地理データはマップ上にレイヤーとして表示されます。ルート イベントも同様です。ただし、ルート イベントをマップ上に表示するには、最初に、イベントが保存されているテーブルと、それらのイベントが参照するルートとの関係を表すパラメーターを定義する必要があります。
ダイナミック セグメンテーション プロセス
ダイナミック セグメンテーション (DynSeg) は、イベント テーブルに保存されているイベントのマップ位置 (形状) を求めるプロセスです。ダイナミック セグメンテーションにより、複数の属性セットをライン フィーチャ上に関連付けることができます。
![ダイナミック セグメンテーション プロセスの結果 ダイナミック セグメンテーション プロセスの結果](GUID-9923D4EB-06C0-4B73-995F-0CACD3CC9897-web.gif)
このプロセスによって、ルート イベント ソースと呼ばれるダイナミック フィーチャクラスが作成されます。ルート イベント ソースは、ArcMap のフィーチャ レイヤーでデータ ソースとして機能します。
ほとんどの場合、ダイナミック フィーチャ レイヤーは他のフィーチャ レイヤーと同じように動作します。たとえば、該当するレイヤーを表示するかどうか、表示する際の縮尺、どのフィーチャまたはフィーチャのどのサブセットを表示するか、フィーチャの描画方法、レイヤー ファイル (*.lyr) として保存するかどうか、エクスポートするかどうかなどを定義できます。
ルート イベント ソースは ArcMap で編集できます。ただし、編集可能なのは属性だけであることに注意してください。ルート イベント ソースのシェープは編集できません。これらは、ダイナミック セグメンテーション プロセスによって自動的に生成されます。ルート イベントを編集する場合、実際には基のイベント テーブルを編集することになります。したがって、イベント テーブルに伴う制約が適用される可能性があります。たとえば、ArcMap ではテキスト ファイルを直接編集できないので、区切りテキスト ファイル テーブルから作成されたルート イベント ソースの属性も直接編集することができません。
ダイナミック セグメンテーションの高度なオプション
マルチポイント フィーチャとして処理されるポイント イベント
ルート上にポイント イベントがある場合、ポイント フィーチャが作成されます。ただし、ルート メジャーが一意でないことがあります。そのような場合、ポイント イベントをマルチポイント フィーチャとして処理することをお勧めします。
![マルチポイント フィーチャとして処理されるポイント イベント マルチポイント フィーチャとして処理されるポイント イベント](GUID-46E8E8C0-6980-44D8-80FF-B1D7D3A3464A-web.gif)
イベントの配置角度
ルート上にポイント イベントがある場合、通常、そのイベントが配置されているルートの角度を把握しておく必要があります。たとえば、イベントを表示するためのマーカー シンボルを回転し、マップではなくルートの向きに合わせたり、 ポイント イベントのラベルを回転させたりすることがあります。
ダイナミック セグメンテーション プロセスでは、垂直角度と正接角度のどちらでも計算できます。また、これらの角度の余角を計算して、回転したラベルをルートのどちら側に表示するかなどを制御できます。
![イベントの配置角度 イベントの配置角度](GUID-FDA5D5A1-4630-4885-AFF9-B6A67C8C00AE-web.gif)
イベントの配置エラー
ダイナミック セグメンテーション プロセスにより、入力ルート イベント テーブルの各行についてシェープが作成されます。ただし、場合によっては、イベント フィーチャのシェープが空になることがあります。これは、イベントを適切に配置できないことが原因です。ライン イベントの場合、イベントの一部しか配置できなかったときにも、このような状況が発生します。
ダイナミック セグメンテーション プロセスの結果、イベント テーブルのいずれかのイベントで配置エラーが発生したときは、それがフィールドとして示されます。イベント テーブルの品質保証テストを行うとき、このフィールドが非常に役立ちます。
![イベントの配置エラー イベントの配置エラー](GUID-6CF5F116-F0DF-41E5-8D57-859CB30FC1DB-web.gif)
イベントのオフセット
オフセットが指定されているイベントは、ルートの右側に描画される場合と、 ルートの左側に描画される場合があります。ダイナミック セグメンテーション プロセスでは、オフセットが指定されたルート イベントをルートのどちら側に描画するかを制御できます。