バッチ処理は、ジオプロセシングのコア機能です。多くのジオプロセシング ワークフローには、シェープファイルをファイル ジオデータベース フィーチャクラスに変換したり、多くの主題レイヤーを調査領域にクリッピングしたりするなど、大量のデータセットに対して同じツールを実行する処理があります。この反復処理をなくすため、各ジオプロセシング ツールにはバッチ モードがあります。
バッチを使用するには、ツールを右クリックして [バッチ] をクリックします。すると、次の [クリップ (Clip)] ツールのように、一行のバッチ グリッドを持つバッチ ダイアログ ボックスが開きます。
![[クリップ (Clip)] ツールのバッチ ダイアログ ボックスとバッチ グリッド [クリップ (Clip)] ツールのバッチ ダイアログ ボックスとバッチ グリッド](GUID-A32861C9-5E7A-4B76-8918-6BE5C9B36DC7-web.png)
パラメーターの入力
パラメーター値を入力するには、次の図のように、行ヘッダをダブルクリックします。
![行の入力 行の入力](GUID-D268D427-05DE-4227-8DE5-F0FFDF30ACDC-web.png)
各パラメーターに値を入力したら、ツール ダイアログ ボックスの [OK] をクリックします。次の図のように、入力したデータがバッチ グリッド行に入ります。
![ツールのダイアログ ボックスを使用したパラメーターの入力 ツールのダイアログ ボックスを使用したパラメーターの入力](GUID-F9528F6A-F46E-4936-90D3-6BB31FFDBAC4-web.png)
プロセスの追加
バッチ グリッドの各行は、1 つのプロセス (ツールとツールの実行に必要なデータ) を表しています。別のプロセスを追加するには、[追加] ボタン をクリックします。
![行が追加されたバッチ グリッド 行が追加されたバッチ グリッド](GUID-EC8136B4-F856-4822-AADD-95FE7D4CB2C4-web.png)
行ヘッダをダブルクリックしてツール ダイアログ ボックスを開くか、次の図のように、個々のセルを右クリックしてから [データの追加] をクリックしてパラメーター ダイアログ ボックスを開き、セル値を入力します。
![セルのパラメーター ダイアログ ボックスを開く セルのパラメーター ダイアログ ボックスを開く](GUID-D0710F9F-AB1A-43A9-A0C6-36EDAFBD0EAB-web.png)
さらに、[入力フィーチャ] パラメーターはデータセットが対象であるため、セルを右クリックしてから [データの追加 (複数)] をクリックすると、データセットに直接移動できます。
![データセットの参照 データセットの参照](GUID-BD76EE4B-29A6-41F1-8655-1EBE0DBA9C1D-web.png)
[入力フィーチャ] に値を入力したら、バッチ グリッドは次のように表示されます。
![追加された 2 番目のプロセス 追加された 2 番目のプロセス](GUID-7DEEA279-AB3A-4E7E-8911-5554AABF1E46-web.png)
値をチェック ボタンの使用
[値をチェック] ボタン は、バッチ グリッド全体の内容を整合チェックします。[値をチェック] により、出力データセット名も生成されます。
![値のチェック後 値のチェック後](GUID-9803A4E7-CA14-4BE7-BA15-E1FA8C2B9BAD-web.png)
バッチ グリッドの入力を変更した場合は、必ず [値をチェック] ボタン をクリックして、グリッドのコンテンツを整合チェックおよび更新します。また、バッチ出力のテンポラリ ワークスペースを変更した場合も、整合チェックを行う必要があります。バッチ処理を実行する前に、必ずバッチ グリッドのコンテンツを整合チェックしてください。
セルへの同じ値の入力
次の例では、すべてのデータが同じクリップ フィーチャにクリップされます。それぞれの [クリップ フィーチャ] セルに同じ値を入力するのではなく、次の図のように、[他レコードへの適用] を使用できます。
![[他レコードへの適用] の使用 [他レコードへの適用] の使用](GUID-EC6BE4A3-9C51-4F14-99B8-5C350C210FE9-web.png)
実行
バッチ グリッドに入力したら、値のチェック を行い、すべてのデータが有効であることを確認してから [OK] をクリックします。バッチ グリッド行は、順次実行されます。実行メッセージは、[結果] ウィンドウで確認できます。