演習 2: 規制とストップの並べ替えを使用したルート検索

複雑度:

初心者

データ要件:

Data and Maps for ArcGIS

データ パス:

ArcGIS Online World Routing Service

目的:

このチュートリアルの目的は、ArcMap で [ルート検索] ダイアログ ボックスを使用してルートを計算する方法を紹介することです。

演習 1 では、ArcGIS Online ルート サービスを使用して移動計画を実行する方法について学習しました。この演習では、[ルート検索] ダイアログ ボックスで利用できる、より高度なルート検索オプションについて調べます。

この演習では、演習 1 と同じマップ ドキュメントを使用できます。または、演習 1 のマップ ドキュメントやその他のデータがない場合は、新しいマップ ドキュメントを作成して、ArcGIS Online からベースマップ レイヤーを追加します。

1. ベースマップ レイヤーを追加します。
   1. [データの追加] ボタン の横にあるドロップダウン矢印をクリックして、[ベースマップの追加] を選択します。
   2. [ベースマップの追加] ダイアログ ボックスで、[Streets] などのベースマップをダブルクリックします。
2. ArcMap では、組織アカウントのユーザー名とパスワードを使用して ArcGIS Online にサイン インします。
   1. メイン メニューで [ファイル] → [サイン イン] の順にクリックして、認証情報を入力します。
3. [ルート検索] ダイアログ ボックスの [オプション] タブをクリックします。

   [ルート サービス] ドロップダウン リストで ArcGIS World Route Service が自動的に選択されます。

   

ArcGIS Online を使用するには、World Route Service の組織向けサブスクリプションが必要ですので注意してください。

ArcGIS Online サブスクリプションの詳細については、「ArcGIS Online の機能ページ」をご参照ください。

4. [最も近い住所を使用してツールで追加した場所に名前を付ける] チェックボックスをオンにします。これにより、[クリックによるストップの追加] ツール を使用してストップを追加するときに、リバース ジオコーディングが有効になります。
5. [住所ロケーターの選択] ドロップダウン リストで ArcGIS World Geocoding Service が選択されていることを確認します。

   

6. [オプション] タブの [ルートの基本設定] セクションで、[インピーダンス] ドロップダウン矢印をクリックします。8 つのオプション ([Kilometers]、[Miles]、[Minutes]、[TimeAt1KPH]、[TravelTime]、[TruckMinutes]、[TruckTravelTime]、および [WalkTime]) があります。[Kilometers] または [Miles] が選択されている場合、最短距離のルートがキロメートルまたはマイル単位で計算されます。[Minutes] が選択されている場合、最短時間のルートが計算されます。[TravelTime] が選択され、移動開始時間が設定されていると、その時点の交通状況の履歴に基づいた最短時間のルートが計算されます。[TravelTime] が選択されていることを確認します。

   

7. [移動開始時間の使用] チェックボックスをオンにします。時間を午前 8:00 に設定し、日付を今日に設定します。

   

8. マップで、ニューヨーク市にズームします。

   

9. [ルート検索] ダイアログ ボックスの [ストップ] タブをクリックします。[クリックによるストップの追加] ツール をクリックします。
10. マップをクリックして、4 つか 5 つのストップをさまざまな場所に追加します。ストップのリバース ジオコーディングにより、ストップの住所がストップ名として [ストップ] リストに表示されます。

    

11. [ルート検索] ボタンをクリックします。
12. [ルート案内] タブで [ルートにズーム] ボタン をクリックします。

    

13. ルート案内を詳しく調べて、運転距離と運転時間を確認します。

    

14. [オプション] タブをクリックします。
15. [ストップを並べ替えて最適ルートを検出] チェックボックスをオンにします。これにより、最も効率的なルートが計算されるようにストップが並べ替えられます。

    

16. [ルート検索] ボタンをクリックします。
17. ルート案内を詳しく調べて、運転距離と運転時間を確認します。これらは元のルートとは異なっています。

    

18. [オプション] タブをクリックします。
19. 移動開始時間を午前 11:00 に変更し、[ルート検索] ボタンをクリックします。
20. ルート案内を詳しく調べて、運転距離と運転時間を確認します。前回のルートに比べて運転時間がかなり短くなっています。これは、ルート上の交通量の影響を示しています。

    

21. [ストップ] タブをクリックし、[すべて削除] ボタンをクリックします。

    ここで、ネットワーク属性の規制を定義する方法を学習します。

22. [ストップの追加] ボタンをクリックします。
23. [検索] ダイアログ ボックスで、[ロケーターの選択] ドロップダウン矢印をクリックし、[World Geocode Service (ArcGIS Online)] を選択します。
24. 以下の住所を入力して、[検索] をクリックします。451 6th St NE, Coupeville, WA 98239
25. 一番上の候補を右クリックして、[ルート検索にストップとして追加] をクリックします。
26. 以下の住所を該当する住所フィールドに入力して、[検索] をクリックします。745 Washington St, Port Townsend, WA 98368
27. リストの一番上にある候補を右クリックして、[ルート検索にストップとして追加] をクリックします。
28. [検索] ダイアログ ボックスの [キャンセル] をクリックして、ダイアログ ボックスを閉じます。
29. [ルート検索] ボタンをクリックします。
30. [ルート案内] タブで [ルートにズーム] ボタン をクリックします。ルートには車両フェリーでの移動が含まれていることに注目してください。

    

31. [オプション] タブをクリックします。
32. [ストップを並べ替えて最適ルートを検出] チェックボックスと [移動開始時間の使用] チェックボックスをオフにします。
33. [規制] ボタンをクリックします。

    

34. [Avoid Ferries](フェリーを使用しない) チェックボックスをオンにしてフェリーの規制を有効にします。
35. [Avoid Ferries] 規制の [基本設定] をクリックして、[基本設定] のドロップダウンリストを有効にしてから、[禁止] を選択します。[OK] をクリックします。
36. [ルート検索] ボタンをクリックします。
37. [ルート案内] タブで [ルートにズーム] ボタン をクリックします。フェリーを使用しないために、ルートがピュージェット湾の周りを大きく迂回していることに注目してください。

    

この演習では、デフォルトの ArcGIS Online ジオコーディング サービスおよびルート サービスを使用して、[ルート検索] ダイアログ ボックスでストップの住所のリバース ジオコーディングを行い、ルートを計算する方法を学習しました。また、最も効率的なルートが生成されるようにストップを並べ替える方法を学習し、規制の設定が出力のルートとルート案内にどのような影響を与えるかを学習しました。