3D Analyst のライセンスで利用可能。
[平行コピー] は、指定した距離で選択ラインのコピーを作成します。新しいラインを選択ラインの左、右、または両側にコピーすることができます。[平行コピー] コマンドを使用すると、たとえば街路のセンターラインを作成したり、道路に平行に走るガス管を作成したりできます。[平行コピー] を使用して選択ラインの両側にラインをコピーする場合、道路のセンターラインから路面ラインの道路エッジを作成することができます。[平行コピー] を使用する場合は、新しいフィーチャを保存するレイヤーとそのフィーチャに適用されるデフォルトの属性値を指定するフィーチャ テンプレートを選択する必要があります。
コピーの際には、コーナーの作成方法を指定することもできます。以下の図は、3 つのコーナー オプションを示しています。青の選択ラインは、コピーされる元のラインです。[斜角] オプション (左) を指定すると、線分が追加され、斜角コーナーが作成されます。[鋭角] オプション (中央) を指定すると、交差するまで線分が延長されます。[角丸] オプション (右) を指定すると、コーナーに曲線が追加されます。
[平行コピー] は、1 つ以上の選択ラインに適用されます。[平行コピー] ダイアログ ボックスには、ラインを左右どちらの側にコピーするかを指定するための、さまざまなオプションが用意されています。
複数のラインを選択し、それらが (ラインの方向に関係なく) 1 つの連続したラインを形成する場合には、[選択オブジェクトをシングル ラインとして扱う] オプションが有効になります。
次のスケッチにある 2 つのライン フィーチャ (青の選択ラインで示されている) は端点を共有しています。たとえば、これらのラインを左側にコピーしたい場合は、[平行コピー] ダイアログ ボックスの下部で選択したオプションに応じて、さまざまな結果になります。[選択オブジェクトをシングル ラインとして扱う] オプションをオフにすると、選択セットのラインごとにフィーチャが作成されますが、各フィーチャは元のフィーチャの方向の左側に表示されます。
[選択オブジェクトをシングル ラインとして扱う] オプションをオンにすると、左側にコピーしたい場合は、左側にフィーチャが配置され、最終的な選択ラインがすべて同じ側に配置されます。
[選択ラインから新規フィーチャを作成] オプションもオンにすると、選択セットのラインごとにフィーチャが作成されます。
交差ループ
[平行コピー] コマンドを使用する場合にオフセット距離が大きいと、交差ループが発生する場合があります。これらの交差ループをそのまま維持することで、フィーチャのすべての属性値を保つことができますが、交差ループが作成されないようにしたい場合は、[交差ループの除去] オプションをオンにしてください。[選択オブジェクトをシングル ラインとして扱う] オプションと [選択ラインから新規フィーチャを作成] オプションの両方をオンにしている場合は、このオプションをオンにする必要があります。
たとえば、[平行コピー] コマンドを使用して、袋小路の道路に沿って内部ラインを作成しているとします。下記の図の青色のラインは、コピー元の選択フィーチャ (左側の図) です。黒色のラインは、[平行コピー] コマンドを適用した結果です。ここでは、オフセット距離が大きいために、交差ループが作成されます。中央の図は、交差ループが作成された結果を示しています。右側の図は、[交差ループの除去] オプションをオンにして交差ループが除去された結果です。