3D Analyst のライセンスで利用可能。
3D ドキュメントを保存すると、作業を保存できます。 3D ドキュメントには、データへのパスや 3D ビューのプロパティとレイヤーについての情報が含まれています。 既存の 3D ドキュメントを開くと、保存したときと同じ状態で表示されます。 ArcGlobe ドキュメントには *.3dd、ArcScene ドキュメントには *.sxd の拡張子が付いています。
ArcGIS の以前のバージョンで開いたり作業したりできるように 3D ドキュメントを保存することができます。 これにより、最新の ArcGIS リリースにまだアップグレードしていない他の ArcGlobe や ArcScene のユーザーとこれらのファイルを簡単に共有できます。
旧バージョンの ArcGIS への 3D ドキュメントの保存
ArcGIS 10.8.2 では、ArcGlobe ドキュメントを保存して、ArcGIS ArcGlobe のバージョン 9 ~現在のリリースで開いて使用することができます。 ArcScene ドキュメントを ArcGIS 8.3 以降の旧バージョンに保存することもできます。
3D ドキュメントを ArcGIS の以前のバージョンに保存することは、マップ ドキュメントを以前のバージョンに保存することに似ています。 3D ドキュメントをソフトウェアの旧バージョンに保存するときは、参照データではなく、*.3dd または *.sxd ファイルのコピーを以前のバージョンで保存すればよいだけです。 *.3dd または *.sxd のドキュメントの参照元データは変化しません。 さらに、旧バージョンのソフトウェアは ArcGIS 10.x で追加された新しい機能とプロパティの一部をサポートできません。 たとえば、ArcGlobe では、9.2 へ保存すると星と大気ハローの背景表示設定は削除されます。 同様に、ArcScene ドキュメントを ArcGIS 8.3 のバージョンに保存すると、3D シンボルが 2D シンボルに変換されます。
上記に類似した例の詳細については、「ArcGIS の旧バージョンへの保存」をご参照ください。 このトピックには、ArcGIS の旧バージョンで使用できない新しい機能とプロパティのリストと、ArcGIS 9.3 および 9.2 以前への保存時に注意すべきいくつかのヒントを記載しています。
旧バージョンの ArcGIS への 3D レイヤーの保存
3D レイヤーをレイヤー ファイル (*.lyr) およびレイヤー パッケージ (*.lpk) として保存し、共有することができます。 レイヤー ファイルはそのデータ ソースを参照するのに対して、レイヤー パッケージはデータとともに保存されたレイヤーを示します。 レイヤー ファイルは旧バージョンの ArcGIS にも保存できます。
ArcGlobe の場合、レイヤー ファイルは、そのファイルをサポートしているリリースにのみ保存できます。 たとえば、テレイン レイヤーはバージョン 9.2 以降でサポートされています。 そのためテレイン レイヤーは、バージョン 9.2 または 9.3 ドキュメントとしてのみ保存できます。バージョン 9.0/9.1 ではテレイン レイヤーはサポートされていないので、そのドキュメントとしては保存できません。 さらに、選択した ArcGIS のバージョンでは描画できないレイヤーがグループ レイヤー内にある場合、そのレイヤーを示したダイアログ ボックスが表示されます。 ここで、以前のバージョンの形式へのコピーの保存を続けるかどうかを決定することができます。
レイヤーおよびレイヤー パッケージを保存する手順とヒントの詳細 ArcGlobe と ArcScene 向けにレイヤー ファイルを保存する手順は ArcMap の場合と同じです。 また、3D プロパティを持つレイヤー パッケージを保存することもできます。