3D Analyst のライセンスで利用可能。
ArcScene で表示するデータがすべて、同じ座標系で作成されている場合 (たとえば、自社組織のデータベースを使用している場合)、データを単にシーンに追加するだけで、レイヤーが適切にオーバーレイして表示されます。しかし、データをいろいろなソースから収集している場合、ArcScene がそれらのデータを適切に表示できるようにするには、各データセットのデータソースとなる座標系を知る必要があります。
レイヤーを空の ArcScene ドキュメントに追加すると、追加したレイヤーの座標系がシーンの座標系として設定されます。この設定は必要に応じて後で変更できます。その後に座標系情報を持ったレイヤーを追加すると、そのレイヤーは現在のシーンの座標系に自動的に変換されます。レイヤーが座標系情報を持たない場合、ArcScene はデータを正しく重ね合わせて表示することができません。この場合は、ユーザーが必要な座標系情報を設定する必要があります。
ArcScene は、座標系情報がデータ ソースとともに格納されているものと認識しています。ジオデータベース内のレイヤーの場合、この情報はレイヤーのメタデータの一部です。カバレッジ、シェープファイル、TIN (Triangulated Irregular Network)、ラスターの場合、ディスクにデータ ソースにちなんだ別のファイル名で格納されます。そのファイル拡張子は「.prj」です (たとえば、streets.prj)。これらのファイルはオプションのファイルであるため、データ ソースの座標系をユーザーが定義する必要がある場合もあります。ArcCatalog を使用して「.prj」ファイルを作成できます。
座標系情報がデータ ソースに関連付けられていない場合、ArcScene では座標値が特定の範囲内にあるかを確認するために座標値を調べます。X 値の範囲は -180 ~ 180 度、Y 値の範囲は -90 ~ 90 度です。座標値がこの範囲内にある場合、ArcScene では、これらは緯度と経度の地理座標と解釈されます。座標値がこの範囲内にない場合、ArcScene ではその値は単に平面の X、Y 座標として扱われます。
ArcGlobe は、特定の座標系、立体投影を使用して表示します。空の ArcGlobe ドキュメントに追加されたデータはすべて、リアルタイムにこの座標系に投影されます。投影情報が関連付けられていないデータは、ArcGlobe に追加できません。