アーク、ラベル ポイント、アノテーション、ティック、リンク、カバレッジ範囲には、X、Y 座標情報が含まれています。一方、ポリゴン、ノード、ルート、セクション、リージョンは、(トポロジ的に定義された) アークから構成され、座標は含まれていません。
座標精度
多くの場合、X、Y 座標データの保存精度は重要です。カバレッジの座標は単精度 (6 ~ 7 桁) または倍精度 (通常 13 ~ 14 桁) の実数のいずれかにできます。
座標システムの定義
カバレッジの空間情報は、カバレッジの投影によって定義される座標系で保存されます。これは、地図投影間での移動など、多くの処理に影響を与えます。次の例では、10 進表記の度 (DD) で緯度経度として保存されたカバレッジの座標系 (地理座標系) を説明しています。
投影法 | 地理 |
Z 単位 | メートル |
単位 | DD |
楕円体 | 球体 |
X シフト | 0.000 |
Y シフト | 0.000 |
頂点の挿入 | なし |
頂点の間引き | なし |
カバレッジの座標系は、その他のタイプのデータセットと同様に、*.PRJ ファイルに保存されます。
カバレッジの座標系を知っていて、そのカバレッジに *.PRJ ファイルがない場合は、[投影法の定義 (Define Projection)] ツールを使用します。
カバレッジの許容値の処理
カバレッジを処理するときは、多くの許容値が使用されます。これらは、アーク内の座標数の削減、ノードのスナップ、正確なティック登録、およびカバレッジに対するその他重要な処理のサポートのために使用されます。多くの許容値は、カバレッジごとに特別なファイルに記録されます (単精度のカバレッジには TOL、倍精度のカバレッジには PAR が名前に付きます)。カバレッジの許容値を設定または修正するには、[許容値 (Tolerance)] ツールを使用します。