一定の空間条件が満たされたときに、ロケーション トリガーを使用してアクションを実行します。ロケーション トリガーは、任意のレイヤー アクションまたはサービス アクションで使用できます。たとえば、ある境界の外側に存在するイベントをすべてハイライト表示できます。
ロケーション トリガーには、空間比較の対象とする一連のポリゴン フィーチャが必要です。レイヤー アクションの場合は、ポリゴンのレイヤーを選択する必要があります。また、サービス アクションの場合は、ポリゴンのフィーチャクラスを選択する必要があります。ロケーション トリガーを単独で使用してアクションを実行できるほか、属性トリガーとロケーション トリガーを併用することもできます。
ここでは、Tracking Analyst で使用可能なすべてのロケーション トリガーについて説明します。ロケーション トリガーは、ポイント トラッキング データ、ライン トラッキング データ、およびポリゴン トラッキング データで使用することができます。ただし、[ポリゴン境界を交差する時] を指定したトリガーはポイント トラッキング データでのみ使用できます。
交差している時
[交差している時] を指定したトリガーでは、選択したポリゴン レイヤーまたはポリゴン フィーチャクラスとトラッキング レイヤーのイベントが交差しているときにアクションが実行されます。
交差していない時
[交差していない時] を指定したトリガーでは、選択したポリゴン レイヤーまたはポリゴン フィーチャクラスとトラッキング レイヤーのイベントが交差していないときにアクションが実行されます。
ポリゴン境界に入る時
[ポリゴン境界に入る時] を指定したロケーション トリガーでは、ポリゴン レイヤーまたはポリゴン フィーチャクラスの範囲にトラック オブジェクトが進入したことをイベントが示すとアクションが実行されます。つまり、イベントがレイヤーまたはフィーチャクラスのポリゴンと交差していなくて、その次のイベントがポリゴンと交差したときにアクションが実行されます。[交差している時] を指定したロケーション トリガーと異なるのは、トラックがポリゴンに入るたびにアクションを一度だけ実行できる点です。トラックに対してトリガーがアクティブになった後、トリガーを再度アクティブにする前にそのトラックからポリゴンの外部にイベントを 1 つ以上報告してトリガーをリセットする必要があります。
ポリゴン境界を出る時
[ポリゴン境界を出る時] を指定したロケーション トリガーでは、ポリゴン レイヤーまたはポリゴン フィーチャクラスの範囲をトラック オブジェクトが離れたことをイベントが示すとアクションが実行されます。つまり、イベントがレイヤーまたはフィーチャクラスのポリゴンと交差していて、その次のイベントがポリゴンと交差しなくなったときにアクションが実行されます。[交差していない時] を指定したロケーション トリガーと異なるのは、トラックがポリゴンを離れるたびにアクションを一度だけ実行できる点です。トラックに対してトリガーがアクティブになった後、トリガーを再度アクティブにする前にそのトラックからポリゴンの内部にイベントを 1 つ以上報告してトリガーをリセットする必要があります。
ポリゴン境界を交差する時 (ポイント トラッキング データのみ)
[ポリゴン境界を交差する時] を指定したロケーション トリガーでは、ポリゴン レイヤーまたはポリゴン フィーチャクラスにあるポリゴンの境界をトラック オブジェクトが交差したことをイベントが示すと、アクションが実行されます。つまり、トラック ポイントがレイヤーまたはフィーチャクラスのポリゴンと交差していなくて、その次のトラック ポイントがポリゴンと交差したとき、またはポリゴンと交差していたトラック ポイントの次のトラック ポイントがそのポリゴンと交差しなくなったときにアクションが実行されます。また、2 つの連続するポイントがポリゴンと交差していなくても、2 つのポイントを結ぶトラック ラインが交差している場合にもアクションが実行されます。