既存のイベント データを集約するには、コンカティネート操作とディゾルブ操作を使用します。これらの操作は、大きなイベント テーブルの整合性を維持することを目的としています。
コンカティネート操作とディゾルブ操作は、対象となる複数のテーブルのうち、同じルート上で発生し、指定したフィールドの値が同じであるイベントのレコードを結合します。結合結果は新しいイベント テーブルに書き込まれます。ただし、コンカティネート操作の場合は、あるイベントの終点メジャーが次のイベントの始点メジャーと一致する場合のみイベントが結合されます。ディゾルブ操作では、メジャー オーバーラップがある場合にイベントが結合されます。また、コンカティネート操作はライン イベント テーブルとポイント イベント テーブルの両方が対象となるのに対し、ディゾルブ操作はライン イベント テーブルのみが対象となります。
![イベント テーブルのコンカティネートとディゾルブ イベント テーブルのコンカティネートとディゾルブ](GUID-524F3A39-9831-4D7F-AEFC-2A63D91724A1-web.gif)
イベント テーブルをコンカティネートまたはディゾルブすることで、それらのイベント テーブルから重複する情報を削除できます。たとえば、舗装道路イベント テーブルにあるリニア イベントの属性が "concrete"、"0 ~ 100" であり、その次のイベント レコードの属性が "concrete"、"100 ~ 125" である場合、これら 2 つのイベントがマージされ、0 ~ 125 の 1 つのイベントが生成されます。重複するイベント情報を削除すると、そのイベントに対する以降の操作をすべて効率的に実行できます。
![イベント テーブルのディゾルブ例 イベント テーブルのディゾルブ例](GUID-CBE9B763-CAE5-4904-B19D-F2319E543607-web.gif)
コンカティネート操作またはディゾルブ操作を使用して、詳細属性が 2 つ以上含まれているイベント テーブルを分割することもできます。たとえば、舗装道路イベント テーブルに LANES フィールドと MATERIAL フィールドが設定されている場合、このイベント テーブルを 2 つに分割し、LANES 属性を含むテーブルと MATERIAL 属性を含むテーブルを作成できます。この場合、ディゾルブ操作または連結操作を 2 回実行する必要があります。
![イベントのコンカティネート操作またはディゾルブ操作により、複数の詳細属性を含むイベント テーブルを分割することも可能 イベントのコンカティネート操作またはディゾルブ操作により、複数の詳細属性を含むイベント テーブルを分割することも可能](GUID-811CE99F-1B7F-4AB1-9594-B118F115E9B7-web.gif)