされます。 |
Curb Approach | 車両がストップに到着する方向およびストップから出発する方向を指定します。 このフィールドとその値は、入力ストップからコピーされます。 |
ArriveCurbApproach | 車両がストップに到着するときに、アプローチを車両のどちら側にするかを示します。 |
DepartCurbApproach | 車両がストップから出発するときに、アプローチを車両のどちら側にするかを示します。 |
ステータス | このフィールドは、次に示す値のドメインによって制約されます (それぞれのコード値は括弧内に示されています)。ネットワーク ロケーションは、ネットワーク データセット上のストップの位置を参照するので注意してください。
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Additional Time | このストップを訪問するときの合計ルート所要時間に追加される時間の長さ。 このフィールドとその値は、入力ストップからコピーされます。 このフィールドの値の単位は、[使用する単位] 入力パラメーターで指定した単位と同じです。 |
Additional Distance | このストップを訪問するときの合計ルート距離に追加される距離の長さ。 このフィールドとその値は、入力ストップからコピーされます。 このフィールドの値の単位は、[使用する単位] 入力パラメーターで指定した単位と同じです。 |
Cumul_[単位] | 起点からストップまでのルートの累積距離または累積所要時間。ここに報告される値は、ストップまでの累積ルート時間または距離です。これには、このストップおよびそれ以前のストップでの追加の時間または距離が含まれます。 |
Cumul_[属性名]_[単位] | 起点からストップまでのルートの累積距離または累積所要時間。ここに報告される値は、ストップまでの累積ルート時間または距離です。これには、このストップおよびそれ以前のストップでの追加の時間または距離が含まれます。 指定したコスト属性の単位は、[使用する単位] 入力パラメーターで設定した単位に変換されます。 |
ArriveTime | ルートがストップに到着する時間。 ネットワーク データセットにタイム ゾーンが構成されている場合、時間の値は、ストップが配置されているタイム ゾーンと一致します。構成されていない場合、タイム ゾーンは解析の実行に使用されるコンピューター上に構成されたタイム ゾーンと一致します。 |
DepartTime | ルートがストップを出発する時間。 ネットワーク データセットにタイム ゾーンが構成されている場合、時間の値は、ストップが配置されているタイム ゾーンと一致します。構成されていない場合、タイム ゾーンは解析の実行に使用されるコンピューター上に構成されたタイム ゾーンと一致します。 |
ORIG_FID | 入力ストップのオブジェクト ID。このフィールドを使用して、出力ストップ フィーチャクラスから入力ストップ テーブル、または入力ストップから出力ステップに属性を結合できます。また、このフィールドを使用して、出力ルート フィーチャクラスに、または出力ルート フィーチャクラスから属性を結合することもできます。 |
ルート案内フィーチャクラス
Directions ライン フィーチャクラスは、ストップ間のルートに沿った線分を表します。これには、ナビゲーションを支援するテキストのルート案内が含まれています。
この出力フィーチャクラスのデフォルト名は Directions ですが、解析を実行する前に [出力ルート案内名] パラメーター (Python では Output_Directions_Name) を変更して、別の名前を指定できます。
フィーチャクラスには、基本となるネットワーク データセットが使用するものと同じ座標系が割り当てられます。これは、[出力データの座標系] ジオプロセシング環境の値を指定することで、制御できます。
Directions フィーチャクラスの各フィールド名とその説明を以下に示します。
フィールド名 | 説明 |
---|---|
ObjectID | システムで管理される ID フィールド。 |
Shape | ラインの形状を示すジオメトリ フィールド。 |
RouteName | 運転動作が適用されるルートの名前。 |
ArriveTime | 指定された運転動作を開始する時間。 ルートが複数日にまたがる場合、日付と時刻が表示されます。 |
タイプ | このフィールドは、ルート案内のテキストをカスタマイズする上級ユーザー向けです。ほとんどのユーザーは、このフィールドを無視し、代わりに [Text] フィールドを参照することで要件を満たすことができます。 Type は、2 つの列挙 esriDirectionsManueverType または esriDirectionsStringType のうちのいずれかの定数を参照します ([Type] 値が参照する列挙について詳しくは、[SubItemType] フィールドの説明をご参照ください)。選択している SDK を検索することにより、列挙名の定数値のリストを参照できます。 |
SubItemType | このフィールドは、ルート案内のテキストをカスタマイズする上級ユーザー向けです。ほとんどのユーザーは、このフィールドを無視し、代わりに [Text] フィールドを参照することでニーズを満たすことができます。 [SubItemType] は、[Type] と組み合わせて機能し、それによって [Text] フィールドに表示されるルート案内が作成されます。[SubItemType] フィールドは、[Type] フィールドが esriDirectionsManueverType 列挙または esriDirectionsStringType 列挙のどちらの定数値を参照するかを指定します。
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Text | テキストによるルート案内の説明です。 テキストは、ツール パラメーターで指定したスタイル、単位、および言語を使用します。 |
ElapsedTime | 運転を完了するまでの時間。 [時間属性の単位] パラメーターで選択されている単位によって、[ElapsedTime] フィールドの単位が決まります。 一部のルート案内には、サービス時間、超過時間などの追加レコードが含まれます。この場合、経過時間はレコードごとに複製されます。経過時間全体を合計する場合は、[Type] 値が 1 のレコードを選択し、それらのレコードを合計します。 |
DriveDistance | ルートのこのセグメントに沿った移動距離。 次のルート案内が開始する場所と同じ場所で発生するルート案内の場合、値は 0 です。 |
Shape_Length | フィーチャのジオメトリの長さ。 |
ルート エッジ フィーチャクラス
RouteEdges ライン フィーチャクラスは、ルートが移動する個別の道路セグメントを表します。
この出力フィーチャクラスのデフォルト名は RouteEdges ですが、解析を実行する前に [出力ルート エッジ名] パラメーター (Python では Output_Route_Edges_Name) を変更して、別の名前を指定できます。
フィーチャクラスには、基本となるネットワーク データセットが使用するものと同じ座標系が割り当てられます。これは、[出力データの座標系] ジオプロセシング環境の値を指定することで、制御できます。
RouteEdges フィーチャクラスの各フィールド名とその説明を以下に示します。
フィールド名 | 説明 | |
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ObjectID | システムで管理される ID フィールド。 | |
Shape | ラインの形状を示すジオメトリ フィールド。 | |
SourceName | ラインを生成する元になったエッジ ソース フィーチャクラスの名前。 | |
SourceOID | 通過したソース フィーチャのオブジェクト ID。この値は、[SourceName] フィールドに指定されているフィーチャクラスのオブジェクト ID です。 | |
RouteEdgeID | ルートが通過したネットワーク データセットのエッジを表す ID。 オブジェクト ID はフィーチャを一意に識別し、エッジ ID はエッジを一意に識別します。ライン フィーチャあたり 2 つ以上のエッジが存在する場合があります。 | |
FromPosition | 基本ソース フィーチャをデジタイズした方向を基準にして、出力 RouteEdges フィーチャが始まる場所を指定します。
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ToPosition | 基本ソース フィーチャをデジタイズした方向を基準にして、出力 RouteEdges フィーチャが終わる場所を指定します。
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RouteID | エッジを通過したルートを一意に識別します。RouteID の値は、出力ルート フィーチャクラスの OID 値に対応します。 | |
Attr_[単位] | 基礎となるソース フィーチャの通過部分の移動時間または長さ。 | |
Attr_[コスト属性]_[単位] | コスト属性名に応じた、基礎となるソース フィーチャの通過部分の移動時間または長さ。 指定したコスト属性の単位は、[使用する単位] 入力パラメーターで設定した単位に変換されます。 | |
Cumul_[単位] | この基礎となるソース フィーチャの通過部分の始点から終点までのルートの移動時間または長さ。 | |
Cumul_[コスト属性]_[単位] | この基礎となるソース フィーチャの通過部分の始点から終点までのルートの移動時間または長さ。 指定したコスト属性の単位は、[使用する単位] 入力パラメーターで設定した単位に変換されます。 | |
Attr_[規制属性] | 通過したエッジが、このフィールド名で参照されている規制属性を使用したかどうかを指定します。
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Shape_Length | フィーチャのジオメトリの長さ。 |