データの収集方法やデータに対する品質テストに関するレポートなど、ArcGIS アイテムを説明した重要な情報が異なるファイルに分散している場合があります。アイテムの位置やデータの収集方法を説明したグラフィックス ファイルが存在することもあります。この情報をアイテムのメタデータ内にドキュメント化するか、アイテムのメタデータ内からファイルを参照することができますが、元のファイルのコピーを ArcGIS アイテムに保持することが重要であるか、その方が便利な場合は、ファイルのコピーをメタデータ内に添付することができます。
アイテムのメタデータにファイルを添付する方法は、電子メールのメッセージにファイルを添付する方法と同じです。添付ファイルは元のファイルのコピーです。元のファイルが変更されたとしても、メタデータ内に保存されているコピーは変化しません。アイテムを検索するときには、添付書類の情報は利用できません。添付されたイメージについては、メタデータを表示したときにイメージのサムネイルを参照できます。
メタデータは ArcGIS アイテムの一部であるため、添付書類もアイテムの一部になります。ArcGIS アイテムを他のユーザーと共有すると、添付ファイルも共有することになります。ただし、他の ArcGIS アイテムからメタデータをインポートするときは、ソース メタデータの添付書類はターゲット ArcGIS アイテムにインポートされません。
サムネイルは添付書類と同じ方法でアイテムのメタデータ内に保存されますが、[メタデータ プロパティ] ダイアログ ボックスの添付書類の一覧には表示されません。サムネイルは別個に管理されます。ただし、メタデータを ArcIMS メタデータ サービスに公開している場合に、公開されたドキュメントの添付書類を参照すると、そのサムネイルが [メタデータ プロパティ] ダイアログ ボックスに添付書類として表示されます。これは、ArcIMS メタデータ サービスから検索またはエクスポートされたメタデータ ドキュメントでも同じです。この添付書類を削除するとサムネイルが削除されてしまうので注意してください。
添付ファイルは、メタデータのサイズに大きな影響をおよぼします。同じファイルのコピーを多くのアイテムに添付しようとしているときは、添付するのではなく、メタデータから参照するようにしてください。