[Publisher の設定] ダイアログ ボックスの [機能] タブおよび [ArcReader] タブでは、ArcReader またはカスタム ArcReader アプリケーションで使用可能な機能を指定することができます。
それぞれの機能のチェックボックスをオンにしたり、オフにしたりして、ArcReader で使用できるようにするかどうかを指定します。コマンドは ArcReader インターフェイスから削除されませんが、使用できなくなります。使用できない機能は、[ArcReader マップ プロパティ] ダイアログ ボックスにリストされます。
- [Publisher] メニューをクリックし、[設定] をクリックします。
- [機能] タブをクリックします。
- リストで、ArcReader で無効にするコマンドとツールをオフにし、[OK] をクリックします。
- マップを開くと、一部の機能が無効になっていることを知らせるメッセージが表示されます。このメッセージを出さないようにするには、ArcReader で [マップを開いた時、無効の機能を表示する] チェックボックスをオフにします。メッセージは表示されなくなりますが、ArcReader のユーザーは、依然として、使用可能な機能を [ArcReader マップ プロパティ] ダイアログ ボックスで確認することができます。
- [Publisher] メニューをクリックし、[マップのパブリッシュ] をクリックします。
ArcReader テンプレートの組み込み
ArcReader テンプレートの設定は、ArcReader のユーザー エクスペリエンスを管理し、充実させるために利用することができます。ArcReader テンプレート設定を使用して、ArcReader、ArcReaderControl、および ArcReaderGlobeControl の各アプリケーションの動作を制御することができます。パブリッシュ マップに設定を組み込むことによって、マップのユーザーのエクスペリエンスを細かく調整できます。
[Publisher の設定] ダイアログ ボックスの [ArcReader] タブでは、既存の ArcReader テンプレート ファイルを読み込むことができます。テンプレートの設定はパブリッシュ マップに書き込まれます。ArcReader でマップを開くと、パブリッシュ マップに保存されている設定が優先され、ユーザーの Application Data\ESRI\ArcReader\ArcReader.art ファイルに保存されているテンプレート ファイルの設定は使用されません。
組み込まれた設定は現在の ArcReader セッションでのみ有効であり、ユーザーのローカルの ArcReader.art ファイルで保持されません。設定が組み込まれているマップを ArcReader で開くと、ArcReader で指定できるすべての設定が使用不可になります。ArcReader ユーザーは、パブリッシュ マップ内に定義されている ArcReader の設定を変更することはできません。
次の表で、組み込むことが可能な設定をデフォルト値と一緒に示し、説明します。
ArcReader の一般設定
設定 | 説明 | 値 | タイプ |
---|---|---|---|
アプリケーション タイトル | ArcReader のタイトル バーに表示されるアプリケーション タイトルを設定します。 | <NULL> | 文字列 |
HTMLBottom | 簡易インターネット ブラウザー ウィンドウの下部の表示画面位置。この設定は、簡易インターネット ブラウザーにのみ適用できます。簡易インターネット ブラウザーを使用するには、[インターネット ブラウザーを使用] を True に設定します。 | 600 | 表示ピクセル数 |
HTMLLeft | 簡易インターネット ブラウザー ウィンドウの左側の表示画面位置。この設定は、簡易インターネット ブラウザーにのみ適用できます。簡易インターネット ブラウザーを使用するには、[インターネット ブラウザーを使用] を True に設定します。 | 100 | 表示ピクセル数 |
HTMLRight | 簡易インターネット ブラウザー ウィンドウの右側の表示画面位置。この設定は、簡易インターネット ブラウザーにのみ適用できます。簡易インターネット ブラウザーを使用するには、[インターネット ブラウザーを使用] を True に設定します。 | 800 | 表示ピクセル数 |
HTMLTop | 簡易インターネット ブラウザー ウィンドウの上部の表示画面位置。この設定は、簡易インターネット ブラウザーにのみ適用できます。簡易インターネット ブラウザーを使用するには、[インターネット ブラウザーを使用] を True に設定します。 | 100 | 表示ピクセル数 |
インターネット ブラウザーを使用 | 簡易インターネット ブラウザーを使用する場合に True に設定します。False に設定すると、ユーザー定義のインターネット ブラウザーが使用されます。簡易インターネット ブラウザーは、ジオグラフィ ネットワーク、および ArcReader の [ハイパーリンク] ツールで使用されます。 | False | ブール型 |
MainBottom* | 起動時の ArcReader アプリケーションの下部の表示画面位置。 | 400 | 表示ピクセル数 |
MainLeft* | 起動時の ArcReader アプリケーションの左側の表示画面位置。 | 40 | 表示ピクセル数 |
MainRight* | 起動時の ArcReader アプリケーションの右側の表示画面位置。 | 650 | 表示ピクセル数 |
MainTop* | 起動時の ArcReader アプリケーションの上部の表示画面位置。 | 36 | 表示ピクセル数 |
ShowLayoutToolbarInDataView | データ ビューでマップを表示するときにレイアウト ツールバーを表示するかどうかを制御します。 | True | ブール型 |
スプラッシュ スクリーンを表示* | ArcReader の起動画面を表示するかどうかを制御します。スプラッシュ スクリーンを表示する場合は True に設定します。 | True | ブール型 |
Splash Screen Bitmap* | ArcReader のスプラッシュ スクリーンとして使用するビットマップへのパスを指定します。また、Use Custom Bitmap Splash も True に設定する必要があります。 | <NULL> | 文字列 |
Splash Screen Display Time* | ArcReader のスプラッシュ スクリーンが表示される時間の長さ。 | 1500 | ミリ秒 |
Splash Screen URL | スプラッシュ スクリーンとして表示されるファイルの保存場所。Windows のファイルの関連付けを使用してファイルが開かれます。 | <NULL> | 文字列 |
Use Custom Bitmap Splash | ArcReader のスプラッシュ スクリーンにカスタム ビットマップを使用する場合は True に設定します。また、Splash Screen Bitmap も設定する必要があります。 | False | ブール型 |
Use Custom HTML Splash | ArcReader のスプラッシュ スクリーンの URL を使用する場合は True に設定します。また、Use Custom Bitmap Splash を False に設定して、Splash Screen URL を定義する必要があります。 | False | ブール型 |
ウィンドウの状態 | ArcReader のアプリケーション ウィンドウの状態。1 - 通常、2 - 最大化、3 - 最小化。 | 1 | |
Display Hyperlink Symbol | [ハイパーリンク] ツールがアクティブのときにハイパーリンク シンボルが描画されるようにするかどうかを制御します。フィーチャにハイパーリンクがある場合は、ハイパーリンク シンボルを描画する必要性はありません。 | True | ブール型 |
Enable Drop Files | パブリッシュ マップを、Windows フォルダー ブラウザーからドラッグして ArcReader アプリケーションにドロップし、ArcReader で開けるようにするかどうかを制御します。 | True | ブール型 |
Hyperlink Cache Size | ハイパーリンク シンボルと一緒に描画されるハイパーリンクの数を設定します。適切な数のシンボルを描画することで、表示パフォーマンスが改善されます。 | 50000 | |
Hyperlink Search Tolerance | [ハイパーリンク] ツールを使用するときにフィーチャについて検出可能なハイパーリンク エリアのサイズを制御します。ピクセル数を大きくすると、ユーザーが簡単にハイパーリンクを検出してクリックできるようになります。 | 4 | 表示ピクセル数 |
Hyperlink Tip Delay | ツール チップでハイパーリンクを不透明表示する時間の長さを制御します。 | 1000 | ミリ秒 |
Identify Allow Hyperlinks | [個別属性] ウィンドウからのハイパーリンクへのアクセスを拒否する場合は False に設定します。 | True | ブール型 |
Identify Raster Viewer | ラスター フィールドを含んでいる個別属性表示されたフィーチャについてラスター ビューアーへのアクセスを拒否する場合は False に設定します。 | True | ブール型 |
Identify Allow Relationship Classes | [個別属性] ツールを使用してリレーションシップ クラスを表示し、たどれるようにするかどうかを制御します。 | True | ブール型 |
Identify Copy Additional Info | [個別属性] ウィンドウから属性をコピーするときに属性レイヤーとフィーチャの名前を含める場合は True に設定します。 | True | ブール型 |
Identify Sort Fields | [個別属性] ウィンドウに表示されるフィールドの順序を制御します。アルファベット順に表示する場合は True に設定します。データ テーブル順に表示する場合は False に設定します。 | True | ブール型 |
Identify Search Tolerance | [個別属性] ツールの検索許容値を定義します。検索許容値は、フィーチャの検出時に使用されるマウス ポインターからの範囲 (ピクセル数) です。 | 4 | 表示ピクセル数 |
Identify Time Out | [個別属性] ツールがサーバーからの応答を待機する時間の長さを指定します。 | 300000 | ミリ秒 |
Identify Max Per Layer | [個別属性] ウィンドウに表示されるフィーチャの最大数を指定します。 | 501 | |
Launch Identify From Find | [個別属性] ウィンドウを [検索] ツールの結果表示ウィンドウから起動できるようにするかどうかを制御します。 | True | ブール型 |
Measure Search Tolerance | [計測] ツールのスナップ許容値を設定します。Ctrl キーを押すと、最も近いフィーチャに [計測] ツールがスナップされます。 | 8 | 表示ピクセル数 |
Show Data Message | リンク切れしているレイヤーを含んでいるパブリッシュ マップを開こうとするとデータにアクセスできないことを通知する警告メッセージが表示されるようにするかどうかを制御します。 | True | ブール型 |
Show Data Scroll bars | データ ビューにスクロール バーを表示するかどうかを制御します。スクロール バーを使用してマップを移動することができます。 | True | ブール型 |
Show Functionality Message | 無効な機能を含んでいるマップを ArcReader で開こうとすると ArcReader 機能警告メッセージが表示されるようにするかどうかを制御します。 | True | ブール型 |
Splitter TOC View | [コンテンツ] ウィンドウの幅を制御します。[コンテンツ] ウィンドウの右端の移動可能な辺がスプリッタです。幅は、ArcReader アプリケーションの左端から計測されます。 | 180 | Long |
Time Out Warning | タイムアウト警告メッセージを使用して、マップの有効期限がいつ切れるかユーザーに通知します。有効期限の何日前に警告を表示するか指定します。 | 5 | Long |
Time Out Suppress Dialog | タイムアウト警告メッセージをオフにします。 | False | ブール型 |
TOC Focus Map Sync Kind | アクティブ データ フレームが自動的に [コンテンツ] ウィンドウの先頭にスクロールされるようにします。 | True | ブール型 |
TOC Width Fixed | [コンテンツ] ウィンドウの固定幅を設定します。True に設定すると、ArcReader ユーザーが [コンテンツ] ウィンドウの幅を増減することができなくなります。 | False | ブール型 |
TOC Swatch Height | [コンテンツ] ウィンドウでシンボルを表示するために使用するスペースを設定します。高さを表示ピクセル数で指定します。この設定によってシンボルのサイズが拡大または縮小されることはありません。この設定は、[コンテンツ] ウィンドウでシンボルを表示するときに使用されるスペースを指定するものです。 | 12 | Long |
TOC Swatch Width | [コンテンツ] ウィンドウでシンボルを表示するために使用するスペースを設定します。幅を表示ピクセル数で指定します。この設定によってシンボルのサイズが拡大または縮小されることはありません。この設定は、[コンテンツ] ウィンドウでシンボルを表示するときに使用されるスペースを指定するものです。 | 12 | Long |
Use Transparent Tips | 計測チップ、マップチップ、およびハイパーリンク チップが徐々に透過表示されるようにするかどうかを制御します。 | True | ブール型 |
Visible TOC | [コンテンツ] ウィンドウを ArcReader で表示可能にするかどうかを制御します。 | True | ブール型 |
Swipe Single Layer | [スワイプ] ツールで単一レイヤーがスワイプされるようにするか、それとも、選択されたレイヤーとその上のすべてのレイヤーがスワイプされるようにするかを制御します。 | True | ブール型 |
ArcReader の 2D 設定
設定 | 説明 | 値 | タイプ |
---|---|---|---|
Default Data Tool | マップを表示したときまたはデータ ビューに切り替えたときのデフォルト ツールを指定します。0 - ページの拡大、1 - マップの縮小、2 - マップの移動、3 - マップの個別属性。 | 0 | |
Default Layout Tool | マップを表示したときまたはレイアウト ビューに切り替えたときのデフォルト ツールを指定します。0 —マップの拡大、1 —マップの縮小、2 —マップの移動、3 —マップの個別属性、4 —ページの拡大、5 —ページの縮小、6 —ページの移動。 | 0 | |
Lock Magnifier Symbol | マップ上に拡大鏡ウィンドウの位置を表示するときに使用するシンボルを指定します。 | <object> | |
Map Tip Delay | マップチップを不透明表示する時間の長さを制御します。マップチップが表示されるようにするには、Show MapTips を True に設定する必要があります。 | 500 | ミリ秒 |
Magnifier Top | [拡大鏡] ウィンドウのデフォルトの位置を設定します。指定された位置は ArcReader の表示キャンバスに対する相対位置として示されます。表示キャンバスの左上隅が 0,0 です。 | 0 | 表示ピクセル数 |
Magnifier Left | [拡大鏡] ウィンドウのデフォルトの位置を設定します。指定された位置は ArcReader の表示キャンバスに対する相対位置として示されます。表示キャンバスの左上隅が 0,0 です。 | 0 | 表示ピクセル数 |
Magnifier Right | [拡大鏡] ウィンドウのデフォルトの位置を設定します。指定された位置は ArcReader の表示キャンバスに対する相対位置として示されます。表示キャンバスの左上隅が 0,0 です。 | 200 | 表示ピクセル数 |
Magnifier Bottom | [拡大鏡] ウィンドウのデフォルトの位置を設定します。指定された位置は ArcReader の表示キャンバスに対する相対位置として示されます。表示キャンバスの左上隅が 0,0 です。 | 200 | 表示ピクセル数 |
Magnifier Zoom | [拡大鏡] ウィンドウのデフォルトの拡大率を設定します。2 — 200%、4 — 400%、6 — 600%、8 — 800%、10 — 1000%。 | 4 | Long |
Measure Cache Size | スナップのためにキャッシュされるフィーチャの数を設定します。多数のフィーチャをキャッシュすると、フィーチャにスナップするときに ArcReader のパフォーマンスが低下する可能性があります。 | 1000 | Long |
Measure Feature Snapping | 計測時にユーザーがフィーチャへのスナップを実行できるかどうかを制御します。 | True | ブール型 |
Page Units | レイアウト ビュー表示の場合のステータス バーの単位を設定します。1 - インチ、2 - ポイント、8 - センチメートル。 | 1 | |
Redraw Data to Fit | True に設定すると、ArcReader アプリケーションの表示ウィンドウのサイズを変更したときに、データがウィンドウ内に収まるように調整されます。 | True | ブール型 |
Redraw Layout to Fit | True に設定すると、ArcReader の表示ウィンドウのサイズを変更したときに、レイアウト ページがウィンドウ内に収まるようにサイズ調整されます。 | True | ブール型 |
Show MapTips | マップチップを表示するかどうかを制御します。マウス カーソルをフィーチャの上に置くと、主フィールドの属性がマップチップに表示されます。 | True | ブール型 |
ArcReader の 3D 設定
設定 | 説明 | 値 | タイプ |
---|---|---|---|
Cache Path | 3D グローブ キャッシュ ファイルのフォルダー ロケーション。キャッシュ ファイルを使用すると、3D 表示パフォーマンスが向上します。この設定は、Use Disk Cache が True に設定されている場合にのみ、適用されます。 | C:\Documents and Settings\user\Local Settings\Temp\GlobeCache | 文字列 |
Cache Size | 3D メモリ キャッシュの専用 RAM のサイズ。 | 512 | メガバイト |
Elevation Detail | 3D グローブで使用される地形について表示される詳細レベル。この設定は、表示パフォーマンスに大幅に影響します。 | 0.500 | パーセンテージ |
Frame Rate | グローブ アニメーションで 1 秒間に表示する 3D フレームの数。 | 30 | Long |
Image Detail | 3D グローブで使用される画像について表示される詳細レベル。この設定は、表示パフォーマンスに大幅に影響します。 | 0.410 | パーセンテージ |
Max Cache Size | 3D グローブ ディスク キャッシュの最大サイズ。この設定は、Use Disk Cache が True に設定されている場合にのみ、適用されます。 | 176 | メガバイト |
Show Globe Tips | カーソルをグローブの上に置いたときにツールチップ情報が表示されるようにする場合に使用します。 | 0 | Long |