ここでは、[住所ロケーターのプロパティ] ダイアログ ボックスの [出力] セクションにリスト表示されるプロパティについて説明します。
X および Y 座標の書き込み
この設定を使用すると、住所ロケーターの空間参照単位で、ジオコーディングされたフィーチャの X 座標と Y 座標が含まれる属性を、ジオコーディングされたフィーチャクラスに作成することができます。設定すると、住所ロケーターによって出力フィーチャクラスに 2 つの属性フィールドが作成されます。1 つはジオコーディングされたフィーチャの X 座標、もう 1 つは Y 座標です。座標の値は、X および Y フィールドに表示されます。住所が一致しない場合、これらの属性はその住所に対して無効になります。
DisplayX および DisplayY 座標の書き込み
この設定を使用すると、参照データの座標表示フィールド (ロケーターの作成で使用) から取得された XY 座標が含まれる属性を、ジオコーディングされたフィーチャクラスに作成することができます。設定すると、住所ロケーターによって出力フィーチャクラスに 2 つの属性フィールドが作成されます。1 つはジオコーディングされたフィーチャの表示 X 座標、もう 1 つは表示 Y 座標です。この属性の値は、DisplayX および DisplayY フィールドに表示されます。住所が一致しない場合、これらの属性はその住所に対して無効になります。この設定は、PointAddress および SubAddress スタイルのロケーターでのみサポートされています。
参照データ ID フィールドの書き込み
この設定は、住所が一致した参照フィーチャの ID が含まれる属性を、ジオコーディングされたフィーチャクラスに作成するために使用します。この属性の値は、Ref_ID および StreetID フィールドに表示されます。PointAddress の一致の場合、StreetID は、ポイントが関連付けられている特定の道路セグメント ID を表します。住所が一致しない場合、この属性はその住所に対して無効になります。
パーセントの書き込み
ライン ジオメトリの参照データを使用する住所ロケーターは、ジオコーディングした住所の参照フィーチャに沿って場所を内挿することができます。この設定は、住所が一致した参照フィーチャに沿った場所が含まれる属性を、ジオコーディングされたフィーチャクラスに作成するために使用します。この属性の値は 0 ~ 100 の数字です。0 は参照フィーチャの開始ノードを、100 は参照フィーチャの終了ノードを示します。この属性の値は、Pct_along フィールドに表示されます。住所が一致しない場合、またはラインでない参照フィーチャ上に住所がある場合、その住所ではこの属性を使用できません。
ユーザー指定の追加の出力フィールドの書き込み
ロケーターを作成するとき、参照テーブルのその他のフィールドを指定してロケーターに追加できます。これらのフィールドには、一致候補の追加情報が含まれています。スコアの計算には影響しません。追加の値は、User_fld フィールドに表示されます。
ロケーター固有の出力フィールドの書き込み
ロケーターに追加されるロケーター固有のフィールドの一部は、住所をジオコーディングするときに表示できます。これらのフィールドには、一致候補に関する追加情報が含まれています。スコアの計算には影響しません。
表示範囲出力フィールドの表示
ジオコーディングされたフィーチャの境界ボックスには、範囲の南西と北東の角を示す XMin と YMin、および XMax と YMax フィールドが含まれています。ロケーターを作成するときに参照テーブルからこれらのフィールドを指定してロケーターに追加した場合、住所をジオコーディングするとこれらのフィールドを表示できます。この属性の値は、Xmin、Ymin、Xmax、Ymax フィールドに表示されます。住所が一致しない場合、この属性はその住所に対して無効になります。
経過時間の書き込み
住所テーブルの各レコードをジオコーディングする際の所要時間です。この設定を使用して、住所を一致させる際の経過時間を示す属性 () をジオコーディングされたフィーチャクラスに作成します。この属性の値は秒数で、Match_time フィールドに表示されます。住所が一致しない場合、この属性は無効になります。
構成要素ごとのスコアの書き込み
構成要素のスコアによって、住所の各構成要素が候補の構成要素と一致する度合いを確認できます。スコア 100 は構成要素が完全に一致することを示し、スコア 0 は構成要素がまったく一致しないことを示します。0 ~ 100 の間のスコアは、構成要素が部分的に一致していることを示しており、その数値は一致度合いを表します。住所と完全に一致するデータが見つからず、住所のどの部分が問題なのかを知りたい場合に、この属性が役立ちます。この属性の値は、Comp_score フィールドに表示されます。
構成要素ごとのスコアは、各構成要素がどの程度一致しているかを示します。候補全体のスコアの実際の値ではありません (この値は [スコア] フィールドに表示されます)。構成要素ごとのスコアと合計スコアは別々に計算されます。
ロケーターを作成すると、出力オプションのデフォルト設定はロケーターに保存されますが、以下で説明するように、この設定は [住所ロケーターのプロパティ] ダイアログ ボックスで変更できます。
- [住所ロケーターのプロパティ] ダイアログ ボックスで [出力] セクションを拡張します。
- 変更するオプションを探します。
- そのオプションのドロップダウン メニューをクリックし、ジオコーディングされたフィーチャクラスの出力候補に属性を書き込む場合は [はい] をクリックします。属性を除外する場合は [いいえ] をクリックします。
- [OK] をクリックして設定を保存し、ダイアログ ボックスを閉じます。