コンフィグレーション パラメーターは、データベースに格納されるオブジェクト (テーブル、インデックス、列など) を識別します。それらに対応する値は、データベースでのオブジェクトの格納方法を識別します。各パラメーターとそれらのコンフィグレーション文字列はコンフィグレーション キーワードによってグループ化されます。
IBM Db2 に格納されたジオデータベースでは、パラメーター名とコンフィグレーション文字列の組み合わせが ArcGIS によって次の目的で使用されます。
- テーブルとインデックスの格納特性を設定する。
- XML ドキュメントの格納方法を定義する。
- ユーザーが ArcGIS インターフェースでキーワードを使用できるようにする。
- コンフィグレーション キーワードを説明するコメントを追加する。
ジオデータベースの作成前に変更し、キーワードごとにグループ化する必要のあるパラメーターには、次のようなものがあります。
コンフィグレーション キーワード | パラメーター |
---|---|
DATA_DICTIONARY | B_STORAGE MVTABLES_MODIFIED_TABLE STATE_LINEAGES_TABLE STATES_TABLE VERSIONS_TABLE |
DEFAULTS | A_STORAGE AUX_STORAGE B_STORAGE BLK_STORAGE BND_STORAGE D_STORAGE MAX_CACHED_CURSORS RAS_STORAGE |
LOGFILE_DEFAULTS | LD_STORAGE LF_STORAGE SESSION_INDEX SESSION_STORAGE |
NETWORK_DEFAULTS | A_STORAGE B_STORAGE D_STORAGE |
NETWORK_DEFAULTS::DESC | A_STORAGE B_STORAGE D_STORAGE |
TOPOLOGY_DEFAULTS | A_STORAGE B_STORAGE D_STORAGE |
TOPOLOGY_DEFAULTS::DIRTYAREAS | A_STORAGE B_STORAGE D_STORAGE |
TERRAIN_DEFAULTS | A_STORAGE B_STORAGE D_STORAGE |
TERRAIN_DEFAULTS::EMBEDDED | A_STORAGE B_STORAGE D_STORAGE |
次の表は、Db2 のジオデータベースで使用可能なすべてのコンフィグレーション パラメーターのリストです。表の後には、各パラメーターを機能別にグループ化した詳細な説明があります。
太字で示された値はデフォルト値です。
パラメーター名 | 説明 | 値 | 備考 |
---|---|---|---|
A_INDEX_ROWID | ADD テーブルの ObjectID 列のインデックス格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | |
A_INDEX_SHAPE | ADD テーブルの空間列のインデックス格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | Db2 for z/OS には適用されません |
A_INDEX_STATEID | ADD テーブルの sde_state_id 列のインデックス格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | |
A_INDEX_USER | ADD テーブルのインデックス格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | |
A_STORAGE | ADD テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | |
AUX_INDEX_COMPOSITE | ラスター AUX テーブルの複合列のインデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | |
AUX_STORAGE | ラスター AUX テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | |
B_INDEX_ROWID | ビジネス テーブルの ObjectID 列のインデックスと、ラスター RowID のインデックス R<N>_SDE_ROWID_UK の格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | |
B_INDEX_SHAPE | ビジネス テーブルの空間列のインデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | Db2 for z/OS には適用されません |
B_INDEX_TO_DATE | R<登録 ID>_sde_todate インデックスを作成するための格納パラメーター情報 (履歴管理の際に履歴テーブルを更新するために使用) | CREATE INDEX パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | |
B_INDEX_USER | ビジネス テーブルのユーザー インデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | |
B_RUNSTATS | RUNSTATS のデフォルト値 | YES (Linux、UNIX、Windows の Db2 のデフォルト) または NO (Db2 z/OS のデフォルト) | |
B_STORAGE | ビジネス テーブルとラスター属性テーブルのインデックス格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | |
BLK_BLOB_OPTION | ラスター BLK テーブルの BLOB 列の格納時のコンフィグレーション プロパティ | LOGGED NOT COMPACT (Linux、UNIX、Windows の Db2 のデフォルト) または LOGGED COMPACT または NOT LOGGED COMPACT または NOT LOGGED NOT COMPACT | Db2 for z/OS ではこのパラメーターのデフォルト値は空なので、空のままにしておく必要があります。Linux、UNIX、Windows の Db2 では、NOT LOGGED COMPACT に設定する必要があります。 このパラメーターをこれ以外の値に設定すると、ラスター データの読み込み時に大量の表スペースを使用する可能性があります。 |
BLK_INDEX_COMPOSITE | ラスター BLK テーブルの複合列のインデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | |
BLK_STORAGE | ラスター BLK テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | |
BLOB_OPTION | BLOB 列の格納時のコンフィグレーション プロパティ | LOGGED NOT COMPACT (Linux、UNIX、Windows の Db2 のデフォルト) または LOGGED COMPACT または NOT LOGGED COMPACT または NOT LOGGED NOT COMPACT INLINE LENGTH パラメーターを BLOB_OPTION で指定することもできます。 BLOB 列の格納パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | Db2 for z/OS ではこのパラメーターのデフォルト値は空なので、空のままにしておく必要があります。 |
BLOB_SIZE | BLOB 列のサイズ | > 0 および < 2GB 1MB がデフォルト値です。 BLOB_OPTION を LOGGED に設定した場合、BLOB のサイズを 1G より大きくすることはできません (Db2 では logged BLOB 列を 10M より大きくしないように推奨されています)。 | |
BND_INDEX_COMPOSITE | ラスター BND テーブルの複合列のインデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | |
BND_INDEX_ID | ラスター BND テーブルの RID 列のインデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | |
BND_STORAGE | ラスター BND テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | |
CLOB_OPTION | CLOB 列の格納時のコンフィグレーション プロパティ | LOGGED NOT COMPACT (Linux、UNIX、Windows の Db2 のデフォルト) または LOGGED COMPACT または NOT LOGGED COMPACT または NOT LOGGED NOT COMPACT | Db2 for z/OS ではこのパラメーターのデフォルト値は空なので、空のままにしておく必要があります。 |
CLOB_SIZE | CLOB 列のサイズ | > 0 および < 2GB デフォルト値は 32KB です。 CLOB_OPTION を LOGGED に設定した場合、CLOB 列を 1G より大きくすることはできません。(Db2 では logged LOB 列を 10M より大きくしないように推奨されています。) | |
COMMENT | コメントに使用する行 | 2,048 文字以下の任意のコメントを配置可能 | |
D_INDEX_DELETED_AT | DELETE テーブルの sde_deleted_at 列のインデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | |
D_INDEX_ STATE_ROWID | DELETE テーブルの sde_states_id 列および sde_deletes_row_id 列のインデックスの格納定 | CREATE INDEX パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | |
D_STORAGE | DELETE テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | |
LD_INDEX_DATA_ID | MVTABLES_MODIFIED インデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | |
LD_INDEX_ROWID | SDE_logfile_data テーブル SDE_ROWID 列インデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | |
LD_STORAGE | SDE_logfile_data テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | |
LF_INDEXES | sde_logfiles テーブルの列のインデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | |
LF_STORAGE | SDE_logfiles テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | |
MAX_CACHED_CURSORS | キャッシュ カーソルの最大数 | 0 以上 0 = 無効 デフォルト値は 80 です。 | |
MVTABLES_MODIFIED_INDEX | Mvtables_modified インデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | |
MVTABLES_MODIFIED_TABLE | Mvtables_modified テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | |
RAS_INDEX_ID | ラスター RAS テーブルの RID インデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | |
RAS_STORAGE | ラスター RAS テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | |
SESSION_INDEX | セッションベースのログ ファイルのインデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | |
SESSION_STORAGE | セッションベースのログ ファイル テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | |
SESSION_TEMP_TABLE | Db2 のジオデータベースでは使用されません。 | 0 または 1 | |
ST_GEOM_STORAGE_INLINE | ST_Geometry 列のコンテンツがインラインまたはアウトラインのどちらに格納されるのか定義します。 | INLINE LENGTH <バイト単位のサイズ> INLINE LENGTH パラメーターと、テーブル作成時のこのパラメーターの使用方法については、Db2 のマニュアルをご参照ください。 | |
STATE_LINEAGES_TABLE | State_lineages テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | |
STATES_INDEX | ステート テーブルのインデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | |
STATES_TABLE | ステート テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | |
UI_NETWORK_TEXT | ArcGIS ユーザー インターフェイスに表示される、関連するコンフィグレーション キーワードを説明するためのユーザー インターフェイス パラメーター (ネットワーク設定の説明を含む) | 最大 2,048 文字の説明 | |
UI_TERRAIN_TEXT | ArcGIS ユーザー インターフェイスに表示される、関連するコンフィグレーション キーワードを説明するためのユーザー インターフェイス パラメーター (テレイン設定の説明を含む) | 最大 2,048 文字の説明 | |
UI_TEXT | ArcGIS ユーザー インターフェイスに表示される、関連するコンフィグレーション キーワードを説明するためのユーザー インターフェイス パラメーター (関連する非コンポジット コンフィグレーション キーワードの説明を含む) | 最大 2,048 文字の説明 | |
UI_TOPOLOGY_TEXT | ArcGIS ユーザー インターフェイスに表示される、関連するコンフィグレーション キーワードを説明するためのユーザー インターフェイス パラメーター (トポロジ設定の説明を含む) | 最大 2,048 文字の説明 | |
VERSIONS_INDEX | バージョン テーブル インデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | |
VERSIONS_TABLE | バージョン テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | |
XML_COLUMN_STORAGE | 作成する XML 列のタイプを ArcSDE XML またはネイティブ データベース XML のどちらかで指定 | DB_XML または SDE_XML DEFAULTS キーワードでは、デフォルト値は DB_XML。IMS_GAZETTEER キーワードでは、デフォルト値は SDE_XML。 | Db2 for z/OS には適用されません |
XML_DOC_LOB_SIZE | sde_xml_doc<n> テーブルの xml_doc 列における XML ドキュメントのサイズを定義します。 | 1M | Db2 for z/OS には適用されません |
XML_DOC_STORAGE | sde_xml_doc<n> テーブルの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | Db2 for z/OS には適用されません |
XML_DOC_UNCOMPRESSED_TYPE | XML_DOC_MODE パラメーターを UNCOMPRESSED に設定した場合の XML ドキュメントの格納形式 | XML_DOC_MODE はデフォルトで COMPRESSED に設定されるため、XML_DOC_UNCOMPRESSED_TYPE パラメーターはデフォルトでは存在しません。XML_DOC_UNCOMPRESSED パラメーターを追加する場合、設定できる値は BLOB、CLOB、または NCLOB です。 | Db2 for z/OS には適用されません |
XML_DOC_VAL_LOB_SIZE | sde_xml_doc<n> テーブルの xml_doc_val 列における XML ドキュメントのサイズを定義します。 | 1M | Db2 for z/OS には適用されません |
XML_IDX_FULLTEXT_CCSID | テキスト インデックスの CCSID (Coded Character Set Identifier)。テキスト ドキュメントをバイナリとして格納する場合は、ドキュメントの CCSID を指定する必要があります。 | 有効な CCSID 値については、Db2 のマニュアルをご参照ください。 | Db2 for z/OS には適用されません |
XML_IDX_FULLTEXT_IDXDIRECTORY | テキスト インデックス ディレクトリへのパス | ご使用のディレクトリによって値が異なります。 | Db2 for z/OS には適用されません |
XML_IDX_FULLTEXT_LANGUAGE | sde_xml_doc<n> テーブルの xml_doc_val 列と sde_xml_idx<n> テーブルの text_tag 列のコンテンツからテキスト インデックスを構築する際の言語解析に使用する言語 | このパラメーターにデフォルト値は設定されません。有効な言語設定については、Db2 のマニュアルをご参照ください。 | Db2 for z/OS には適用されません |
XML_IDX_FULLTEXT_UPD_FREQUENCY | インデックスの更新頻度 | 更新間隔の日数および時間数。 このパラメーターにデフォルト値は設定されない。 | Db2 for z/OS には適用されません |
XML_IDX_FULLTEXT_UPD_MINIMUM | フルテキスト インデックスが更新される前の、新規または編集されたドキュメントの最大数 | このパラメーターにデフォルト値は設定されない。 この値を空のままにすると、更新頻度で指定した間隔で追加または編集が実行されるたびにインデックスが更新されます。 | Db2 for z/OS には適用されません |
XML_IDX_FULLTEXT_WKDIRECTORY | テキスト インデックスの作業ディレクトリへのパス | ご使用のディレクトリによって値が異なります。 | Db2 for z/OS には適用されません |
XML_IDX_INDEX_DOUBLE | sde_xml_idx<n> テーブルの double_tag 列の xmlix<n>_db インデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | Db2 for z/OS には適用されません |
XML_IDX_INDEX_ID | xml_idx<n> テーブルの ID 列の xmlix<n>_id インデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | Db2 for z/OS には適用されません |
XML_IDX_INDEX_STRING | sde_xml_idx<n> テーブルの string_tag 列の xmlix<n>_st インデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | Db2 for z/OS には適用されません |
XML_IDX_INDEX_TAG | sde_xml_idx<n> テーブルの tag_id 列の xmlix<n>_tg インデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | Db2 for z/OS には適用されません |
XML_IDX_STORAGE | sde_xml_idx<n> テーブル (XML 列のインデックス テーブル) の格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | Db2 for z/OS には適用されません |
XML_INDEX_TAGS_INDEX | sde_xml_indexes テーブルの xml_indextags_pk インデックスの格納定義 | CREATE INDEX パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | Db2 for z/OS には適用されません |
XML_INDEX_TAGS_TABLE | sde_xml_index_tags テーブルおよび tag_name 列の xml_indextags_ix1 インデックスと tag_alias 列の xml_indextags_ix2 インデックスの格納定義 | CREATE TABLE パラメーターについては、Db2 のドキュメントをご参照ください。 | Db2 for z/OS には適用されません |
XMLDB_DOC_COMPRESSED | XML ドキュメントを圧縮形式で格納するかどうかを指定 | YES または NO | |
XMLDB_DOC_STORAGE_INLINE | PureXML 列に使用される XML 格納のタイプを指定 | XML 格納オブジェクトまたは INLINE LENGTH <バイト数> | |
XMLDB_DOC_STORAGE_TABLESPACE | XML ドキュメントを格納する表スペースを指定 | LONG IN <表スペース> | |
XMLDB_IDX_TAG_INVALID_VALUES | 無効な XML タグを除外するかどうかを指定 | IGNORE INVALID VALUES または REJECT INVALID VALUES | |
XMLDB_INDEX_FULLTEXT | XML 列の作成時に XML 列にテキスト検索インデックスを作成するかどうかを指定 | YES または NO | |
XMLDB_INDEX_TAG | XML 列の作成時に XML 列に XML インデックスを作成するかどうかを指定 | YES または NO |
パラメーターの機能説明
ビジネス テーブルとインデックスの格納パラメーター
ビジネス テーブルは、フィーチャクラスまたは非空間テーブルの属性テーブルです。ビジネス テーブルの格納設定を定義するには、B_STORAGE パラメーターを使用します。
ビジネス テーブルのインデックスの作成には、4 つのインデックス格納パラメーターが使用されます。
- B_INDEX_USER パラメーターは、ユーザー定義インデックスの格納設定を保持します。
- B_INDEX_ROWID パラメーターは、登録されたテーブルの ObjectID 列 (ROWID とも呼ばれる) に ArcGIS が作成する、インデックスの格納設定を保持します。
- B_INDEX_SHAPE パラメーターは Db2 for Linux/UNIX/Windows のみに適用され、空間列がビジネス テーブルに追加されたときに ArcGIS が作成する空間列インデックスの格納設定を保持します。ArcGIS は、フィーチャクラスを作成するときに、このインデックスを作成します。
- B_INDEX_TO_DATE パラメーターは、インデックス R<registration_id>_sde_todate の格納を指定します。このインデックスは、ビジネス テーブルで履歴管理が有効になったときに作成され、履歴管理操作中に履歴テーブルを更新するときに使用されます。
ADD テーブルと DELETE テーブルの格納パラメーター
ビジネス テーブルをバージョン対応登録すると、複数のユーザーがオブジェクトを保守および編集できるようになります。ユーザーは適当な間隔で各自の変更内容を他のユーザーの変更内容とマージし、同じ行を変更したことによって発生する競合を解決します。バージョン対応登録された各ビジネス テーブルには、ADD テーブルと DELETE テーブルの 2 つのテーブルが作成されます。
ADD テーブルの名前は A<n>、DELETE テーブルの名前は D<n> となります。<n> は、TABLE_REGISTRY ジオデータベース システム テーブルで管理されているビジネス テーブルの登録 ID です。たとえば、ビジネス テーブル ROADS の登録 ID が 10 の場合は、A10 という名前の ADD テーブルと、D10 という名前の DELETE テーブルが作成されます。
ADD テーブルのパラメーター
A_STORAGE パラメーターは、ADD テーブルの格納設定を保持します。その他 4 つの格納パラメーターが、ADD テーブルのインデックスの格納設定を保持します。
A_INDEX_ROWID パラメーターは、ArcGIS がバージョン対応の ObjectID 列 (行 ID とも呼ばれる) で作成するインデックスの格納設定を保持します。ADD テーブルの ROWID 列のインデックス名は A<n>_ROWID_IX1 になります。<n> の部分は、ADD テーブルが関連付けられているビジネス テーブルの登録 ID です。
A_INDEX_STATEID パラメーターは、ArcGIS が ADD テーブルの SDE_STATE_ID 列に作成するインデックスの格納設定を保持します。SDE_STATE_ID 列のインデックス名は A<n>_STATE_IX2になります。<n> の部分は、ADD テーブルが関連付けられているビジネス テーブルの登録 ID です。
A_INDEX_SHAPE パラメーターは、Linux、UNIX、および Windows の Db2 のみで使用され、ArcGIS が ADD テーブルの空間列に作成するインデックスの格納設定を保持します。ビジネス テーブルに空間列が含まれている場合、その列とインデックスは ADD テーブルに複製されます。ADD テーブルの空間列のインデックス名は A<n>_IX1_A になります。<n> の部分は、LAYERS ジオデータベース システム テーブルに格納されているフィーチャクラスのレイヤー ID です。
A_INDEX_USER パラメーターは、ArcGIS が ADD テーブルで作成するカスタム インデックスの格納設定を保持します。ビジネス テーブルのカスタム インデックスは、ADD テーブルに複製されます。
DELETE テーブルのパラメーター
D_STORAGE パラメーターは、DELETE テーブルの格納設定を保持します。
その他 2 つの格納パラメーターが、DELETE テーブルに作成されるインデックスの格納設定を保持します。D_INDEX_STATE_ROWID パラメーターは、ArcGIS が DELETE テーブルの SDE_STATE_ID 列と SDE_DELETES_ROW_ID 列に作成する D<n>_IDX1 インデックスの格納設定を保持します。D_INDEX_DELETED_AT パラメーターは、ArcGIS が DELETE テーブルの SDE_DELETED_AT 列に作成する D<n>_IDX2 インデックスの格納設定を保持します。
ラスター テーブルおよびインデックス格納のパラメーター
ラスター テーブルごとにテーブル格納パラメーターが 1 つあります。これらのパラメーターはそれぞれ、関連付けられたラスター テーブルの Db2 CREATE TABLE の格納設定を保持します。次に、これらのパラメーターとテーブルを示します。
Parameter | Table |
---|---|
RAS_STORAGE | SDE_RAS_<raster_column_ID> |
BND_STORAGE | SDE_BND_<raster_column_ID> |
AUX_STORAGE | SDE_AUX_<raster_column_ID> |
BLK_STORAGE | SDE_BLK_<raster_column_ID> |
各テーブルにはインデックスもあります。これらのインデックスの格納を制御するパラメーターは、次のとおりです。
- RAS_INDEX_ID 格納パラメーターは、RAS テーブルのインデックスに使用される Db2 の CREATE INDEX ステートメントの格納設定を保持します。
- BND_INDEX_COMPOSITE 格納パラメーターは、BND テーブルの複合列のインデックスに使用される Db2 の CREATE INDEX ステートメントの格納設定を保持します。
- BND_INDEX_ID 格納パラメーターは、BND テーブルの ID 列のインデックスに使用される Db2 の CREATE INDEX ステートメントの格納設定を保持します。
- AUX_INDEX_COMPOSITE 格納パラメーターは、AUX テーブルのインデックスに使用される Db2 の CREATE INDEX ステートメントの格納設定を保持します。
- BLK_INDEX_COMPOSITE 格納パラメーターは、BLK テーブルのインデックスに使用される Db2 の CREATE TABLE ステートメントの格納設定を保持します。
- BLK_BLOB_OPTION 格納パラメーターは、ラスター BLK テーブルの BLOB 列で使用される構成プロパティを保持します。Linux、UNIX、および Windows 上の Db2 では、BLK_BLOB_OPTION を NOT LOGGED COMPACT に設定することをお勧めします。このパラメーターをこれ以外の値に設定すると、ラスター データの読み込み時に大量の表スペースを使用する可能性があります。
XML パラメーター
Db2 XML パラメーターには、次のものがあります。
- XML_COLUMN_STORAGE
- XMLDB_DOC_COMPRESSED
- XMLDB_DOC_STORAGE_INLINE
- XMLDB_DOC_STORAGE_TABLESPACE
- XMLDB_IDX_TAG_INVALID_VALUES
- XMLDB_INDEX_FULLTEXT
- XMLDB_INDEX_TAG
- XML_INDEX_TAGS_TABLE
- XML_INDEX_TAGS_INDEX
- XML_DOC_STORAGE
- XML_DOC_LOB_SIZE
- XML_DOC_VAL_LOB_SIZE
- XML_DOC_MODE (デフォルトでは、DBTUNE にありません)
- XML_DOC_UNCOMPRESSED_TYPE
- XML_IDX_STORAGE
- XML_IDX_INDEX_ID
- XML_IDX_INDEX_TAG
- XML_IDX_INDEX_DOUBLE
- XML_IDX_INDEX_STRING
- XML_IDX_FULLTEXT_UPD_FREQUENCY
- XML_IDX_FULLTEXT_UPD_MINIMUM
- XML_IDX_FULLTEXT_IDXDIRECTORY
- XML_IDX_FULLTEXT_WKDIRECTORY
- XML_IDX_FULLTEXT_LANGUAGE
- XML_IDX_FULLTEXT_CCSID
XML_COLUMN_STORAGE パラメーターは、XML 列を ArcSDE XML として作成するか (SDE_XML)、ネイティブの Db2 PureXML として作成するか (DB_XML) を決定します。デフォルトの動作では、Db2 PureXML が使用されます。
次の 6 つの XML パラメーター (XMLDB_DOC_COMPRESSED、XMLDB_DOC_STORAGE_INLINE、XMLDB_DOC_STORAGE_TABLESPACE、XMLDB_IDX_TAG_INVALID_VALUES、XMLDB_INDEX_FULLTEXT、XMLDB_INDEX_TAG) は、Db2 PureXML 列に適用されます。デフォルトの XML_COLUMN_STORAGE パラメーター (DB_XML) を使用する場合は、これらのパラメーターで XML ドキュメントの格納を制御します。
XMLDB_DOC_COMPRESSED は、インライン格納される XML ドキュメントを圧縮形式で格納するかどうかを指定します。デフォルトの設定では、XML ドキュメントを圧縮せずに格納します。ドキュメントを圧縮形式で格納すると、1 ページあたりのレコードの数を増やすことができます。ただし、データが圧縮されている場合は、クエリが実行されるたびに圧縮を解凍する必要があります。したがって、ほとんどの場合は非圧縮の XML ドキュメントが使用されます。
XMLDB_DOC_STORAGE_INLINE は、XML ドキュメントを別の XML 格納オブジェクトとして保存するか (デフォルト)、ページにインラインで格納するかを指定します。ページに格納する場合は、INLINE LENGTH <バイト数> でこの格納に使用するサイズを (バイト単位で) 定義します。指定できる最大サイズは、ページ サイズより小さい値です。たとえば、デフォルトのページ サイズの 4 KB を使用する場合は、インライン データの最大サイズを 4 KB 未満にします。インライン XML ドキュメントの最大サイズの計算については、Db2 のドキュメントをご参照ください。
小さい (データベースで設定されているページ サイズ未満の) XML ドキュメントでは、インライン格納でパフォーマンスが向上する場合があります。これは、コンテンツの挿入、更新、および削除に必要な入力または出力が少なくなるためです。XMLDB_DOC_STORAGE_TABLESPACE パラメーターでは、XML 格納オブジェクトを格納する別の表スペースを指定できます。デフォルトでは、ビジネス テーブルと同じ表スペースに格納されます。このパラメーターを使用して、別の表スペースを指定できます。インライン格納を使用している場合は、このパラメーターを使用できません。
XMLDB_IDX_TAG_INVALID_VALUES は、基本的に XML タグの整合チェックを有効または無効にします。デフォルト値の IGNORE INVALID VALUES では、XML タグの整合性を強制しません。このパラメーターを REJECT INVALID VALUES に設定すると、タグが正しくない場合、タグの値はインデックス向けには拒否され、Db2 がエラーを返します。
XMLDB_INDEX_FULLTEXT および XMLDB_INDEX_TAG パラメーターでは、XML 列が作成されたときに、自動的にインデックスを作成するように設定できます。XMLDB_INDEX_FULLTEXT のデフォルト値では、XML 列が作成されたときに、列のフルテキスト インデックスは作成されません。XMLDB_INDEX_TAG のデフォルト値は、XML 列が作成されたときに、列の XML インデックスを作成します。
XML パラメーターの最後のセットは、ArcSDE XML 列だけに適用されます。
XML_INDEX_TAGS_TABLE と XML_INDEX_TAGS_INDEX は、DATA_DICTIONARY キーワードのパラメーター リストにあります。XML_INDEX_TAGS_TABLE パラメーターは、SDE_XML_INDEX_TAGS システム テーブルとそのインデックス (xml_indextags_ix1 と xml_indextags_ix2) が作成される表スペースを指定します。これらのオブジェクトに別の表スペースを指定する場合は、ジオデータベースを作成する前に、XML_INDEX_TAGS_TABLE パラメーターのコメントを解除して、既存の表スペースの名前を指定する必要があります。同様に、XML_INDEX_TAGS_INDEX パラメーターの値は、SDE_XML_INDEXES の xml_indexes_pk インデックスを格納する方法を指定し、ジオデータベースを作成する前に変更する必要があります。
XML_DOC_STORAGE、XML_DOC_LOB_SIZE、および XML_DOC_VAL_LOB_SIZE パラメーターは、SDE_XML_DOC<n> テーブルの格納を指定します。XML_DOC_STORAGE はテーブル自体の格納を定義します。XML_DOC_LOB_SIZE は テーブルの xml_doc 列の XML ドキュメントのサイズを指定し、XML_DOC_VAL_LOB_SIZE は xml_doc_val 列の XML ドキュメントのサイズを定義します。
XML ドキュメントを圧縮せずに格納する場合は、DBTUNE テーブルに XML_DOC_MODE パラメーターを追加して、値を UNCOMPRESSED に設定する必要があります。XML ドキュメントを通常は非圧縮として格納する場合は、DEFAULTS キーワード リストにこのパラメーターと値を追加します。一部の XML ドキュメントだけを非圧縮形式で保存する場合は、カスタム コンフィグレーション キーワードを作成して XML_DOC_MODE パラメーターを追加し、値を UNCOMPRESSED に設定します。XML ドキュメントのサイズは、圧縮状態でもかなり大きく (4 MB 以上に) なる場合があります。したがって、DEFAULT キーワードのパラメーター リストでは XML_DOC_MODE パラメーターを UNCOMPRESSED に設定することは恐らくありません。
XML_DOC_MODE パラメーターは、XML_DOC_UNCOMPRESSED_TYPE パラメーターと組み合わせて使用します。いずれかのキーワードのパラメーター リストで XML_DOC_MODE を UNCOMPRESSED に設定した場合は、同じキーワード内で XML_DOC_UNCOMPRESSED_TYPE パラメーターも設定する必要があります。XML_DOC_UNCOMPRESSED_TYPE パラメーターは、非圧縮 XML ドキュメントの格納形式を定義します。
XML_IDX_STORAGE は、XML 列のインデックス テーブル sde_xml_idx<n> の格納を指定します。
XML_IDX_INDEX_ID、XML_IDX_INDEX_TAG、XML_IDX_INDEX_DOUBLE、および XML_IDX_INDEX_STRING パラメーターは、sde_xml_idx<n> テーブルの列の各インデックスの格納を定義します。XML_IDX_INDEX_ID は、ID 列の xmlix<n>_id インデックスの格納を指定します。XML_IDX_INDEX_TAG は、tag_id 列の xmlix<n>_tg インデックスの格納を指定します。XML_IDX_INDEX_DOUBLE は、double_tag 列の xmlix<n>_db インデックスの格納を定義します。XML_IDX_INDEX_STRING は、string_tag 列の xmlix<n>_st インデックスの格納を定義します。
XML_IDX_FULLTEXT_UPD_FREQUENCY および XML_IDX_FULLTEXT_UPD_MINIMUM パラメーターは、フルテキスト インデックスをいつ更新するかを定義します。XML_IDX_FULLTEXT_UPD_FREQUENCY は、フルテキスト インデックスを更新する間隔を日数と時間で指定します。XML_IDX_FULLTEXT_UPD_MINIMUM は、フルテキスト インデックスが更新されるまでに、追加できる新規ドキュメントまたは編集したドキュメントの最小数を指定します。
XML_IDX_FULLTEXT_IDXDIRECTORY パラメーターは、テキスト インデックスを含むディレクトリのパスを指定します。XML_IDX_FULLTEXT_WKDIRECTORY は、テキスト インデックスの作業ディレクトリのパスを指定します。XML_IDX_FULLTEXT_LANGUAGE パラメーターは、sde_xml_doc<n> テーブルの xml_doc_val 列と sde_xml_idx<n> テーブルの text_tag 列の内容からテキスト インデックスを構築する際に、言語解析に使用する言語を指定します。
テキスト ドキュメントをバイナリ形式で格納する場合は、XML_IDX_FULLTEXT_CCSID パラメーターを設定してください。このパラメーターは、ドキュメントの CCSID を指定します。
ログ ファイル テーブルのパラメーター
ArcGIS は、選択されたレコード セットを保持するために、ログ ファイル テーブルを使用します。ログ ファイルのパラメーターは、ログ ファイルのデータ テーブルとインデックスに影響を与えます。これらは「L」または「SESSION」で始まります。次に、これらのパラメーターを示します。
- LD_INDEX_DATA_ID パラメーターは、SDE_LOGFILE_DATA テーブルの LOGFILE_DATA_idx2 インデックスの作成と、SDE_LOGPOOL_<SDE_ID> テーブルの LOGPOOL_<SDE_ID>_idx1 インデックスの作成を定義します。
- LD_INDEX_ROWID パラメーターは、SDE_LOGFILE_DATA テーブルの LOGFILE_DATA_idx1 インデックスの作成と、SDE_LOGPOOL_<SDE_ID> テーブルの LOGPOOL_<SDE_ID>_idx1 インデックスの作成を定義します。
- LD_STORAGE* パラメーターは、SDE_LOGFILE_DATA テーブルと SDE_LOGPOOL_<SDE_ID> テーブルの設定を定義します。
- LF_STORAGE* パラメーターは、SDE_LOGFILES テーブルの設定を定義します。
- SESSION_STORAGE* パラメーターは、セッションベースのログ ファイル テーブルの格納設定を定義します。
- SESSION_INDEX* パラメーターは、セッションベースのログ ファイル テーブルに作成されたインデックスの格納設定を定義します。
- SESSION_TEMP_TABLE は、Linux、UNIX、および Windows 上の Db2 のジオデータベースのみに適用され、テーブルを一時表スペースに作成するかどうかを指定します。
*これらのパラメーターはデフォルトでは使用されません。このため、これらを使用する場合には、ユーザーがジオデータベースへの接続を開始する前に、コンフィギュレーション パラメーターを変更して、これらを格納するテーブル名を指定する必要があります。
ユーザー インターフェイス パラメーター
ユーザー インターフェイス パラメーターは「UI」で始まり、関連するコンフィグレーション キーワードを ArcGIS ユーザー インターフェイスおよび ArcObjects で利用可能にするかどうかを指定します。UI_TEXT は、非コンポジット コンフィグレーション キーワードで使用されます。UI_TOPOLOGY_TEXT は、トポロジ キーワードで使用されます。UI_TERRAIN_TEXT は、テレイン キーワードで使用されます。UI_NETWORK_TEXT は、ネットワーク キーワードで使用されます。これらは、UI パラメーターを必要とするデフォルトのコンフィグレーション キーワードにすでに含まれています。独自のカスタム キーワードを作成する場合、必ずこれらのパラメーターのうちのいずれかを追加します。
追加パラメーター
次のパラメーターは特定のカテゴリに属さないものです。
- BLOB パラメーター
Db2 では、BLOB 列の作成時にサイズが必要です。
BLOB 列が作成され、サイズが 2GB を上回った場合、このサイズは無視され、デフォルトの LOB_SIZE パラメーターである 1MB が使用されます。これにより、データベース管理者 (DBA) はデータベース パラメーターを注意深く作成できます。
また、BLOB_OPTION パラメーターを使用して、インラインで格納できる BLOB 列のサイズを指定できます。次の簡単な例では、インライン長 200 (536,000,000 バイト) を指定した BLOB 列を持つテーブルを作成します。残りは、アウトライン格納されます。
CREATE TABLE btab (col1 BLOB INLINE LENGTH 220)
Linux、UNIX、および Windows 上の Db2 では、BLOB_OPTION パラメーターのデフォルト設定は、LOGGED NOT COMPACT です。代わりに、LOGGED COMPACT、NOT LOGGED COMPACT、または NOT LOGGED NOT COMPACT を指定できます。Db2 for z/OS の場合、BLOB_OPTION パラメーターは空のままにしておきます。
- CLOB パラメーター
Db2 では、CLOB 列の作成時にサイズが必要です。CLOB 列の作成時にサイズが 2GB を上回った場合、このサイズは無視され、デフォルトの CLOB_SIZE パラメーターである 32KB が使用されます。これにより、データベース管理者 (DBA) はデータベース パラメーターを調節できます。Linux、UNIX、Windows の Db2 の CLOB_OPTION パラメーターに推奨されるデフォルト設定は LOGGED NOT COMPACT です。Db2 for z/OS の場合、CLOB_OPTION パラメーターは空のままにしておきます。
- MAX_CACHED_CURSORS パラメーター
キャッシュに対して割り当て可能なユーザーあたりのカーソル数に関して、コントロールをいくつか用意する必要があります。カーソルの最大数に関連するデータベース調整パラメーター (Db2 の場合は SQL_MAX_CONCURRENT_ACTIVITIES) は存在しますが、これらは使用を制限されていたり、多くの場合は設定されていなかったり、利用可能なリソースと実行されるクエリの複雑さのため、事実上利用を制限されていたりします。デフォルトの最大カーソル値を単純に適用するだけでは、システムへ過度の負荷が発生する場合があります。これをさらに適切に制御したり、キャッシュ全体を無効にするために、DEFAULTS キーワードのパラメーター リストにコンフィギュレーション パラメーター MAX_CACHED_CURSORS が追加されました。現在のデフォルト値は 80 です。キャッシュを無効にする場合は、0 に設定します。
- B_RUNSTATS パラメーター
このパラメーターはビジネス テーブルに適用されます。データの読み込みの最後に、すべてのレコードが挿入された後、レイヤーを normal_io モードに移行する準備の段階で使用されます。normal_io モードへの切り替えの最後には、B_RUNSTATS のチェックを行います。DEFAULTS コンフィギュレーション キーワードに B_RUNSTATS パラメーターが存在しない場合は、YES がデフォルトです。
B_RUNSTATS は、ビジネス テーブルのみに適用されます。B_RUNSTATS が YES (はい) に設定されている場合、テーブルに対して完全な RUNSTATS が実行されます。それ以外の値に設定されている場合、RUNSTATS は実行されません。大多数のユーザーは、テーブルに完全な RUNSTATS を実行することを選びます。
インデックス処理のみを行う場合など、何らかの理由で特別な処理を実行する場合は、B_RUNSTATS を NO に設定し、任意のオプションを指定して手動で RUNSTATS コマンドを実行します。
Db2 for z/OS に格納されているジオデータベースでは、B_RUNSTATS パラメーターを NO に設定します。
- ST_GEOM_STORAGE_INLINE
このパラメーターは、フィーチャクラスの空間列のデータを、VARCHAR FOR BIT DATA タイプとしてインラインに格納するのか、LOB としてアウトラインに格納するのかを定義します。
空間列のバイナリ コンテンツのサイズが、フィーチャクラスの作成時に ST_GEOM_STORAGE_INLINE パラメーターによって指定した値 (バイト単位) よりも小さい場合、コンテンツは VARCHAR FOR BIT DATA タイプとしてインラインに格納されます。これはビジネス テーブルの行の取得時にインラインで読み取られ、非同期の完全バッファー モードにおけるデータベース I/O 操作によって、データベース プロセス内に読み込まれます。
次の例では、dbtune ファイルを編集してサイズを 3,000 バイトに設定しています。したがって、3,000 バイト未満のコンテンツはインラインで格納されます。
ST_GEOM_STORAGE_INLINE "INLINE LENGTH 3000"
空間列のバイナリ コンテンツのサイズが、フィーチャクラスの作成時に ST_GEOM_STORAGE_INLINE パラメーターによって指定した値よりも大きい場合、バイナリ コンテンツは LOB としてアウトラインに格納されます。この列はビジネス テーブルの行の取得時にアウトラインで読み取られ、同期された非バッファー モードにおけるデータベース I/O 操作によって、データベース プロセス内に読み込まれます。
このパラメーターの値は、デフォルトでは空白になっています。したがって、インライン LOB 格納のデフォルトの Db2 の 値である 659 バイトが使用されます。インラインにさらに多くのバイト数で格納するには、DBTUNE テーブルの ST_GEOM_STORAGE_INLINE パラメーターの値を変更します。
z/OS の Db2 にもパラメーターが存在していますが、現時点でこのプラットフォーム上の Db2 には適用されません。Linux、UNIX、Windows の Db2 にのみ適用されます。