スケマティック ダイアグラム テンプレートのビルダーに関係なく、スケマティック ダイアグラムを生成するときは、ArcGIS Schematics によって入力で指定されたコンテキストが解析され、メモリに適切なスケマティック フィーチャが生成されます。その後、スケマティック ルールが自動的に実行され、メモリ内のダイアグラムを単純化したり (削減ルール)、インメモリ スケマティック フィーチャに関連するコンテナーなどのスケマティック フィーチャを作成したり (リレーションシップ ルール) できます。これらはスケマティック データセットのスケマティック フィーチャクラスに結果のスケマティック ダイアグラム コンテンツが保存される前に行われます。
スケマティック ダイアグラム テンプレートに関連するルール タブの概要
スケマティック ダイアグラム テンプレートに関連する [ルール] タブには、そのスケマティック ダイアグラム テンプレートに対して指定されているすべてのルールがリストされます。それらは、このテンプレートに基づくスケマティック ダイアグラムが生成または更新されるたびにメモリ内で実行されます。スケマティック ダイアグラム テンプレートに関連する [ルール] タブを編集するには、スケマティック データセット エディターのツリーのスケマティック ダイアグラム テンプレートのエントリを選択し、[ルール] タブをクリックします。
このタブにリストされる行はそれぞれ 1 つのルールを指定します。[ルール] タブでは複数のルールを指定できます。それらは、各スケマティック ダイアグラムの生成プロセス中に、そのエントリ順に組み合わされます。このエントリの順序は、いつでも [ルール] タブ ツールバーの [1 つ上へ移動] または [1 つ下へ移動] ボタンをクリックして再定義できます。
スケマティック ダイアグラムを更新すると、指定したルールが再実行され、それに従ってスケマティック ダイアグラムが更新されます。
Schematics の定義済みルール
この現在の Schematics バージョンでは 8 つのタイプのルールを提供しています。優先度によるノード削減、フローによるノード削減、リレーションシップ、空間検索、リンクの展開、関連フィーチャの折りたたみ、フィーチャの除去、およびネットワーク ルートのノード削減です。
- 優先度によるノード削減 ルールでは、特定のノード スケマティック フィーチャクラスによって実装されたすべてのノードまたはいくつかの特定のノードが削除され、これらの削除されたノードを接続していたリンクが、トポロジの保持を目的に特定のターゲット ノードに再接続された後、スケマティック ダイアグラムを生成できます。
- フローによるノード削減ルールでは、特定のスケマティック フィーチャクラスのすべてのノードが削除され、これらの削除されたノードを接続していたリンクが、ネットワークの論理フローの保持を目的に再接続された後、スケマティック ダイアグラム コンテンツを単純化できます。
- リレーションシップ ルールでは、リレーションシップ クラスからスケマティック フィーチャを作成または関連付けることができます。
- 空間検索ルールでは、1 つ以上のスケマティック フィーチャクラスからの新しいスケマティック フィーチャを、それらに関連付けられたフィーチャが、マップで現在選択されている別のスケマティック フィーチャクラスと関連付けられたフィーチャに対してどこに配置されているかを基準に、追加できます。
- リンクの展開ルールでは、指定されたリンク スケマティック フィーチャクラスに関連するすべてのリンクまたは特定のリンクが、特定の値に基づいていくつかのリンクに展開された後に、スケマティック ダイアグラムを生成することができます。
- 関連フィーチャの折りたたみルールでは、特定のスケマティック フィーチャクラスによって実装されるスケマティック フィーチャ ノードに関連するスケマティック フィーチャを折りたたむことができます。
- フィーチャの除去ルールでは、ネットワーク トポロジを保持することなく、指定されたスケマティック フィーチャクラスに関連するすべてのまたは特定のスケマティック フィーチャを削除できます。
- ネットワーク ルートのノード削減ルールでは、任意のルートに沿ったノードを削減できます。このルールは、特に、ネットワーク データセット ビルダーを使用してネットワーク解析ルートから生成されるダイアグラムに適用するために開発されていますが、どのタイプのスケマティック ダイアグラムにも適用できます。