ArcMap への画像の追加は簡単に行うことができます。カタログ ウィンドウ内で画像にナビゲートし、ArcMap 内の表示ビューにドラッグ アンド ドロップできます。
![[カタログ] ウィンドウからのドラッグ [カタログ] ウィンドウからのドラッグ](GUID-2484157F-5D58-4B2F-83D5-33A97440643C-web.png)
各画像のアイコンが、画像に応じて数種類のアイコンのいずれかと一緒に表示されます。

ピラミッドおよび統計が、表示パフォーマンスと表示品質を高めるために役立ちます。これらの作成はラスター データを表示する前に行うことをお勧めしますが、ピラミッドが存在しない場合は、ピラミッドを計算するかどうかの選択を促すメッセージ ボックスが表示されます。[はい] を選択すると、表示速度を向上させることができます。データの統計が存在しない場合は、画像のサンプリングから統計がリアルタイムに計算されます。統計は、画像の表示品質を高めるために役立ちます。
ラスター プロダクトは、実際には既知の関連メタデータを含むラスター データセットです。これらは、数社の画像ベンダーから提供される標準製品、たとえば Landsat や QuickBird などの衛星画像製品です。アプリケーションは、バンドを組み合わせて、数種類の製品のいずれかを作成します。これにより、表示にそのデータを簡単に追加できます。たとえば、Landsat 7 のデータはこのラスター プロダクトアイコン (次を参照) とともに表示され、このデータを展開すると、表示に追加する特定のバンドの組み合わせを選択できます。

追加した後、ラスター データセットは [コンテンツ] ウィンドウに表示され、ラスター データセットが表示ビューの範囲内にあれば、画像が表示されます。レンダラー タイプ、ストレッチ タイプ、ガンマ、コントラストなど、データのプロパティに応じて最適化された表示パラメーターが適用されます。このため、単一バンドのデータセットの場合は、グレースケールのストレッチが適用されます。その単一バンドにカラーマップが存在する場合は、カラーマップ レンダラーが使用されます。マルチバンド画像の場合は、デフォルトの RGB バンドの組み合わせが適用されます。必要な波長情報が入力に含まれている場合は、自然なカラーバンドの組み合わせが表示されます。ラスター プロダクトの場合は、バンドに適切な名前が付けられます。モザイク データセットの場合は、データセットを構成する複数のレイヤーを表示できます。ラスター カタログの場合に、表示に含まれる画像が9つを超えていれば、ラスター カタログはポリゴン (ワイヤーフレーム) として表示されます。
ラスター データを ArcMap に追加する際の表示方法に関するデフォルト設定は、[ArcMap オプション] ダイアログ ボックスで変更できます。また、ラスター データを表示に追加した後、それぞれのレンダラーを変更して、表示される画像の品質を高めることができます。

ArcMap で他のレイヤーを操作する場合と同じ方法で、ラスター レイヤーを操作できます。[コンテンツ] ウィンドウ内でこれらのレイヤーを移動して、表示順序を調整できます。右クリックして、各レイヤーにズームできます。表示プロパティを編集することもできます。
画像解析ウィンドウは、ラスター レイヤーを操作する際に役に立ちます。ウィンドウの上部でレイヤーを選択すると、さまざまなオプションが強調表示され、レンダリングを調整したり処理を実行したりすることができます。このウィンドウを開くには、[ウィンドウ] > [画像解析] の順にクリックします。このウィンドウはドッカブル ウィンドウで、自由に移動できます。

[画像解析] ウィンドウの [表示] セクションでは、画像のコントラストや明るさを変更したり、ヒストグラムのストレッチ方法を指定したり、背景ピクセルを透過にしたりして、ラスター レイヤーの外観をすばやく対話的に変更できます。
[レイヤーを点滅] ツールと [スワイプ レイヤー]
ツールを使用すれば、ラスター レイヤーやその他のレイヤー内での相違点を視覚的に簡単に調べることができます。
相違点の検出などの機能を使用してラスター レイヤーの解析を実行する際には、[画像解析] ウィンドウの [処理] セクションが役に立ちます。このセクションでは、リアルタイムの画像処理機能を使用できます。2 つのラスター レイヤー間の差異計算をすばやく実行できるツールが備わっており、ボタンをクリックしてデータセットのパンシャープンを実行することもできます。DEM データを操作する場合には、[陰影起伏] ツールを使用して陰影起伏をオンにしたり、カラー ランプを適用したりする操作が簡単にできます。これらのツールのうちいくつかのアルゴリズムは、[コンテンツ] ウィンドウに新規レイヤーを作成することによって適用されます。これらのレイヤーは、[コンテンツ] ウィンドウからラスター データセットとしてエクスポートできます。
[コンテンツ] ウィンドウでは、カラー ランプの選択、バンドの組み合わせの変更、レイヤーの並べ替え、バンド名またはレイヤー名の変更、グループ レイヤーの作成などの操作を行って、ラスターの外観を変更することもできます。
[コンテンツ] ウィンドウ内でバンドの色をクリックして、そのバンドを可視または不可視にしたり、別のバンドを選択したりできます。カラー ランプをクリックして、新規ランプを選択したり、ランプの色を濃い色から薄い色への変化ではなく薄い色から濃い色への変化に反転したりできます。



[画像解析] ウィンドウおよび [コンテンツ] ウィンドウ内の機能の多くに、各レイヤーの [レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスを使用してアクセスすることもできます。