次の表では、ArcMap、ArcGIS Engine、および ArcGIS Server Workgroup エディションのどのバージョンがどのジオデータベースのリリースと互換性があるかを示しています。
クライアントのバージョン | ジオデータベースのリリース |
---|---|
10.3.x | 10.4.x、10.3.x |
10.4.x | 10.5.x、10.4.x、10.3.x |
10.5.x | 10.6.x、10.5.x、10.4.x、10.3.x |
10.6.x | 10.7.x、10.6.x、10.5.x、10.4.x、10.3.x |
10.7.x | 10.7.x、10.6.x、10.5.x、10.4.x、10.3.x |
10.8.x | 10.8.x、10.7.x、10.6.x、10.5.x、10.4.x |
作成されるジオデータベースのバージョンを決定するのは、接続元クライアントのリリースである点に注意してください。複数バージョンのクライアントが混在している組織では、同じデータベース サーバー上にいくつかのバージョンのジオデータベースが存在する可能性があります。
データベース サーバーと複数の異なるバージョンのクライアント バージョンを使用している場合、次のようなシナリオが想定されます。
- 場合によっては、新しいバージョンのクライアントが、古いバージョンの ArcGIS のライセンスが付与されたデータベース サーバー上に、新しいバージョンのジオデータベースを作成できます。たとえば、ArcMap 10.8.1 は、10.6 で使用できるライセンスが付与されたデータベース サーバー上に 10.8.1 ジオデータベースを作成できます。
- 新しいバージョンのクライアントは、以前のバージョンのクライアントで作成されたジオデータベースをアップグレードできます。アップグレードを許容できるかどうかはワークフローによって異なるため、この機能に関してユーザーが従うべき運用ルールを決めておく必要があります。また、アップグレードの前にジオデータベースのバックアップを作成するようにしてください。
- 古いバージョンの ArcGIS クライアントでも、新しいバージョンのジオデータベースのデータを表示、検索、編集、および保存することはできますが、新しい機能が含まれたデータセットを開くことはできません。この種のデータセットを開こうとすると、次のエラー メッセージが表示されます。 このデータセットは、このバージョンのジオデータベース クライアントとの互換性がないため開くことができません。
ジオデータベースへの相互運用可能な接続の一般的な規則については、「ArcGIS クライアントと SQL Server のジオデータベース間の互換性」をご参照ください。また、サポートされている SQL Server クライアントを接続に使用していることを確認してください。
ジオデータベースのリリースは [データベース プロパティ] ダイアログ ボックスで確認できます。[一般] タブの [アップグレード ステータス] セクションに、ジオデータベースのメジャー リリースとマイナー リリースが表示されます。