ルートのキャリブレーションは、M 値の精度を高め、イベントの位置を正確に表せるようにするための重要な機能です。
キャリブレーション
「キャリブレーション」と呼ばれる手順を実行すると、既知のメジャー位置に合わせてルート メジャーを調整できます。 キャリブレーションでは、ポイント フィーチャクラスに属性として保存されているメジャー情報を読み込むことによって、ルート メジャーを調整します。各ポイントは、キャリブレーション対象となるルート上、またはルート ラインの所定の許容範囲内にあります。多数のポイントを使用して 1 つのルートをキャリブレーションできます。
キャリブレーション プロセスでは、各キャリブレーション ポイントがルートと交差する位置に新しい頂点が作成されます。これらの新しい頂点のメジャー値は、ポイント属性として保存されているメジャー値に対応します。その他の既存のルートの頂点のメジャー値は、内挿または外挿によって求めることができます。
キャリブレーション プロセスを実行すると、指定した許容範囲内にあるすべてのポイントに新しい頂点が作成されます (下図を参照)。新しい各頂点のメジャーには、そのポイントのメジャー値が適用されます。その他の頂点については、メジャー値を内挿法で求めるか、外挿法で求めるかを指定できます。
ルート全体またはルートの一部をキャリブレーションできます。入力ポイント間を内挿するか、入力ポイントの前後を外挿するか、またはこれらの方法を組み合わせて使用するかを選択できます。
キャリブレーション比率
頂点のメジャー値を内挿または外挿するには、キャリブレーション比率を指定する必要があります。2 つの方法によってこの比率を指定できます。1 つ目の方法では、入力ポイント間の最短パスの距離を使用します。
2 つ目の方法では、入力ポイント間の既存のメジャー距離を使用します。入力ルートの長さ-メジャー比率が一定でなく、キャリブレーションによってルートのメジャーを微調整する場合に、この方法が役立ちます。
途切れている複数のルートをキャリブレーションする場合、ルート間の空間的ギャップの距離を無視することができます。空間的ギャップの無視を選択した場合は、ルートのメジャーが連続的に設定されます。空間的なギャップをメジャーに含める場合、各部分の端点間の直線距離がギャップの距離になります。ギャップの単位には出力座標系の単位が使用され、メジャー値の単位と同じになる場合と異なる場合があります。空間的なギャップを無視できるのは、最短パスの距離に基づいてキャリブレーションを行う場合だけです。