sde スキーマのジオデータベースを使用する場合は、SQL Server 認証の sde ログイン アカウントの代わりに、Windows の sde ログイン アカウントを使用することができます。これを行うには、sde ユーザーにマッピングする Windows ログインまたはドメイン ログインを作成し、それを SQL Server インスタンスに追加し、ジオデータベースの格納に使用するデータベースを作成し、そのデータベースに sde ユーザーと sde スキーマを追加し、適切なログインを sde ユーザーにマッピングする必要があります。
- sde ユーザーにマッピングする Windows ログインを作成します。このアカウントは、ドメイン アカウントまたは SQL Server がインストールされているサーバー上のローカル Windows アカウントとして作成することができます。
- このログイン アカウントを、SQL Server インスタンスの SQL Server ログインに追加します。
- SQL Server Management Studio を開始し、データベースを作成します。
- Management Studio の新しいクエリ ウィンドウを開きます。
- ログインを新しいデータベースのユーザーとして追加し、次のコマンドを実行することによって、ユーザーのデフォルト スキーマを作成します。必ず <domain or server name> を自分のドメイン名またはサーバー名に、<login name> を実際のログイン名に置き換えてください。
CREATE USER sde FOR LOGIN <domain or server name>\<login name> WITH DEFAULT_SCHEMA = sde; CREATE SCHEMA sde AUTHORIZATION sde;
- sde ユーザーに、データベースでの CREATE TABLE、CREATE VIEW、CREATE PROCEDURE、CREATE FUNCTION 権限を割り当てます。
GRANT CREATE TABLE , CREATE VIEW , CREATE PROCEDURE , CREATE FUNCTION TO sde;
- ログイン アカウントを使用して Windows にログインし、ジオデータベース リポジトリを作成します。この手順を実行するには、Windows に新しいアカウントでログインしている必要があります。
- ArcCatalog または ArcMap を起動し、[カタログ] ウィンドウを開きます。
- データベース接続を、ステップ 3 で作成したデータベースに追加します。オペレーティング システムの認証を使用して接続します。
- データベース接続を右クリックして、[ジオデータベースの有効化] をクリックします。
[エンタープライズ ジオデータベース有効化] が開き、[入力データベース] テキスト ボックスにデータベース接続が設定されています。
- ArcGIS Server のインストールを認証したときに作成された ArcGIS Server のキーコード ファイルを参照して選択し、それを [認証ファイル] テキスト ボックスに追加します。
ウィザードを使用して ArcGIS Server を認証する際に、ソフトウェアがインストールされているサーバーに keycodes ファイルが書き込まれます。Linux ボックス上で ArcGIS Server を認証した場合、このファイルは /arcgis/server/framework/runtime/.wine/drive_c/Program Files/ESRI/License<release>/sysgen に作成されています。Windows サーバー上で認証した場合、このファイルは Program Files\ESRI\License<release>\sysgen に作成されています。まだ作成していない場合には、ArcGIS Server を認証して作成します。
- [OK] をクリックしてツールを実行します。
ジオデータベース ユーザーが直接ジオデータベースに接続する場合は、すべてのクライアント コンピューターへの SQL Server ネイティブ クライアントのインストールが終われば、ジオデータベースの設定は完了です。