Business Analyst ライセンスで利用できます。
サマリー
単一または複数のサイトに関するレポートをすばやく実行します。
使用法
特定の境界レイヤーに対して 1 つ以上のレポートを作成します。
このツールは、主に Business Analyst 商圏のレポート作成に使用されます。
ArcMap では、レポートは、有効な分析範囲 (解析範囲) に含まれるフィーチャに対してのみ作成されます。
通常、集計するレイヤーは Business Analyst に標準で付属しているデータですが、カスタム データ (BDS) の設定ツールを使用して設定された、集計可能なデータを含む任意の境界レイヤーを選択することもできます。
データの集計に Business Analyst データセットを選択する場合に精度を向上させるには、最も小さな区画レベルを選択します。たとえば、町丁・字等データを選択することで、商圏のレポート作成における精度が高くなります。
[ReportsOutputReportType] パラメーターの [REPORT_PER_BOUNDARY] オプションは、すべての Business Analyst レポートで標準として使用されるデフォルトです。このオプションは、複数の商圏を選択した場合のみ使用できます。レポート対象として 2 つの商圏 (たとえば、[リング商圏] と [到達圏]) を使用し、個別のレポート タイプを 3 つ (たとえば、[年齢]、[人口]、[世帯] の各レポート) 実行しようとする場合は、このオプションを選択すると、商圏ごと、およびレポートごとに 1 つの出力ファイルが作成されます。
[ReportsOutputReportType] パラメーターの [SINGLE_REPORT] オプションを使用すると、選択したすべてのレポートと商圏がつなぎ合わされて、1 つのレポート ファイルになります。レポート対象として 2 つの商圏 (たとえば、[リング商圏] と [到達圏]) を使用し、個別のレポート タイプを 3 つ (たとえば、[年齢]、[人口]、[世帯] の各レポート) 実行しようとする場合は、このオプションを選択すると、すべての商圏、および選択したすべてのレポートがつなぎ合わされて 1 つの出力ファイルが作成されます。このオプションは、レポート内のすべての商圏に関するすべてのレポートを合計するわけではない、ということに注意する必要があります ([集計オプション] をご参照ください)。
[SummarizationOptions] パラメーターの [INDIVIDUAL_FEATURES] オプションを使用すると、商圏境界ごとに 1 つのレポートが生成されます。たとえば、入力境界レイヤーとして 3 リングの商圏を選択し、レポート タイプとして [Demographic and Income Report] を選択した場合は、3 リングの商圏内にあるリングごとに、1 つの [Demographic and Income Report] が出力されます。これは、すべての Business Analyst レポートで標準として使用されるデフォルトです。
[SummarizationOptions] パラメーターの [WHOLE_LAYER] オプションを使用すると、レポート内の各変数が取得され、すべての境界を対象として各変数が要約されます。たとえば、入力境界レイヤーとして 3 リングの商圏を選択し、レポート タイプとして [Demographic and Income Report] を選択した場合は、3 リングすべてを 1 つのレポートに要約した、1 つの [Demographic and Income Report] が出力されます。
[OutputReportsList] パラメーターを選択する必要があるのは、[レポートのエクスポート] ツールの [ReportFile] パラメーターへの入力として使用する場合のみです。
[マップの挿入] パラメーターは、Business Analyst のデフォルト ベースマップを使用します。(現在のデータ ビューで) 別のベースマップを使用する場合は、ジオプロセシング オプションのバックグラウンド処理をオフにします。
[Demographic and Income Report] など一部のレポートには、マップ画像を挿入するためのスペースがありません。
構文
QuickReports_ba (InputFeatureLayer, IDField, BDSFeatureClass, ReportTemplates, OutputFolder, {StoreIDField}, {RingIDField}, {UseSelectedFeatures}, {InsertMap}, {ReportsOutputReportType}, {TERRITORY_LEVEL}, {SummarizationOptions}, {StoreNameField}, {OutputReportsList}, {ReportFormats}, {ReportStyle}, {Header1Field}, {Header2Field})
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
InputFeatureLayer | レポートを生成するために使用する境界レイヤー。この境界レイヤーは通常、Business Analyst 商圏です。 | Table View |
IDField | 境界レイヤー内の各ポリゴンに対応する一意の ID。 | Field |
BDSFeatureClass | レポートを生成するために使用するデータを格納するレイヤー。 | Feature Layer |
ReportTemplates [ReportTemplates,...] | 境界レイヤー内の各フィーチャを対象として作成されるレポート テンプレート。 | String |
OutputFolder | このツールが生成したレポートを保存するための新しいフォルダーを作成します。 | Folder |
StoreIDField (オプション) | 各商圏に関連付けられた店舗 ID。 | Field |
RingIDField (オプション) | 各商圏に関連付けられたリング ID。 | Field |
UseSelectedFeatures (オプション) | 商圏レイヤーで選択したフィーチャに関するレポートを生成します。
| Boolean |
InsertMap (オプション) | ArcMap から取得したマップを、適用可能なレポート テンプレートに挿入します。
| Boolean |
ReportsOutputReportType (オプション) | このオプションにより、ユーザーは境界ごとに個別のレポートを生成するか、すべてのレポートを 1 つのレポート ファイルにまとめるかを選択できます。
| String |
TERRITORY_LEVEL (オプション) | テリトリー マネージャーを使用して、作成したレイヤーを選択します。 | String |
SummarizationOptions (オプション) | このオプションを使用して、レポート内でデータを表示する方法を決定します。
| String |
StoreNameField (オプション) | 各商圏に関連付けられた店舗名。 | Field |
OutputReportsList (オプション) | このドキュメントでは、レポートの保存先となる Windows ディレクトリ、および実行対象として選択したレポートのリストが表示されます。 | File |
ReportFormats [ReportFormats,...] (オプション) | 目的のレポート出力形式を選択します。
| String |
ReportStyle (オプション) | レポートで使用するレポート スタイルを選択します。
| String |
Header1Field (オプション) | 必要に応じて、レポート ヘッダーに説明を入力します。 | Field |
Header2Field (オプション) | 必要に応じて、レポート ヘッダーに補足説明を入力します。 | Field |
コードのサンプル
QuickReports (クイック レポート) の例 (スタンドアロン スクリプト)
# Name: QuickReports.py
# Description: Runs a Demographic and Income report on a selected trade area.
# Author: Esri
# Import system modules
import arcview
import arcpy
arcpy.ImportToolbox(r"C:\Program Files (x86)\ArcGIS\Desktop10.7\Business Analyst\ArcToolbox\Toolboxes\Business Analyst Tools.tbx")
try:
# Acquire extension license
arcpy.CheckOutExtension("Business")
# Define input and output parameters for the Quick Reports tool
Boundary = "C:/temp/TradeArea.shp"
Id = "AREA_ID"
Bds = "C:/ArcGIS/Business Analyst/US_2018/Data/Demographic Data/BlockGroups_bg.bds"
Output = "C:/temp"
Rpt = "Demographic and Income Report"
# Create Quick reports
arcpy.QuickReports_ba(Boundary, Id, Bds, Rpt, Output)
# Release extension license
arcpy.CheckInExtension("Business")
except:
print arcpy.GetMessages(2)
環境
このツールは、ジオプロセシング環境を使用しません。
ライセンス情報
- ArcGIS Desktop Basic: 次のものが必要 Business Analyst
- ArcGIS Desktop Standard: 次のものが必要 Business Analyst
- ArcGIS Desktop Advanced: 次のものが必要 Business Analyst