モデルは ModelBuilder で実行する他に、モデル ツールのダイアログ ボックス、[Python] ウィンドウ、またはスクリプトから実行できます。モデルを ModelBuilder で実行する場合は、モデル全体または選択したプロセスを実行できます。プロセスを ModelBuilder で実行している場合は、ジオプロセシングの進行状況を示すダイアログ ボックスでプロセスの実行を確認できます。
モデルを ModelBuilder で実行するには 3 つの方法があります。
- 単一のツールの実行 - 1 つのツールを選択して右クリックし、[実行] をクリックします。チェーンの前にあるプロセスも、必要に応じて実行されます。チェーンの後にあるプロセスは実行されません。ただし、プロセスの状態が「実行済み」であるプロセスは、状態が「実行可能」に戻ります。
- 実行可能なツールの実行 - [モデル] メニューの [実行] をクリックするか、ModelBuilder ツールバー上の実行ツール をクリックします。状態が「実行可能」であるすべてのツールが実行されます。
- モデル全体の実行 - [モデル] メニューの [すべてのモデルを実行] をクリックします。状態が「実行可能」であるすべてのツールが実行されます。
モデルを ModelBuilder で実行した場合の動作
モデルを実行すると、すべてのモデル変数が整合チェックされ、状態が「実行可能」のツールが実行されます。出力変数がマップに追加される場合は、出力が ArcMap の [コンテンツ] ウィンドウに追加されます。「実行可能」の状態でないツール、または状態が「実行不能」のツールは、実行されません。モデルを ModelBuilder で実行する場合と、ツールのダイアログ ボックスから実行する場合には、主要な違いがいくつかあります。モデルを ModelBuilder で実行する場合は、次の処理が適用されます。
- モデルの各実行の間で、中間データが保存されます。このデータは、モデルを保存して閉じ、編集用に再度開いた場合も保存されます。モデルをツールのダイアログ ボックスから実行する場合は、中間データが削除されます。
- これらのツールは、処理の実行中には赤色で表示され、処理の実行が正常に終了すると、ドロップ シャドウ付きの黄色に戻ります。処理に失敗した場合は、赤色のまま変わりません。必要に応じて、モデルを現在のステータスと色のまま保存できます。
- [マップへ追加] の横にチェックマークが付いている出力はすべてマップに追加されます。
- ジオプロセシングの進行状況を示すダイアログ ボックスに進行状況が表示され、プロセスはフォアグラウンドで実行されます。ModelBuilder で実行したモデルが、バックグラウンド プロセスとして実行されることはありません。モデルをツールのダイアログ ボックスから実行する場合は、バックグラウンドで実行できます。
- 結果は [結果] ウィンドウに書き込まれません。