Spatial Analyst のライセンスで利用可能。
いくつかのツールを使用して、既存のラスターの解像度を変更することができます。他のラスターに比べ 1 つだけ解像度の高いラスターが ある場合、解像度の高いラスターを他のラスターと同じ解像度でリサンプリングし、すべてのラスター データセットを同じ解像度に揃えることができます。これにより、処理速度が上昇し、データ サイズが減少します。解析環境のセル サイズ設定とは異なり、解像度の変更ツールは結果として得られたラスターのみに適用されます。1 番めの図は高解像度のラスターによるエリアを、2 番めの図は低解像度での同じエリアのラスターを表示しています。
ラスター データセットの解像度を変更するにおいて、その結果の値を得るため使用する主な方法には二種類あります。それは、内挿と集約です。
内挿
内挿法は、[データ管理] ツールボックスの [ラスター] ツールセットの [リサンプル (Resample)] ツールで使用されます。このツールでは、入力ラスターの値に対して再近隣内挿法、共一次内挿法、三次たたみ込み内挿法、マジョリティ リサンプリング法のいずれかを使用します。
集約
集約法は、指定された統計集約法を近傍内に適用して、異なる解像度で出力ラスターの値を求めます。この手法は、[集約 (Aggregate)] および [ブロック統計 (Block Statistics)] ツールで使用されます。
- [集約 (Aggregate)] - このツールでは、一連のセルの各値を集約して低解像度のセルを 1 つ生成します。入力値を集約するために使用できる統計情報のタイプは、合計値、最小値、最大値、平均値、中央値です。
- [ブロック統計 (Block Statistics)] - このツールでは、重ならない近傍内にある入力セルの特定の統計情報を計算します。
2 つのツールの主な相違点は、[集約 (Aggregate)] ツールには [ブロック統計 (Block Statistics)] ツールにあるような近傍という概念がないことです。[集約 (Aggregate)] ツールでは類似近傍と出力ブロックは常に正方形で、類似近傍のサイズは所望の解像度を得るために必要なセルの集約値の関数になります。