Advanced のライセンスで利用可能。
サマリー
入力カバレッジの各アークに対して、アーク全体で構成されるセクションを作成することによりルート システムを作成します。既存のルート システムにアークを追加することもできます。
使用法
ラインからルート システムを作成するか、ラインをルート システムに追加します。これは、トポロジ的に接続されているラインをグループ化し、入力アイテムの個別値によってルート システムを作成します。入力アイテムの個別値は、ルート属性テーブル (RAT) 内の出力アイテムに必ず書き込まれます。これらの値は、ルートの作成後に、ルートを識別するのに役立ちます。
ルートを既存のルート システムに追加する場合、出力ルート アイテムは、ルート システムのルート属性テーブル上にある既存のアイテムの名前である必要があります。このツールは、追加されるルートと入力アークがトポロジ的に接続されている場合、ルート属性テーブル内の [出力ルート アイテム] と同じ入力アイテムを持つすべての入力アークに対して、セクションを既存のルートに追加します。追加されるルートの元々の部分にあるメジャー アイテムは、新しいセクションと指定された開始ノードに割り当てられたメジャーに基づいて、更新されます。[入力ルート アイテム] の値が [出力ルート アイテム] にないアークのグループでは、新しいルートが作成されます。
[ライン カバレッジ → ルート (Line Coverage To Route)] は、[入力ルート アイテム] 内の個別値とアークのトポロジ的な接続性の両方に基づいて、アークをルートにグループ化します。[ライン カバレッジ → ルート (Line Coverage To Route)] を使用して、入力ルート アイテムに基づいて、トポロジ的に分断されたアーク群を同じルートにグループ化することはできません。
入力ルート アイテムは、浮動小数の場合、新しいルート システム内にルートを構築できるよう整数に切り捨てられます。
[ライン カバレッジ → ルート (Line Coverage To Route)] は、2 つ以上のルートが [出力ルート アイテム] に対して同じ値を持ち、追加されるアークによって接続される場合、それらのルートをマージします。
[ライン カバレッジ → ルート (Line Coverage To Route)] は、既存のルートに重複するセクションが含まれる場合、セクションを既存のルートに追加しません。代わりに、入力アークが新しいルートに割り当てられます。
入力ルート アイテム内の個別値は、ルート属性テーブル内の出力ルート アイテムに必ず書き込まれます。出力ルート アイテム内の値は、ルートの作成後に、ルートを識別するのに役立ちます。
入力カバーは、アーク属性テーブルを持つ必要があります。また、ノード番号が存在し、最新である必要があります。アーク属性テーブルを作成または更新するには、[ビルド (Build)] を LINE オプションで使用します。ノード番号を更新するには、[リノード (Renumber Node)] を使用します。
[NULL 値からルートを作成] を使用しているとき、BLANK オプションは、入力ルート アイテムが数値の場合はゼロ (0.0) または NULL、入力ルート アイテムが文字の場合は NULL とみなされるので注意してください。[入力ルート アイテム] が指定されていない場合、[NULL 値からルートを作成] の BLANK オプションは考慮されません。
構文
ArcRoute_arc (in_cover, out_route_system, {in_route_item}, {out_route_item}, {measure_item}, {coordinate_priority}, {use_blanks})
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
in_cover | ルートの作成元となるカバレッジ。 | Coverage |
out_route_system | 作成または追加されるルート システムの名前。 | String |
in_route_item (オプション) | アークを別々のルートにグループ化するために使用される、アーク属性テーブル内のアイテムの名前。このアイテム内の各個別値に対して、新しいルートがルート属性テーブル内に作成されます。デフォルトでは、トポロジ的に接続されたアーク群に対して、1 つのルートが作成されます。 | INFO Item |
out_route_item (オプション) | 入力ルート アイテム内の個別値を含む、ルート属性テーブル内の新しいアイテムの名前。ルートを既存のルート システムに追加する場合、ルートを追加するのに使用されるルート属性テーブル内の既存のアイテムです。デフォルトのアイテムは、入力ルート アイテムです。 | String |
measure_item (オプション) | メジャー値の作成のために値が累積される、入力カバレッジのアーク属性テーブル内のアイテム。デフォルトのアイテムは、LENGTH です。 | INFO Item |
coordinate_priority (オプション) | ルートの開始ノードを選択するときの座標の優先度を決めます。
| String |
use_blanks (オプション) | 入力ルート アイテムに対して NULL または 0 の値を持つアークを、ルートの作成に使用するかどうかを指定します。
| Boolean |
コードのサンプル
ArcRoute (ライン カバレッジ → ルート) の例 (スタンドアロン スクリプト)
次のスタンドアロン スクリプトで、道路セグメントを含むライン カバレッジのルート システムを作成する方法を示します。
# Name: ArcRoute_Example.py
# Description: Adds a route system to a streams coverage
# Requirements: ArcInfo Workstation
# Import system modules
import arcpy
from arcpy import env
# Set environment settings
env.workspace = "C:/data"
# Set local variables
inCover = "stream"
outRouteSystem = "nstreams"
inRouteItem = "STREAM_NAME"
coordinatePriority = "LL"
useBlanks = "NO_BLANK"
# Execute ArcRoute
arcpy.ArcRoute_arc(inCover, outRouteSystem, inRouteItem, "", "",
coordinatePriority, useBlanks)
環境
ライセンス情報
- ArcGIS Desktop Basic: いいえ
- ArcGIS Desktop Standard: いいえ
- ArcGIS Desktop Advanced: 次のものが必要 ArcInfo Workstation がインストールされていること