Spatial Analyst のライセンスで利用可能。
ローカル関数を使用して、ピクセルごとに、ビット演算、条件付き演算、論理演算、算術演算、および統計演算を実行できます。演算の種類に応じて、1 個、2 個、3 個、または n 個の入力ラスターが必要になります。一部の条件付き関数と論理関数では、いくつかのローカル関数を一緒に重ねる必要があることがあります。
この関数には 4 つのパラメーターがあります。
- 入力
- 演算
- セル サイズ
- 範囲
入力
ローカル関数で使用できる複数の入力が存在します。ローカル関数は、1 つのバンドに対してのみ動作します。複数のバンド ラスターが存在する場合、バンド抽出関数を使用して、ローカル関数で使用されるバンドを指定します。
ラスターをディスクから追加 | ディスク上に存在するラスターを追加します。ラスター データセット、モザイク データセット、およびラスター プロダクトを追加できます。 |
関数チェーンの追加 | 入力として、関数チェーンを追加します。 |
スカラーの追加 | スカラー値を追加します。スカラー値は、数値である必要があります。 |
変数の追加 | 変数を追加します。変数は、実行時に設定されるラスターを表す文字列です。通常、これはモザイク データセット内で使用される変数名です。 |
選択した入力に参照を追加 | 選択したラスターまたは選択した関数チェーン入力の参照コピーを追加します。参照ラスターまたは関数チェーンでの変更は、この参照コピーに反映されます。 これは、同じ参照入力を使用する可能性があるローカル関数を多数作成する場合に役立ちます。 |
選択した入力のコピーを追加 | 選択した関数チェーン入力の静的コピーを追加します。コピーされた関数チェーンでの変更は、この静的コピーには反映されません。 これは、関数チェーン内で、わずかな違いがある類似したローカル関数を多数作成する場合に役立ちます。 |
ローカル関数
この関数は、指定された演算を入力ラスターに対して実行します。選択した演算と必要な入力数が、[演算] 情報ボックスに表示されます。
ビット演算 | |
Bitwise And | 2 つの入力ラスターのバイナリ値に対してビット単位の論理積演算を行います。 |
Bitwise Left Shift | 2 つの入力ラスターのバイナリ値に対してビット単位の左シフト演算を行います。 |
Bitwise Not | 1 つの入力ラスターのバイナリ値に対してビット単位の論理否定 (補数) 演算を行います。 |
Bitwise Or | 2 つの入力ラスターのバイナリ値に対してビット単位の論理和演算を行います。 |
Bitwise Right Shift | 2 つの入力ラスターのバイナリ値に対してビット単位の右シフト演算を行います。 |
Bitwise XOr | 2 つの入力ラスターのバイナリ値に対してビット単位の排他的論理和演算を行います。 |
セル統計 | |
Majority | 入力の最頻値 (最も頻繁に発生する値) を求めます。 |
Maximum | 入力の最大値を求めます。 |
Mean | 入力の平均値を計算します。 |
Median | 入力の中央値を計算します。 |
Minimum | 入力の最小値を求めます。 |
Minority | 入力の最少頻値 (発生する数が最も少ない値) を求めます。 |
Range | 入力の範囲 (最大値と最小値の差) を計算します。 |
Standard Deviation | 入力の標準偏差を計算します。 |
Sum | 入力の合計値 (すべての値の合計) を計算します。 |
Variety | 入力の種類 (個別値の数) を計算します。 |
Majority (Ignore NoData) | 入力の最頻値 (最も頻繁に発生する値) を求めます。 統計値の計算にデータ値を持つセルだけを使用します。ある位置に NoData 値が存在する場合、NoData 値は無視されます。出力値の計算に、データ値を持つセルだけを使用します。 |
Maximum (Ignore NoData) | 入力の最大値を求めます。 統計値の計算にデータ値を持つセルだけを使用します。ある位置に NoData 値が存在する場合、NoData 値は無視されます。出力値の計算に、データ値を持つセルだけを使用します。 |
Mean (Ignore NoData) | 入力の平均値を計算します。 統計値の計算にデータ値を持つセルだけを使用します。ある位置に NoData 値が存在する場合、NoData 値は無視されます。出力値の計算に、データ値を持つセルだけを使用します。 |
Median (Ignore NoData) | 入力の中央値を計算します。 統計値の計算にデータ値を持つセルだけを使用します。ある位置に NoData 値が存在する場合、NoData 値は無視されます。出力値の計算に、データ値を持つセルだけを使用します。 |
Minimum (Ignore NoData) | 入力の最小値を求めます。 統計値の計算にデータ値を持つセルだけを使用します。ある位置に NoData 値が存在する場合、NoData 値は無視されます。出力値の計算に、データ値を持つセルだけを使用します。 |
Minority (Ignore NoData) | 入力の最少頻値 (発生する数が最も少ない値) を求めます。 統計値の計算にデータ値を持つセルだけを使用します。ある位置に NoData 値が存在する場合、NoData 値は無視されます。出力値の計算に、データ値を持つセルだけを使用します。 |
Range (Ignore NoData) | 入力の範囲 (最大値と最小値の差) を計算します。 統計値の計算にデータ値を持つセルだけを使用します。ある位置に NoData 値が存在する場合、NoData 値は無視されます。出力値の計算に、データ値を持つセルだけを使用します。 |
Standard Deviation (Ignore NoData) | 入力の標準偏差を計算します。 統計値の計算にデータ値を持つセルだけを使用します。ある位置に NoData 値が存在する場合、NoData 値は無視されます。出力値の計算に、データ値を持つセルだけを使用します。 |
Sum (Ignore NoData) | 入力の合計値 (すべての値の合計) を計算します。 統計値の計算にデータ値を持つセルだけを使用します。ある位置に NoData 値が存在する場合、NoData 値は無視されます。出力値の計算に、データ値を持つセルだけを使用します。 |
Variety (Ignore NoData) | 入力の種類 (個別値の数) を計算します。 統計値の計算にデータ値を持つセルだけを使用します。ある位置に NoData 値が存在する場合、NoData 値は無視されます。出力値の計算に、データ値を持つセルだけを使用します。 |
条件 | |
Con | 条件演算 If、Then、Else を実行します。Con 演算子を使用する場合、通常は、2 つ以上のローカル関数を一緒に連結する必要があります。その場合、1 番目のローカル関数で条件を指定します。2 番目のローカル関数は、その条件を使用して True と False の出力を決定する Con 演算子になります。 |
Set NULL | [Set Null] は、指定した条件に基づいて指定のセル位置を NoData に設定します。条件評価が True の場合は NoData、False の場合は別のラスターで指定した値を返します。 |
論理演算 | |
Boolean And | 2 つの入力ラスターのセル値で論理積 (AND) 演算を行います。 両方の入力値が true (0 以外) の場合には、出力値は 1 になります。片方または両方の入力値が false (0) の場合には、出力値は 0 になります。 |
Boolean Not | 1 つの入力ラスターのセル値に対してブール型の論理否定 (補数) 演算を行います。 入力値が true (0 以外) の場合には、出力値は 0 になります。入力値が false (0) の場合には、出力値は 1 になります。 |
Boolean Or | 2 つの入力ラスターのセル値で論理和 (OR) 演算を行います。 片方または両方の入力値が true (0 以外) の場合には、出力値は 1 になります。両方の入力値が false (0) の場合には、出力値は 0 になります。 |
Boolean XOr | 2 つの入力ラスターのセル値に対してブール型の排他的論理和演算を行います。 片方の入力値が true (0 以外) で、もう片方の入力値が false (0) の場合には、出力値は 1 になります。両方の入力値が true (0 以外) または false (0) の場合には、出力値は 0 になります。 |
Equal To | 2 つの入力値に対してセル単位での関係等価演算を実行します。 1 つ目のラスターが 2 つ目のラスターと等しい値をもつ場合には、セル値に 1 を返し、等しくない場合には 0 を返します。 |
Greater Than | 2 つの入力値に対してセル単位で、[より大きい] 関係演算を実行します。 1 つ目のラスターが 2 つ目のラスターより大きい場合にはセル値に 1 を返し、そうではない場合には 0 を返します。 |
Greater Than Equal | 2 つの入力値に対してセル値単位で、[以上] 演算を実行します。 1 つ目のラスターが 2 つ目のラスターより大きい、または 2 つ目のラスターと等しい場合にはセル値に 1 を返し、どちらでもない場合には 0 を返します。 |
Is Null | 入力ラスターの値が NoData であるかどうかをセルごとに判別します。 入力値が NoData の場合は 1、そうでないセルには 0 を返します。 |
Less Than | 2 つの入力値に対してセル値単位で、[より小さい] 関係演算を実行します。 1 つ目のラスターのセル値が 2 つ目のラスターのセル値よりも小さい場合は「1」を返し、そうでない場合は「0」を返します。 |
Less Than Equal | 2 つの入力値に対してセル単位で、[以下] 関係演算を実行します。 1 つ目のラスターが 2 つ目のラスターより小さいか、または 2 つ目のラスターと等しい場合にはセル値として 1 を返し、どちらでもない場合には 0 を返します。 |
Not Equal | 2 つの入力値に対してセルごとに関係不等価演算を実行します。 最初のラスターが 2 番目のラスターと等しくない場合にはセル値に 1 を返し、等しい場合には 0 を返します。 |
算術演算 | |
Abs | ラスターのセルの絶対値を計算します。 |
Divide | セル単位で 2 つのラスター値を除算します。 |
Exp | ラスター内のセル値の底が e の指数を計算します。 |
Exp10 | ラスター内のセル値の底が 10 の指数を計算します。 |
Exp2 | ラスター内のセル値の底が 2 の指数を計算します。 |
Float | ラスターの各セル値を浮動小数点表現に変換します。 |
Int | ラスターのセル値に対し、小数点以下を切り捨てて整数値に変換します。 |
Ln | ラスターのセル値に対して底が e の自然対数を計算します。 |
Log10 | ラスターのセル値に対して底が 10 の対数を計算します。 |
Log2 | ラスターのセル値に対して底が 2 の対数を計算します。 |
Minus | セル単位で、1 つ目の入力ラスターの値から 2 つ目の入力ラスターの値を減算します。 |
Mod | セルごとに最初のラスターを 2 番目のラスターで除算したときの余り (モジュロ) を算出します。 |
Negate | セルごとに入力ラスターのセル値の符号を変更 (-1 で乗算) します。 |
Plus | 2 つのラスターの値をセル単位で加算します。 |
Power | ラスター内のセル値をもう 1 つのラスターにある値で累乗します。 |
Round Down | ラスター内の各セルで、負の方向に最近接の整数値を返して、浮動小数点として表現します。 |
Round Up | ラスター内の各セルで、正の方向に最近接の整数値を返して、浮動小数点として表現します。 |
Square | ラスターのセル値の二乗を計算します。 |
Square Root | ラスターのセル値の平方根を計算します。 |
Times | 2 つのラスターの値をセル単位で乗算します。 |
三角関数演算 | |
ACos | ラスターのセル値の逆余弦を計算します。 |
ACosH | ラスターのセル値の逆双曲線正弦を計算します。 |
ASin | ラスターのセル値の逆正弦を計算します。 |
ASinH | ラスターのセル値の逆双曲線正弦を計算します。 |
ATan | ラスターのセル値の逆正接を計算します |
ATan2 | ラスターのセル値の (x/y に基づいた) 逆正接を計算します。 |
ATanH | ラスターのセル値の逆双曲線正接を計算します。 |
Cos | ラスターのセル値の余弦を計算します。 |
CosH | ラスターのセル値の双曲線余弦を計算します。 |
Sin | ラスターのセル値の正弦を計算します。 |
SinH | ラスターのセル値の双曲線正弦を計算します。 |
Tan | ラスターのセル値の正接を計算します。 |
TanH | ラスターのセル値の双曲線正接を計算します。 |
セル サイズと範囲
出力ラスターで使用するセル サイズを選択します。すべての入力セル サイズが同じである場合、すべてのオプションは同じ結果を生成します。
セル サイズ
最初 | 入力ラスターの最初のセル サイズを使用します。これがデフォルトです。 |
最後 | 入力ラスターの最後のセル サイズを使用します。 |
最大 | すべての入力ラスターのうちの最大セル サイズを使用します。 |
平均 | すべての入力ラスターの平均セル サイズを使用します。 |
最小 | すべての入力ラスターのうちの最小セル サイズを使用します。 |
出力ラスターで使用する範囲を選択します。
範囲
最初 | 最初の入力ラスターの範囲を使用して、処理対象範囲を決定します。これがデフォルトです。 |
共通 | 重複するピクセルの範囲を使用して、処理対象範囲を決定します。 |
最後 | 最後の入力ラスターの範囲を使用して、処理対象範囲を決定します。 |
すべて | すべてのラスターの範囲を使用して、処理対象範囲を決定します。 |